日産 セレナ ハイルーフ キッズバージョン 【プレイバック試乗記】
2009/02/18
※この記事はカーセンサー関東版32号(2000年8月31日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
走りは変わらず、子供とクルマの関係を考えた装備が充実
↑SR20DEエンジンとCVTの組み合わせで、ミニバン系モデルの中では気持ちよい走りが味わえる(左)ボディサイドのストライプやネーミングのステッカーがベース車との相違点(右)
日産のミニバン系モデル5車種にキッズバージョンと呼ぶモデルが追加された。これはオーテックジャパンがプロデュースしたもので、名前が示す通り小さい子供がいる家族に使いやすいような工夫を凝らしたモデルだ。今回はセレナのキッズバージョンに試乗した。
キッズバージョン仕様は、ストライプやステッカーなどの外観のほか、主に内装部分に用意されている。特に好感がもてるのが汚れを簡単に拭き取ることのできる専用シート地。子供に布地のシートを汚された経験をもつ人にはありがたい仕様だ。このほか、ピュアトロンやISO-FIX対応のチャイルドシートアンカーなど、子供とクルマとの関係を考えた装備となっている。
価格はベース車に対して13万円高だが、子供のいるユーザーなら、間違いなくこちらを選んだほうがベター。
吹け上がりのよいエンジンとCVTの組み合わせで走りも良好
↑カーナビのパネルは見やすい位置にあるが、スイッチの操作性はイマイチ(左)このシート地がキッズバージョンならではのもの。汚れを簡単に拭き取れるのだ(右)
ベースモデルは追加されたハイルーフのJ-Vパック。J-Vパックは従来から売れ筋になっていたグレードで、2LのガソリンエンジンとハイパーCVTの組み合わせが設定されている。追加されたハイルーフは標準ルーフより室内高が105mm高くなり、ラゲージの開口部も120mm高くなっている。走りの機能については特に変わったところはなく、スムーズな吹け上がりのSR20DEエンジンと滑らかな変速フィールのCVTの組み合わせは相変わらず上々のもの。ミニバン系のモデルの中でも気持ちのよい走りが味わえるモデルだ。強いて難点を挙げるならハンドリングにもう少し確かさが欲しい感じもあるが、ミニバンはもとよりワインディングを楽しむようなクルマではないので問題はないだろう。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | ハイルーフ キッズバージョン |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4520×1695×1940 |
ホイールベース(mm) | 2695 |
車両重量(kg) | 1660 |
乗車定員(人) | 8 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1998 |
最高出力[ps/rpm] | 145ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 19.0kg-m/4800rpm |
10・15モード燃費(km/L) | ー |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/60 |
車両本体価格 | 246.9万円 |
松下 宏の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 5点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 5点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 77/100 |
日産 セレナ ハイルーフ キッズバージョン 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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