スバル フォレスター STi II タイプM【プレイバック試乗】
カテゴリー: スバルの試乗レポート
タグ: SUV / クロスオーバーSUV / CVT / フルタイム4WD
2010/03/19
コンセプト
インプレッサとは違ったSUVらしいチューニング
フォレスターはインプレッサのフロアパネルを使ったSUVだ。全高の低さと最低地上高の高さで、カジュアルでしかも速い、スバルならではの独特の世界を築き上げ、ライバル車は見当たらない。STIはスバルのスポーツ部門を統括するセクションで、スバル本体ではできない尖ったクルマを提供する。
そのSTIが手がけたフォレスターが今回のタイプMだ。昨年12月に発売されたのは4ATをベースにしたモデルだが、タイプMは5MTをベースとしたモデルで、Mはマルチスポーツの略でもある。
チューニングとしてはオンロード性能を最重視した仕様。ただインプレッサのようなピュアスポーツではなく、様々なシチュエーションで使えるまさにSUVの性格が与えられている。
室内&荷室空間
マルチスポーツらしいしなやかで適度なチューン
この車は2Lターボの「S/tb」の5MTモデルをベースにエンジンや足回りにSTIチューンを施したモデルだ。エンジンは吸排気系と専用コンピュータでベース車に対して10ps向上の250psを発揮する。具体的には専用マフラーで排圧を下げ、アルミ製のインタークーラーダクトで効率的に吸入エアをエンジンに送り込む。サスペンションはスバルらしく細部まで念入りにチューニングされる。ロールは抑えているが、マルチスポーツらしく適度に許容しており、シャープさとしなやかさが両立する。具体的にはダンパーとスプリングに最適チューンを施し、225/45R17のハイパフォーマンスタイヤを装着した。さらにステアリンクギアレシオも16.5:1の早いレシオが与えられている。
ドライブフィール
乗り心地はソフトだが素直なコントロールが可能
全高は45mmダウンされているが(それでも最低地上高170mmを確保)、サーキットを走るような硬い足ではなく、意外とソフトなことに驚かされる。路面からの突き上げはあるが、その後の収束がしなやかなのだ。直進性もしっかり感がありリラックスできる。さすがに4WDとこのシャーシの熟成には手慣れたものを感じさせる。ワインディングロードではステアリングインフォメーションが確実で、コーナリング中にも車がどんな状況におかれているかわかりやすい。適度な速度ではハンドルを切れば素直に旋回してくれ、ハードに攻めるとインプレッサに比べれば重心高の高さやフロントロールの大きさを感じるが、コンロールはとっても楽。作り手側の心意気が感じられるマルチスポーツだ。
こんな人にオススメ
ピュアスポーツを日常の足にするにはちょっとつらい。しかし本格的なスポーツモデルのハンドリングや爽快感が欲しい。タイプMはそんな人にとってちょうど良いスポーツワゴンだ。マニュアルミッションで操る楽しみもある。ラフに使えてしかもオンロードでは十二分にスポーツできる痛快さが魅力的なモデルだ。SPECIFICATIONS
グレード | STi II typeM |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 5MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4485 x 1735 x 1535 |
ホイールベース(mm) | 2525 |
車両重量(kg) | 1410 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 水平対向4気筒DOHCターボ |
総排気量(cc) | 1994 |
最高出力 | 184kW(250ps)/6000rpm |
最大トルク | 309N・m(31.5kg-m)/4000rpm |
車両本体価格 | 260万円 |
スバル フォレスター STi II タイプM【プレイバック試乗】/試乗レポート
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