スバル フォレスター【プレイバック試乗】
カテゴリー: スバルの試乗レポート
タグ: SUV / クロスオーバーSUV / CVT / フルタイム4WD
2010/05/07
コンセプト
インプレッサベースで初代と同様の高速SUV
スバルは、その企業規模から数多くのプラットフォーム戦略をとれないことを逆手にとって、インプレッサのプラットフォームを使った高速SUVを作り上げ、新カテゴリーを創造した。それが初代フォレスターで、発売当初はそのコンセプトが理解されにくかったが、SUVの特性が知れわたるようになると人気が急上昇し、ホンダCR-VやトヨタRAV4といったライバルが多いこのカテゴリーでトップをとったことも少なくない。
新型フォレスターもインプレッサベースの高速SUVというコンセプトは変わらず、SUVのタフネスさと乗用車の使い勝手を融合したクロスオーバーSUVを目指し、さらにスタイルに磨きをかけている。エンジンはスバル得意のフラット4でNAとターボの2機種がある。もちろん全グレード、スバルらしくフルタイム4WDである。
室内&荷室空間
高いアイポイントから視界はより良好となった
パッケージングを重視するスバルだけに、限られたホイールベース(2525mm)を最大に生かしたキャビンをもつ。このホイールベース長は従来のフォレスター同様だが、アイポイントを高く取った着座姿勢による視界の良さが特徴で、従来よりもさらにシートの調整幅を広げて多くのユーザーにあうようになっている。リアシートは、従来はレッグスペースがやや不足気味だったが、シート形状を工夫して、スペースを稼ぎ出している。特にフロントシートの下に爪先がゆったりと入るので、実用性は高い。
ラゲージスペースは床をフラットにしてリアシートのシートバックを倒すと、さらにフラットで長いスペースができる。絶対的な全長が短いので、広大というわけではないが、自転車やスキーなどのかさばるものも積める。
ドライブフィール
乗り心地と静粛性はかなりの向上をみせる
スバルらしい独特のフラット4ビートはかなり抑えられているが、明らかに直列4気筒とは違ったスムーズな回転フィールをもつ。2Lターボエンジンは220ps/31.5kg-mを発生。従来が240ps/31.5kg-mだったため、20psのパワーダウンだ。しかし実際には低中速トルクがグンと上がっているので、パワーをより有効に生かせるセッティングになった。つまり現実的に使いやすいパワーになっている。137psのNAエンジンも実力派で、市街地などではこちらでも十二分に速い。もう一つ、乗り心地と静粛性が大幅に向上しており、実は今度のフルチェンジでの最大の魅力だ。ロードノイズの低減や路面からの突き上げの減少効果が大きい。ハンドリングも従来よりも滑らかさが増して、コーナーで余裕あるグルップをみせる。
こんな人にオススメ
高い最低地上高はアクティブに行動する人には大きな武器。走破力が高く、道を選ばない。さらに存在感をもちながらも、良い意味で都会に溶け込むスタイルとなったので、様々なシーンで似合う。スポーツマン/ウーマンにはビジネスにもオフにも使える最適な一台だ。SPECIFICATIONS
グレード | XT(AT) |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4450×1735×1585 |
ホイールベース(mm) | 2525 |
車両重量(kg) | 1410 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 水平対向4気筒DOHCターボ |
総排気量(cc) | 1994 |
最高出力 | 162kW(220ps)/5500rpm |
最大トルク | 309N・m(31.5kg-m)/3500rpm |
車両本体価格 | 229.5万円 |
スバル フォレスター【プレイバック試乗】/試乗レポート
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