スバル フォレスターtS 【試乗レポート】(松本英雄)
カテゴリー: スバルの試乗レポート
タグ: SUV / クロスオーバーSUV / CVT / フルタイム4WD
2014/12/17

サスペンションが支える未体験な走行フィール
4代目フォレスターが登場して2年がたつが、今回、STI(スバル・テクニカ・インターナショナル)が手を施したフォレスターtSが登場した。STIがチューニングした新型モデルはすべて試乗しているが、「tS」と呼ばれるようになったときから文句の付けようがない仕上がりにただ驚くばかりだ。今回のフォレスターはどうであろうか。
ゆっくりと走り出すと、まずはそのエンジンの静かさに驚いた。エンジンとトランスミッションのプログラムも専用にあつらえてある。特に走行モードを選べるSI-DRIVEを、「インテリジェント(I)」「スポーツ(S)」「スポーツシャープ(S♯)」の中からS♯にし高速をドライブすると、無段階変速のトランスミッションであることを忘れるほどに小気味よいシフトアップ・ダウンを繰り返す。
しかしそれ以上に、フォレスターtSの真髄は補強されたシャシーに見合ったサスペンションのセッティングにある。正直言って今までに乗ったtSモデルの中でいちばんスパルタンな印象だ。かといってガチガチというわけではなく、ダイレクトな動きでありながら路面のうねりもいなして、ハンドルに悪影響を与えない。操縦安定性を確保しながら、サスペンションをストロークをさせて、路面からドライバーにやる気を伝えてくれるのだ。その真価をアウトバーンで超高速クルージングをして試してみたくなる。それほど路面からの入力を欲している車なのだ。
日本の道路ではその真価は問えないが、このフィーリングは欧州でのハイスピード、ロングディスタンスな走行に耐えうる唯一の日本のクロスオーバービークルなのかもしれない。限定300台だけの未体験ゾーンに触れられることができるのは、幸運に恵まれた方のみとなる。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:フォレスターtS ■乗車定員:5名
■エンジン種類:水平対向4DOHC ■総排気量:1998cc
■最高出力:206(280)/5700[kW(ps)/rpm]
■最大トルク:350(35.7)/2000-5600[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:CVT
■全長×全幅×全高:4595×1795×1700(mm) ■ホイールベース:2640mm
■車両重量:1620kg
■車両本体価格:435万円(税込)
【関連リンク】
あわせて読みたい
【悲報】新型カングーから樹脂バンパーが消滅! 絶望したあなたに贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
Cクラスはもはや大きすぎる……ならお得に買えるCLAクラスかAクラスセダンはどう? モデル比較、オススメの狙い方を解説
新型X3が半年間で100万以円上もダウン! BMWの人気プレミアムSUV の中古車状況、オススメの狙い方を解説
えっ、現行型ジムニーが100万円台前半から買える? 流通台数も4000台を突破した中古車状況、オススメの選び方を解説!
【試乗】新型 ランボルギーニ ウルスSE|普段使いはほぼモーター! スーパーカーの速さを備える800psのスーパーSUVはハンドリングも燃費も上々
人と被らない輸入SUVが欲しい!それならおしゃれなイタリアンSUV アルファロメオ ステルヴィオはいかが?
ついに憧れのレクサス LXが買いやすくなってきた! 1年間で140万円近く下落した高級SUV、中古車状況やオススメの狙い方を解説!
【車旅にはいいとこ取りのレイバック!?】釧路を走りながらスバル レヴォーグレイバック界隈について話してみた
レクサス RXの中古車平均総額が約80万円ダウン! 憧れの高級SUVの中古車状況や、オススメの狙い方を解説
【試乗】新型 ボルボ XC60|軽快感はそのままにさらに静かに進化。ベストセラーミッドサイズSUVがマイナーチェンジ