スバル インプレッサスポーツハイブリッドに試乗。パワートレインの変化が各部に相乗効果をもたらした
2015/08/04

ハイブリッド化で加速がスムーズに。低重心化で乗り心地も改善
XVハイブリッドに続くスバルのハイブリッド第2弾であるインプレッサスポーツ ハイブリッド。パワフルな加速としなやかな乗り心地を両立した走りが特徴だ。今回は丘のような軽いアップダウンのあるワインディングを中心に試乗した。
上り坂ではスポーティな加速感をはっきりと味わえる。その理由はハイブリッドシステムだ。もちろん2LエンジンとCVTの組み合わせはそれだけで十分にパワフルだが、低速時にモーターのアシストが加わることで、エンジンが最も効果的に働く回転域までベース車よりスムーズに加速ができるようになった。
加速と減速を頻繁に行ってみると、このエンジンとモーターの相互補完関係がより感じられる。加速はスポーティだが走り心地はしなやかで安定感のある印象だった。
これはベースとなったインプレッサスポーツよりも最低地上高が15mm低くなり、サスペンションの伸び縮みに余裕ができたことが原因だろう。そのため路面からの衝撃をサスペンションでより受け止められるようになった。
また一般的にストロークに余裕があるサスペンションは上り坂で加速したときにフロントが伸び上がって、前輪が空転気味になり不快な振動が伝わってしまいがちだ。しかし、状況に応じて駆動力を適切に配分するスバル独自の4WDシステムを搭載しており、こうした状況になるのを防いでくれている。やはりバイブレーションは感じなかった。またモーターの搭載で車重が増し、路面からの入力を抑え込んでいる影響もあるのだろう。
このハイブリッドモデルはエンジンとモーター、サスペンションなど、それぞれの要素が互いの弱点をカバーし合う優れたパッケージングである。インプレッサシリーズはこのモデルの登場でより深みを増したといってよいだろう。




【SPECIFICATIONS】
■グレード:ハイブリッド 2.0i-S EyeSight ■乗車定員:5名
■エンジン種類:水平対向4DOHC+モーター ■総排気量:1995cc
■最高出力:110(150)/6000[kW(ps)/rpm]+10(13.6)[kW(ps)]
■最大トルク:196(20.0)/4200[N・m(kgf・m)/rpm]+65(6.6)[N・m(kgf・m)]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:CVT
■全長×全幅×全高:4420×1755×1490(mm) ■ホイールベース:2645mm
■車両重量:1500kg
■JC08モード燃費:20.4km/L
■車両本体価格:263万5200円(税込)
【関連リンク】
あわせて読みたい
スバル STI S210の抽選販売に落選した人へ贈る「今すぐ買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
【試乗】新型 ポルシェ マカン|BEVでもエンジン車と変わらぬポルシェらしい自然なドライブフィールが味わえる!!
【試乗】新型 アウディ Q6 e-tron|快適な乗り心地と扱いやすさで幅広い層にアピールする最新BEV!
フェアレディZ受注再開の裏で中古車価格が急落! 中古車状況やオススメの狙い方を解説!
受注停止中のジムニーノマドの代わりに「三菱の5ドアコンパクトSUV パジェロイオ」はどうですか?
【試乗】新型 ランドローバー ディフェンダー オクタ|オフロードでもオンロードでも “究極のパフォーマンス”を発揮する635psのラリーベースモデル
【試乗】新型 メルセデスAMG GT63 S Eパフォーマンス 4ドアクーペ|AMG謹製V8エンジンを感じさせてくれるパフォーマンス志向のPHEVモデル
【試乗】新型 フィアット 600ハイブリッド|ドライバーをとりこにするハンドリング、これぞイタリアンコンパクト!
新型フォレスターの新車価格に絶望した人に贈る「半額で買えるコレ、代わりにどうですか」5選
現行型レクサス LSが300万円台!?「果たしてコレは狙い目なのか……?」プレミアム最上級セダンのオススメの買い方を徹底解説!