スバル インプレッサXVハイブリッドは次世代のスバルの方向性が見える1台である
カテゴリー: スバルの試乗レポート
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2015/12/27

3年間の成熟により進化したサスペンションでしなやかな乗り心地を実現
プロトタイプにも試乗したスバル インプレッサXVハイブリッドだが、今回は改良に改良を重ねたという市販モデルの試乗会をレポート。主な改良点は、安全装置の充実と目には見えない部分のブラッシュアップだ。
スバルのお家芸ともいえるEyeSightに、"ADVANCED SAFETY PACKAGE"としてスバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)とハイビームアシストを搭載した。これはミラーや目視では確認できない死角をセンサーによって支援するシステムである。スバルの場合は、他社と違い元々の視認性が高いスタイリングを取っているうえで、さらに電子デバイスを投入して安全性を高めている点だ。特に後方斜めがルームミラーとドアミラーから確認しても見えないことがあるが、XVは流行のエッセンスを投入しつつも可能な限り目視でも確認できるデザインが盛り込まれている。それにプラスした安全支援システムはいざというときに備えた装置といえる。今回の試乗では試すことはできなかったが、雨の日の夜などはその効果を発揮するだろう。
そして、今回の試乗で最も進化を感じたのはサスペンションのいなしと、静粛性の向上だ。一口に言うとしなやかな乗り心地を実現した。テストコースの走りではその真価を感じることができなかったが、一般道だからこそランダムな凹凸があり本来の性能を発揮することができた。路面からの細かなアンジュレーションを即時に拾い上げてサスペンションで吸収し収める。柔らかくなったというよりも、確実に路面を捉えることで乗員に安心感を持たせているようだ。動きが良くなることでステアリングに影響を与えることもない。また、新たなモデルから全車に装着したXVハイブリッド用に設計したステアリングギヤボックスはしっかり感を増した。コーナーをキレイにトレースできることは言うまでもない。
XVハイブリッドの良さは燃費もさることながら、その運動性能にある。2リッターユニットを後押しするモーターアシストは、テストコースのような走りっぱなしな部分よりも山間部の加減速を行う道で発揮する。リズミカルにアクセルワークでコーナーを切り抜けることはドライバーの最大の醍醐味のひとつであろう。CVTの制御もドライバーのアクセル開閉度に応じた素早いギヤセレクションがされ、意のままに走ることが可能だ。
加速時の風切り音もとても柔らかくなった。エンジン音も回転が上昇するに従って発せられる中音域から高音域の耳障りがとても静かになった。一般道では高速時に気になったルーフレールの風切り音も以前よりも静かに感じられた。
最小限のパーツの改良によって最大限の成果をもたらす、新しいスバルの方向性が見える1台といえる。荒削りから中目、細目と磨きをかけてきたXVハイブリッドは、ただスポーティなSUVというだけではない。3年間の成熟により、そのサスペンションを通じて次世代スバルのアプローチを教えてくれる1台にまで仕上がったのである。

【SPECIFICATIONS】
■グレード:ハイブリッド 2.0i アイサイト 4WD ■乗車定員:5名
■エンジン種類:水平対向4DOHC+モーター ■総排気量:1995cc
■最高出力:150/6000[ps/rpm]
■最大トルク:196/4200[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:CVT
■全長x全幅x全高:4450x1780x1550(mm) ■ホイールベース:2640mm
■車両重量:1510kg
■車両本体価格:267.8万円(税込)
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