新プラットフォーム採用で同クラスNo.1を狙える車に!? SUBARU XV(試乗レポート)
カテゴリー: スバルの試乗レポート
2017/05/13
▲街中でも映えるスタイリッシュなデザインに。最低地上高を200㎜確保しつつ、高さを1550㎜に抑えたことで立体駐車場にも収まるサイズとなった(色はメインカラーのクールグレーカーキ―)新プラットフォームを採用した第2弾のモデルが登場
昨年登場した、“SUBARU GLOBAL PLATFORM”(SGP)を初めて採用した“インプレッサ”はスバル車のヒエラルキーを超越した素晴らしい出来映えであった。その証拠に2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
今回、SGPを採用した初めてのSUVとして“SUBARU XV”がフルモデルチェンジ。開発当初から車高を高くしたときのプラットフォームとサブフレームの設計を行ったことで、スバル車に今までなかったしなやかで心地よい乗り心地を実現させた。軽井沢にあるクローズドコースで、実際にその変化を体験してきたのでお伝えしたい。
着座位置と進化したサスペンションで安定感抜群の走りを実現
まず2Lモデルの18インチホイール装着車について。運転席に乗り込んですぐに感じたのが、着座位置の安定感。目線位置の高さに対して、ダッシュパネルやステアリング、シート位置のバランスが良いからであろう。旧型に比べると前後ともにカップルディスタンスとレッグスペースも広くなっている。
さらに、走り出して体感できたのは静粛性の高さ、耳障りなノイズは皆無だ。スバルのお家芸であるCVTの性能も良く、トルクフルで力強さを感じる。その中でも何より感動したのが、しなやかに動くサスペンションだ。路面のうねりや段差で、ステアリングの修正をほとんど必要としないほどの安定感で、車の挙動をコントロールしてくれる。
▲写真は18インチのホイールを履いた2Lモデル(色はサンシャインオレンジ)。インプレッサに続き、「衝突安全性能評価大賞」を受賞。さらに全グレードにアイサイトVer.3を搭載するなど、安全性への配慮も忘れない
▲後席は、大人が乗っても足元に十分なスペースが確保されており、4人乗りのロングドライブも楽々こなせてしまう街乗り中心なら新たに導入された1.6Lモデルが◎
一方、1.6Lは2Lモデルのような力強さよりも、アクセルを踏み込んだときの上質で心地よい加速が印象的。17インチホイールとのマッチングも良く、勾配の少ない街乗りメインなら2Lモデルよりむしろ快適であった。
▲写真は17インチホイールの1.6Lモデル(色はダークブルー)。思いっきりアクセルを踏み込まない限りは心地よい加速性能であった万に一つの状況下に対しての配慮がスバルらしい
最後に、滑りやすい路面での走行をアシストする「X-MODE」を体感した。ぬかるんだ悪路でタイヤが空転するようなシーンでは、ボタンひとつで機能が作動する。エンジン、トランスミッションを含む統合制御が行われ、四輪の駆動力やブレーキを適切にコントロールしてくれるので、軽々とぬかるみから脱出してくれた。
上手な人はアクセルのコントロールで上手く抜け出すことができるだろうが、いざというときにこのボタンがあれば冷静に格好良く抜け出せるのだ。めったにあることではないが、万に一つの状況に対応するところがスバルの良心である。
デザイン、走り、室内の質感を高次元で実現しているモデルが、200万円台で買えることを考えると、XVは現状バリューフォーマネーの最も高いモデルと言えるだろう。
▲前日に降った雪の影響で、X-MODEを体感するには最高のコンディションとなっていた。OFFとONの両方を体感。OFFのときにはタイヤが空転して前に進まないような場合でも、驚くほどスムーズに走破することができた
▲XVのインパネ。シートやステッチなど細かなところまで質感を高めた
▲荷室も広く、シートを倒さなくてもゴルフバッグが3つ入る
【SPECIFICATIONS】
■グレード:2.0i-S EyeSight ■乗車定員:5名
■エンジン種類:水平対向4気筒 DOHC ■総排気量:1995cc
■最高出力:113(154)/6000 [ kW(ps)/rpm]
■最大トルク:196(20.0)/4000 [N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:AWD ■トランスミッション:リニアトロニック(マニュアルモード付)
■全長×全幅×全高:4465×1800×1550(mm)※ルーフレール装着時は全高+45㎜
■ホイールベース:2670mm
■最低地上高:200㎜
■車両重量:1440kg
■JC08モード燃費:16.0(㎞/L)
■ガソリン種類/容量:レギュラー/63(L)
■車両価格:267.84万円(税込)
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