ダイハツ テリオス 【プレイバック試乗記】
2008/10/20
※この記事はカーセンサー関東版24号2000年6月29日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
グリルやバンパーを変更し、オフ系出身であることを主張
↑足回りはかなりしなやかで、乗り心地は快適。しかもコーナーを攻めても不安はない(左)標準で極めて高い位置にあるリアコンビは、スタイル上のアクセントでもある(右)
マイナーチェンジされたテリオスは、8月発売予定の新開発1.3Lターボエンジン、連続可変バルブタイミング機構であるDVTT機構を全エンジンに装着、といった改良点がある。しかし、今回はそれよりもこのテリオスというモデルのイメージをもっとはっきりさせたいという狙いが大きい。というのはこのクルマ、FRレイアウトをベースにしたオフもこなせる4WDでありながら、新カテゴリーとして、セダンらしさやシティ性なども盛り込んでいたため、どうもそのキャラが見えにくかった。そこで、もうちょっとオフ系出身であることをしっかり主張したいとして、グリルやバンパーといった部分のデザインが変更されている。また一方で、カスタマー層を広げたいということで、価格的な意味から購入しやすいプライスのFRモデルが追加された。
オフロードで快適、コーナーでも不安のないしなやかな足回り
↑よく触れる操作回りには、すべて抗菌素材を採用。CLのメーターはホワイト(左)最新エンジンだけあってクラストップの低中速トルクを確保。実用性は十分(右)
さて試乗したのは、1.3L NAエンジンのCL。オフローダーとして乗るなら、かなりしなやかにまとめた乗り心地が快適で、またその足は、コーナーを攻めても不安はない。ただ新ジャンルのセダンとしてみると、ちょっとエンジン音が高すぎる。この車でちょっとつらいところは、FRベースで、なおかつテリオスキッドとして使用するため、ベースを軽規格にも収めなければならないこと。というのは、FFに比べるとエンジンとミッションが室内に出っ張るので、その分、左右に分かれて人が座らなければならず、その結果、ドライバー席でいえば、右側が窮屈になる。とはいえ、これはタフな4WDという要素と引き換えになっている部分なので、これを踏まえたうえでこの車を選ぶべきである。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | CL |
駆動方式 | 2WD(FR) |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 3785×1555×1675 |
ホイールベース(mm) | 2420 |
車両重量(kg) | 1040 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1297 |
最高出力[ps/rpm] | 90ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 12.5kg-m/3200rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 14.0 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/46 |
車両本体価格 | 131.0万円 |
家村浩明の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 3点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 79/100 |
ダイハツ テリオス 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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