ダイハツ アトレー7 【プレイバック試乗記】
2008/12/17
※この記事はカーセンサー関東版30号(2000年8月10日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
余裕のトルクでスムーズな走り。7人乗っても大丈夫
↑無理してエンジンを回さなくても余裕の走りが得られるので、スムーズかつ静かな走りが可能(左)アトレーとは異なる大型のテールランプが小型車であることを主張(右)
アトレーをベースに、1.3Lエンジンを搭載した7人乗りのアトレー7が発売された。
軽自動車をベースにしたミニバンとしてはスバルのドミンゴがあったが、スバルでは軽自動車が新規格に移行した後、ドミンゴの生産を中止しており、逆にスズキのエブリイ+や三菱のタウンボックスワイド、そしてアトレー7と、ほかのメーカーから相次いでコンパクトミニバンが登場している。ボディサイズは軽自動車のアトレーに比べるとひと回り大きくなっているが、これはバンパーの拡大などによるもの。ボディの基本骨格はアトレーのものなので、室内長がわずかに長いだけで、室内の広さは基本的に変わらない。2、3列目をフラットに格納できる、3列シートの設定で7人乗りになったのが大きな変更点だ。
走りの余裕を考えれば軽自動車より格段に魅力的
↑インパネ回りの造形は基本的にアトレーと共通。操作性などに不満はない(左)排気量の大きさからくるトルクの余裕により、静かでスムーズな走り(右)
走りのレベルはアトレーとは大きく異なる。先にテリオスに搭載されたのと同じ1.3Lの可変バルブタイミング機構付きのエンジンを搭載しており、ボディに対して余裕のある走りを実現している。
市街地などでは、無理してエンジンを回さなくても余裕の走りが得られるので、静かでスムーズな走りが可能となっている。軽自動車の税金の安さとどちらを取るのかと言われると迷う部分もあるが、走りの余裕を考えたらアトレー7のほうが格段に魅力的であろう。価格も中心グレードのCXの2WD車が143.3万円(4WD車は16万円高)と割安感のある設定。軽自動車をベースにした1BOXワゴンならではの価格設定である。 このクラスのミニバンの需要はそう多くはないが確実にあり、アトレー7はその需要をしっかり獲得するクルマになるだろう
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | CXスポーティパック |
駆動方式 | 2WD(FR) |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 3765×1515×1895 |
ホイールベース(mm) | 2430 |
車両重量(kg) | 1090 |
乗車定員(人) | 7 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1297 |
最高出力[ps/rpm] | 90ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 12.5kg-m/4400rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 15.0 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/46 |
車両本体価格 | 153.3万円 |
松下 宏の責任採点
コンセプト | 3点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 3点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 3点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 70/100 |
ダイハツ アトレー7 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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