新型カローラハッチバック(プロトタイプ)がすごい!走りもデザインもスポーティに磨かれた!
2018/06/17
▲ひと足先にサーキットでの走行をしたため、インプレッションをお伝えする新型カローラの本気
初代カローラが登場して今年で52年になる。
このモデルはひとクラス上の先進的な技術を大衆車にふんだんに盛り込んだ。つまり、トヨタがこれから車を所有する人たちに進歩的なメッセージを盛り込んだモデルであったのだ。
しかも、当時の日本の大衆車としては珍しいフロアシフトを採用してスポーティなエッセンスを入れた。そして今回の12代目が登場である。
まだプロトタイプではあるがショートサーキットで試乗できたので感想をお知らせしたい。
▲こちらが、2018年6月下旬に発売を予定しているカローラハッチバック(プロトタイプ)12代目カローラは、100周年を見据えた次の50年を担う新たなコンセプトのカローラであることを理解してほしい。なぜならば、乗ると驚くほどスポーティで安定感があり誰にとっても運転がしやすいのだ。
すでにお馴染みのC-HRと同様のプラットフォームを採用し、さらに磨きあげた。サーキットなので無茶な運転もしてみた。ドライブした印象はサスペンションがとにかくいい。
スロープがかったサーキットの縁石にタイヤを高速でのせた瞬間でもステアリングの安定感は抜群である。
ボディに衝撃もなく、スルッといなす。高いシャシー剛性に裏付けられた質の高いサスペンションであることが良く理解できる。
タイヤが宙に浮く瞬間でも何事もなかったように次のコーナーのアプローチが容易であった。通常、走行時にタイヤが浮くと着地した瞬間の衝撃やステアリングの安定感が損なわれるが、今回のカローラはそんなことが全くなかったのだ。
スタビライザーでロールをごまかすことなくちゃんと路面に吸い付けるセッティングは誰が乗っても安心感を与える。タイヤが浮くような日常ではありえないスポーツ走行ですらそう思うのだから、ダンパーやショックアブソーバーなどが相当念入りにバランス良くセッティングされているのだ。
そして、通常は同車種内でもエンジンかハイブリッドか、ATかMTかによってけっこう違いがあり、これは良いけどこれは今ひとつ? なんてことも良くある話だ。
しかしどうだろう、12代目カローラはすべてバランスが取れており、どれを選んでも非常に満足できる。
強いて言えば、ハイブリッド仕様がステアリングを切ったときの安定感や乗り心地、力強い加速といい、すべての点で好みであった。
C-HRに比べてハイブリッドのエンジン音も静かになったことは何よりもうれしい。今までのトヨタのハイブリッドがあるモデルの中で、最も洗練されている印象だ。
▲プリウスと同じ1.8L HVのエンジン重心が低くサスペンションを良く動かせる設計のおかげで、腰から上の左右の動きに対して揺れを最小限に抑えることができる。
これは目線が動きにくくなり、疲れにくいということなのである。良質なプラットフォームのグローバル性を体感できる。
カムリのような高級車と同じ概念のもとに作られたプラットフォームをカローラに採用することはクラスを超えていい車作りをしていることがうかがえる。
エクステリアデザインは前後ともに強さを感じる張りのあるフォルムだ。必要以上にいたずらに抑揚をつけるような小細工はしない。これが飽きない車のデザインであることを十分に知っているのだ。
▲全体的に張りのあるフォルムエクステリアの安定感ある力強さに落ち着きをもたらすインテリアは、最もコストをかけて質感を高めている。
ドアのインナーパネルのマットでしっとりとした質感から理解できる。そして、デコラティブな部分を最小限に抑えつつもダッシュパネルの質感と視認性も高めている。
ダッシュパネルを水平に保つことでAピラーからの視界が非常に優れている。
シートもカローラとしては随分とおごった。ホールド性に優れたシートになり、ワンランク上の上質な乗り心地を感じさせてくれる。
最も手を触れるステアリングの素材はカローラとは思えないスポーティで吸い付くようなマテリアルが確実なステアリング操作へと誘う。公道でどれほどのスタビリティとパフォーマンスなのか本当に楽しみだ。
▲シンプルながらも質の高さを感じられるインテリア
▲カローラとは思えないホールド性の高いシート
【SPECIFICATIONS】
※試乗(プロトタイプ)時点での開示情報
■エンジン種類:1.2Lターボ、1.8LHV
■駆動方式:電子制御4WD、FF ■トランスミッション:CVT、MT
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