満を持してトヨタ スープラが復活!! 抜群の走行安定性と乗り心地に魅了される
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
2019/01/15
▲デトロイトモータショー2019で公開されたばかりの新型スープラ6年の歳月をかけたスープラがいよいよお目見え
かねてより噂のトヨタ『SUPRA(スープラ)』がいよいよ発売されることになる。
▲スープラ伝統の直列6気筒エンジンを採用
スープラの伝統である直列6気筒はもちろん搭載されているが、残念ながらトヨタ製ではない。
しかし、定評のあるBMW製の6気筒を整えて搭載している。シャシーもBMW製といってよい。
エクステリアやメーターパネルは、トヨタのエッセンスである。
今回、BMW協力のもと開発から6年が経過したスープラを、プロトタイプながらもほぼ量産車に近い状態でサーキットにて試乗を行った。
カモフラージュされたボディのフォルムは、明らかに以前から様々なショーで提案してきたデザインコンセプトに類似している。
ここで考えるべきは、「トヨタが考えるスポーツカーのあり方」をBMWというパッケージングを使って具現化したことではないか。
100パーセント トヨタ製ではないことにがっかりしているスープラファンもいるかもしれないが、開発責任者は様々な味付けがBMWとは全く異なるという。
また、開発チームは数字が重要ではないということを強調していたが、実際にレクチャーが始まると競合他社のスポーツカーのトレッドとホイールベースの黄金レシオを我々に説明していた。
スポーツカーの王道であるポルシェをベンチマークにし、トレッドとホイールベースの黄金レシオを意識しつくり上げたそうだ。
いかにこのパッケージングが必要なのか、優れているかを強調していたところが少々気になった。
せっかくならば、開発責任者はスープラにとても自信があるのなら、ドライブで確かめてほしいポイントも強調すべきではなかったのかと思ったのだ。
今までのトヨタ車ともBMWのスポーツカーとも異なる気持ちのいいセッティング

実際に乗り込んでみると、ドア開閉時の立て付けの雰囲気が他のトヨタ車とは違い、ヒンジとキャッチの剛性感があった。
シートが低いのでエンジンフードの盛り上がりが強調されるが、ドライビングとしては特に目にはつかない。
低重心に徹したパッケージングなのだ。
正直言って樹脂類の造形やマテリアルはBMWの匂いを否めない。

エンジンを始動すると気持ちのいいin-lineの6気筒サウンドが体に打ち込まれる。
アイドリングでも脈動する6気筒は気持ちが高ぶる。
ブリッピングしてみるとレスポンスと音はかなりイイ感じだ。
Dレンジに入れてデフォルトの状態でスタートする。ピットロードを40kmで走り出たら、一気に加速する。
シートに押し付けられる加速とステップアップでシフトアップする。パワーの出方がスムーズで高出力だと感じた。320馬力は余裕で超えている。
しかもコントロール性は極めて良好だ。8速ATは歯切れが良くシフトアップするときも気持ちいい。

1周目の第1コーナーは、様子を見て走ったがかなり速くコーナーを駆け抜ける。
しかもロールの加減がデフォルトの状態でとても良く、乗り心地志向のスポーツカーである。
今から公道での試乗が楽しみだ。
スープラはサーキットでも300kmほどのドライブでも心地よくドライブできる印象だ。
それだけしなやかだということである。
ボディ剛性は想像以上に高剛性だ。
縁石に高速でタイヤを載せても、ビクともせずしなやかにいなす。
今までのトヨタ製にはないポテンシャルがうかがえるシャシー性能であることは間違いない。
高速域からフルブレーキングでタイトなコーナーへのアプローチも、車の動きはビシッととどまり不安な要素は皆無である。
これにはビックリだ。アダプティブ・バリアブル・サスペンションの出来の良さによるものだ。
今まで試乗したBMWのスポーツカーのセッティングとも全く違う。
よく言えばスタビリティを優先したハンドリングである。
人によってはソフトだと思う方もいるかもしれないが雨天時を考えるとこれが最良である。
2周目は少し速度を上げてコーナーに進入したが、スタビリティはアクセルを開けても十分安心感がある。
特にコーナーでの脱出時のリアの動きは別次元で、細かくトルクをコントロールする。
最良のグリップでコーナーを回っていくのだ。BMW M社製のアクティブディファレンシャルの効果はかなり高い。
量産モデルがとても楽しみだ。
性能に深みがある一心同体で楽しめるスポーツカーであることは間違いなさそうだ。

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