【試乗】新型 トヨタ カローラスポーツ|登場からわずか1年で大人な乗り味に進化したスポーツハッチ
2019/11/05
▲2019年9月にマイナーチェンジが行われたトヨタ カローラスポーツ。写真左がマイナーチェンジした新型で、右がマイナーチェンジ前のモデルだ。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏が乗り比べたうえで、新型をレポートするわずか1年でマイナーチェンジを果たした
昨年刷新されたカローラスポーツは、今までのカローラのイメージを高いレベルまで昇華させたものであった。
新たな“TNGAプラットフォーム”は、ねじれ剛性が高く着座位置は低い。
その恩恵を受けた性能は、ただ走りだけではなく内装の質感まで及んでいる。
ジャーマンスリーの自動車メーカーに追いつけと言わんばかりの向上心。そしてその意欲を感じずにはいられない。
そのひとつの表れとして、わずか1年でサススペンションやステアリング系を見直しを行ったのだ。
今回のマイナーチェンジで、どのような方向性で変わったのかを試乗で確かめたいと思った。
1.8Lのハイブリッドには、2WD。1.2Lターボには、2WDと4WDにCVTによるATと6MTがある。
このバリエーションを見るだけでも、スポーツハッチバックとして定義されていることが理解できる。
ちなみに9月に発売されたセダン、ツーリングにも1.2Lターボで6MTの設定があり、エンジン自体がスポーティな要素をもっていると言える。
今回は、ハイブリッドモデルのみを試乗した。
▲走行性能向上のため、サスペンションやステアリングフィールの変更を行った。ツートーンカラーのラインナップも今回追加になった
▲ツートーン効果か、よりシャープな印象を増したリアデザイン見た目にも引き締まった印象
ルーフをブラックにしたバイトーンモデルも追加して、低く見せると同時に引き締まった印象も感じとれる。
エモーショナルレッドの落ち着いたトーンで、浮わついた雰囲気ではなく大人の印象だ。
走り出しはマイナーチェンジ前とそれほど変わりはないが、前後のボディの動きは滑らかで柔らかに収束するようになった。
一般道に出るところで段差を越える瞬間も、よくサスペンションが動いている感じだ。
幹線道路に出て加速してみる。
やはり乗り心地が良くなっている。
同様のプラットフォームを真っ先に採用したプリウスのように、ストローク感がなく硬めの印象とは違っている。
ただ、モーターからエンジンが始動した時のエンジンフィールと静粛性は、以前のままである。
また、ブレーキフィールも変わりはない。
トヨタのハイブリッド系のブレーキは、コントロールがしにくいのが難点だと常々感じる。
▲足回りが進化して乗り心地がさらに改善されたスポーツハッチ然としたコーナリング
横浜みなとみらい地区を走り回ったが、道路状況で明らかに違いを感じるのはコーナリングの姿勢である。
低速からその差異が理解できる
そして、中速ではステアリングの切り始めから車体が路面ときっちりコンタクトを取ろうと姿勢変化を最小限にして、カーブをトレースするのである。
その様子は軽快でお行儀が良い。
ステアリングフィールも大きく変わった印象で、リニアリティーが増した。
カローラスポーツはわずか1年で、一層大人のスポーツハッチに生まれ変わったのである。
▲9インチのディスプレイオーディオでは、Apple CarPlayやAndroid Autoを利用できる。普段スマートフォンで使っているマップやメッセージの操作が可能【試乗車 諸元・スペック表】
●1.8ハイブリッドGZ
| 型式 | 6AA-ZWE211H | 最小回転半径 | 5.3m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.38m×1.79m×1.46m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.64m |
| ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.53m/1.53m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 1.8m×1.51m×1.16m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1400kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1675kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.14m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
スーパーホワイトII、シルバーメタリック、アティチュードブラックマイカ、オキサイドブロンズメタリック、シアンメタリック |
||
| オプション色 |
ホワイトパールクリスタルシャイン、ブラッキッシュアゲハガラスフレーク、スカーレットメタリック、エモーショナルレッドII、アティチュードブラックM/ホワイトパールCS、Aブラックマイカ/エモーショナルレッドII、アティチュードブラックM/シアンメタリック |
||
| 掲載コメント |
※T-Connect標準サービスは5年間無料です |
||
| 型式 | 6AA-ZWE211H |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | CVT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | スーパーホワイトII、シルバーメタリック、アティチュードブラックマイカ、オキサイドブロンズメタリック、シアンメタリック |
| オプション色 | ホワイトパールクリスタルシャイン、ブラッキッシュアゲハガラスフレーク、スカーレットメタリック、エモーショナルレッドII、アティチュードブラックM/ホワイトパールCS、Aブラックマイカ/エモーショナルレッドII、アティチュードブラックM/シアンメタリック |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 5.3m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.38m×1.79m×1.46m |
| ホイール ベース |
2.64m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.53m/1.53m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 1.8m×1.51m×1.16m |
| 車両重量 | 1400kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1675kg |
| 最低地上高 | 0.14m |
| 掲載用コメント | ※T-Connect標準サービスは5年間無料です |
| エンジン型式 | 2ZR-FXE | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
| 過給器 | - | 燃料タンク容量 | 43リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 30km/L |
| 総排気量 | 1797cc | 燃費(WLTCモード) | 25.6km/L └市街地:24.9km/L └郊外:27.2km/L └高速:25km/L |
| 燃費基準達成 | R02年度燃費基準 +50%達成車 |
||
| 最高出力 | 98ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
142(14.5)/3600 |
| エンジン型式 | 2ZR-FXE |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | - |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1797cc |
| 最高出力 | 98ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
142(14.5)/3600 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
| 使用燃料 | レギュラー |
| 燃料タンク容量 | 43リットル |
| 燃費(JC08モード) | 30km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 25.6km/L └市街地:24.9km/L └郊外: 27.2km/L └高速: 25km/L |
| 燃費基準達成 | R02年度燃費基準 +50%達成車 |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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