【試乗】新型 トヨタ カローラツーリング|バンのイメージを払しょくするスポーツワゴン
2019/11/17
▲2019年9月にカローラフィールダーが担っていたステーションワゴンのポジションを引き継ぎ、新モデルとして登場したトヨタ カローラツーリング。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏による公道試乗の模様をレポートするツーリングが帰ってきた
カローラには初代からワゴンタイプはあったものの、荷物を載せる用途としてのいわゆるバンのイメージが強かった。
完全な脱却となったのはハイメカツインカムを搭載した、6代目カローラあたりではないかと思われる。
グレードにも“Gツーリング”というものがあった。
しかし本当の意味で、まったく新しいスポーティなワゴンとしてのカローラは、8月に登場した3ナンバープラットフォームを用いた “カローラツーリング”のみである。
セダン同様、ボディサイズが日本仕様に変更されているというアナウンスは、今さらもう必要はないだろう。
ハッチバック系の弱点は、セダンに比べリアの開口部の広さによって剛性が低くなるという点だ。
しかしカローラスポーツでは、剛性に対してはホットハッチらしいパフォーマンスがしっかりと付与されていた。
すでに試乗記でも記述しているが、リアの剛性感は申し分ない。
今回は同じハッチバックでも、スポーツとワゴンタイプであるツーリングとの違い。また、4ドアセダンとの差もご報告したい。
▲奥行きも確保された大きな荷室スペーススタイリングを重視したリアデザイン
我々が試乗したモデルは、ツーリングのハイブリッドモデルだ。
スタイリングは、今までのカローラとは決別したスポーティな装いだ。
個人的に好きな、ルノー メガーヌスポーツツアラーの雰囲気もある。
リア部分をスペースパフォーマンスにこだわらず、スタイリングで勝負したところに新しいカローラを感じる。
シートに収まる。他のカローラとの大きな差異はない。
ただ、Bピラーからクオーターウインドウまでしっかりとガラスで見やすいようになっているので、カローラセダンよりも開放感がある。
▲フロント方向から流れるようにリアに向けて収束していく造形は、流麗かつスポーティでもある
▲広い視野が確保されているフロントビュー
▲セダン同様、スペースにゆとりのある2列目形が変わることによる難しさ
正直、ドライビングもあまり変わらないのではと思っていた。
しかし、ハンドルを握ってから100m走るか走らないかの距離で、すぐにわかる部分がある。
それは静粛性だ。
プラットフォームは同様でも、リアの空間ひとつで変わってしまうことがよくわかる。
走行中のタイヤハウスからの音が、セダンやスポーツに比べると大きい。
後席に乗る編集者とも、会話がしずらいのである。
ちょっとした空間ひとつではあるが、ここまで違うとは、兄弟車種を手がけるエンジニアの苦労も感じとれる。
後部に人を乗せていないと、セダンと比べてリアの振幅する収まりが速すぎるため、乗り心地は幾分ハードだ。
スポーツツーリングだからこのくらいも良いのかと感じるが、しなやかさはセダンとスポーツの域まで届いていない。
スポーツは1年でダンパーの変更もしてきた。ツーリングも年次改良で改善することを楽しみにしたい。
より需要があるモデルには、必ず改良版が出るはずである。
▲今後も進化を続けるスポーティな走りに注目だ【試乗車 諸元・スペック表】
●1.8ハイブリッドS
| 型式 | 6AA-ZWE211W | 最小回転半径 | 5.3m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.5m×1.75m×1.46m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.64m |
| ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.51m/1.52m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 1.8m×1.51m×1.16m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1370kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1645kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.13m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
スーパーホワイトII、シルバーメタリック、セレスタイトグレーメタリック、ブラックマイカ、ダークブルーマイカメタリック |
||
| オプション色 |
ホワイトパールクリスタルシャイン、スパークリングブラックPクリスタルS、スカーレットメタリック |
||
| 掲載コメント |
※T-Connect標準サービスは5年間無料です |
||
| 型式 | 6AA-ZWE211W |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | CVT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | スーパーホワイトII、シルバーメタリック、セレスタイトグレーメタリック、ブラックマイカ、ダークブルーマイカメタリック |
| オプション色 | ホワイトパールクリスタルシャイン、スパークリングブラックPクリスタルS、スカーレットメタリック |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 5.3m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.5m×1.75m×1.46m |
| ホイール ベース |
2.64m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.51m/1.52m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 1.8m×1.51m×1.16m |
| 車両重量 | 1370kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1645kg |
| 最低地上高 | 0.13m |
| 掲載用コメント | ※T-Connect標準サービスは5年間無料です |
| エンジン型式 | 2ZR-FXE | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
| 過給器 | - | 燃料タンク容量 | 43リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 35km/L |
| 総排気量 | 1797cc | 燃費(WLTCモード) |
29km/L
└市街地:27.8km/L └郊外:32.2km/L └高速:27.7km/L |
| 燃費基準達成 | R02年度燃費基準 +50%達成車 |
||
| 最高出力 | 98ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
142(14.5)/3600 |
| エンジン型式 | 2ZR-FXE |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | - |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1797cc |
| 最高出力 | 98ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
142(14.5)/3600 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
| 使用燃料 | レギュラー |
| 燃料タンク容量 | 43リットル |
| 燃費(JC08モード) | 35km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 29km/L
└市街地:27.8km/L └郊外: 32.2km/L └高速: 27.7km/L |
| 燃費基準達成 | R02年度燃費基準 +50%達成車 |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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