【試乗】新型トヨタ GRカローラ|意のままに動くホットハッチ。しかも、ギリ家族を乗せて普段使いもできそう!
2023/02/21
▲2022年12月にデビューしたトヨタ GRカローラ(現行型)。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏によるインプレッションをお届けするカローラの車台をベースにワイド化した「新型GRカローラ」
2019年よりグローバルブランドとして展開してきたトヨタの「GR」シリーズは、スープラ、ヤリス、86と登場してきたが、これにGRカローラが加わった。
今回はGRカローラの「RZ」を試乗した印象をお伝えしよう。
▲RZが限定500台、後席を取り外して軽量化と高性能化を図ったモリゾウエディションが限定70台。どちらも抽選販売となっており、すでにその抽選は終了、完売している。次のカローラRZの販売がいつになるかは現在公表されていない
▲車両重量は1470kgプラットフォームはGRヤリスのBとCのハイブリッドプラットフォームではなく、カローラ用のGA-Cプラットフォームをベースにブリスターフェンダーでもわかるとおりフロントとリアをワイド化した。
これはラリーのためにワイド化された4WDのランチア デルタインテグラーレという見本をトヨタ流に作った風合いだ。
リアのブリスターフェンダーは少々力技で作られた気配はあるが、走りに趣を置いたのであろうと想像をしながらドアを開けてバケットシートに腰を収めた。
▲全幅は1850mm
▲全長は4410mm
▲全高は1480mm走り出しは軽快
▲内装はブラック基調
▲ホールド性の高いシートドアを閉めた瞬間にボディの剛性感が伝わる。
このモデルは5ドアなので、3ドアのGRヤリスよりもドアの開口部が大きい。さらにキャビンも広いにもかかわらず、走らずしてドアの開閉でソリッド感が伝わるのである。
▲「RZ」の後席は3人掛け。「モリゾウエディション」は後席はないシートを合わせて発進する。GRヤリスに比べるとクラッチが強化されている印象だ。そしてシフトフィールもより重厚感を感じられる。
スロットルに足を置いて軽くクラッチミートするが重いが粘りのあるセッティングで扱いやすい。GRヤリスよりも200㎏以上重量が増しているが、走り出しのネガティブな印象はない。
▲搭載される1.6Lガソリンターボエンジンは304ps、37.7kg・mを発生する初めはノーマルモードで試乗し、前後配分も50:50からスタートする。違和感のないニュートラルなハンドリングで乗りやすい。
GRヤリスよりも大人の乗り味で、チャカチャカしていない重厚感が私のような年齢には心地いい。
配分を60:40にしてフロントにトルクを重視しても乗ってみる。軽く走ってもコーナーなどで踏み込むとアンダーめのセッティングになるが、FFに慣れ親しんだ方なら安心だろう。
▲ミッションは6速MTのみ最後に30:70のトルク配分で試乗だ。これは個人的に気持ちよく走れる。スロットルと車の動きに一体感を感じられる。スポーツドライビングにはぴったりといえよう。
そして何よりもシャシーがGRヤリスよりもバランスの取れた剛性感が感じられて、フロントの動きも相まってスタビリティと角が取れた感がある。
MTのシフトは最高に楽しい。クラッチの切れもさることながら、3,4,5速のクロスしたレシオでのシフトはドライバーが悦にならざるをえないフィールだ。
GRヤリスブレーキフィールも絶賛したが、伸びたホイールベースと専用のサスペンションセッティングによって、重量増加にもかかわらず路面としっかりとしたコンタクトによって非常にコントロール性が良いブレーキフィールである。さらに洗練したという印象だ。
▲BBS製鍛造アルミホイール を装備スポーツモードでも走らせたがレスポンスを向上して、さらにきめ細やかなコントロールができる。良質なスポーツモデルの車を知る人は間違いなく楽しめるモデルである。
これなら家族で乗ってもまぁ大丈夫ではないかと感じるくらいである。マニュアルであってもAT以上の運転技量のすごさを知ってもらうには、うってつけの5ドアハッチバックであることに疑う余地はない。

▼検索条件
トヨタ GRカローラ(現行型) × 全国 ※流通状況により物件が表示されない可能性があります【試乗車 諸元・スペック表】
●1.6 RZ 4WD
| 型式 | 4BA-GZEA14H | 最小回転半径 | 5.5m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.41m×1.85m×1.48m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.64m |
| ミッション | 6MT | 前トレッド/後トレッド | 1.59m/1.62m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 1.79m×1.51m×1.16m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1470kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1745kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.12m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
スーパーホワイトII |
||
| オプション色 |
プラチナホワイトパールマイカ、プレシャスメタル、プレシャスブラックパール、エモーショナルレッドII |
||
| 掲載コメント |
※2022年12月2日~12月19日まで受注、500台の抽選販売 |
||
| エンジン型式 | G16E-GTS | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 50リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 1618cc | 燃費(WLTCモード) | 12.4km/L └市街地:8.9km/L └郊外:12.8km/L └高速:14.5km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 304ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
370(37.7)/5550 |
| 型式 | 4BA-GZEA14H |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 6MT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | スーパーホワイトII |
| オプション色 | プラチナホワイトパールマイカ、プレシャスメタル、プレシャスブラックパール、エモーショナルレッドII |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 5.5m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.41m×1.85m×1.48m |
| ホイール ベース |
2.64m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.59m/1.62m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 1.79m×1.51m×1.16m |
| 車両重量 | 1470kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1745kg |
| 最低地上高 | 0.12m |
| 掲載用コメント | ※2022年12月2日~12月19日まで受注、500台の抽選販売 ※T-Connect利用料金は初度登録日から5年間無料です |
| エンジン型式 | G16E-GTS |
|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1618cc |
| 最高出力 | 304ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
370(37.7)/5550 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 50リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 12.4km/L └市街地:8.9km/L └郊外: 12.8km/L └高速: 14.5km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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