メルセデス・ベンツ Eクラスクーぺ/カブリオレ (石川真禧照)【海外試乗】
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
2013/06/27

ようやく手を出しやすいEのカブリオレが上陸する。しかも運転すれば、高速安定性や経済性はこれまでのモデルを上回っている。クーペもE250は現行よりも性能がアップした。リアシートはどちらも実用になる。40~50代のセレブな夫婦が乗ったら似合う車に仕上がった
新たに投入されるE250カブリオレに注目
手を出しやすいカブリオレ登場
5月にセダン/ワゴンを2000か所以上も変更したEクラス。続いてクーペ/カブリオレが同じようなビッグマイナーを受けた。新型のクーペ/カブリオレの日本上陸は今秋の予定だが、その変更レベルはかなり高い、という。そこで、日本上陸の前に実力をチェック。北ドイツのハンブルグで開催されていたプレス試乗会に出かけた。
新型の目玉ともいえるのはE250カブリオレ。現在のラインナップはクーペがE250(669万円)、E350(875万円)、E550(1100万円)、カブリオレがE350(923万円)の4車種。カブリオレは1車種しかなかった。新型はカブリオレにエントリーモデルとしてE250が加わる。しかも右ハンドル仕様だ。当然価格もクーペのE250に近い価格になるはず。買いやすいカブリオレが登場するのだ。
新型は、パワーユニットが現行の1.8Lターボ(204ps)から2Lにアップした。この2Lユニットは世界初の成層燃焼リーンバーンとターボ、ERGを組み合わせたもの。4.7Lツインターボも豪快な走りを楽しめるが、さっそく試乗会会場でE250カブリオレを指名した。
1.8Lターボよりトルクフルでエコ
乗り込む前に外観をチェック。スタイリングは5月に変更されたセダン/ワゴンに準じているが、ヘッドライトレンズの形状やグリルの横バーの数など、微妙に異なるデザインを採用している。インテリアも同様だ。
2Lターボエンジンのフィーリングは一言で表すと、1.8Lターボよりもトルクフルでエコ。燃費も実走行で9~12km/Lを記録した。7速ATもセッティングがセダン/ワゴンと微妙に違い、よりエコな方向になっている。さらに、高速走行時の安定性もこれまで以上にハイレベルに仕上がっていた。
クーペにも言えることだが、E250の完成度は、かなり楽しめるレベルと言える。
SPECIFICATIONS
グレード | E250Cabriolet | ||
駆動方式 | FR | ||
トランスミッション | 7AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4703×1786×1398 | ||
ホイールベース(mm) | 2760 | ||
車両重量(kg) | 1765 | ||
乗車定員(人) | 4 | ||
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 1991 | ||
最高出力[ps/rpm] | 211/5500 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 350/1200-4000 |
あわせて読みたい
【試乗】新型 アストンマーティン ヴァンキッシュ|V12を積んだ新たなFRフラッグシップは、リアルスポーツからGTまで劇的に変化する乗り味を得た!
メルセデス・ベンツの電気自動車5選|中古車で超お得!新車価格の半額以下なEV物件もあるが、買いか?オススメな選び方を解説
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
【試乗】新型 BMWアルピナ B4 GT|Dセグメントセダン最上! 良質なライドフィールを濃密に楽しめる“実用スーパーカー”
令和のデートカー5選|現在のオススメをZ世代が紹介!プレリュード復活予定の2025年に選ばれるのはどのモデル?
新型VW パサートのセダン廃止に絶望した人に贈る「代わりこのプレミアムセダン、どうですか?」5選
マツダ RX-8の魅力は速さじゃない!? 中谷明彦とZ世代モータージャーナリストが、ロータリーエンジン搭載スポーツカーの魅力に迫る【カーセンサー中谷塾】#4
トヨタ スープラ(A90型)生産終了の発表に絶望した人に贈る「代わりコレ、新車在庫がなくなったときに備えてどうですか?」5選
【海外試乗】新型 フェラーリ 296 スペチアーレ|こだわったのはドライビングファン! エレガントさを残したハイブリッドスーパースポーツの高性能モデル