とっても真面目な“遊び”クルマ、フォルクスワーゲン ザ・ビートル(試乗レポート)
カテゴリー: フォルクスワーゲンの試乗レポート
タグ: フォルクスワーゲン / ハッチバック / FF / ザ・ビートル / EDGEが効いている
2017/03/15

とっても真面目な“遊び”クルマ
丸いヘッドライト、丸いルーフライン、タイヤを覆う丸いフェンダー、あえての2ドア……世代を超えるアイコンとしてそれらの不文律を守りつつ、ビートルがおよそ4 年ぶりにマイナーチェンジした。エクステリアの改良は前後バンパーの形状変更など最小限にとどまる一方、インテリアはダッシュパッドやドアトリムなどをボディ同色とするなどした。オプションのレザーシートを組み合わせれば最大32通りのカラーリングになるというが、この車を選ぶなら絶対に明るい色を選んだ方がいい。
そしてさらなるトピックとしては、これまでグレード構成が1.2Lの「ベース」「デザイン」、2Lの「R-Line」の3つであったが、「R-Line」に1.4Lモデルが追加されたこと。「R-Line」はバンパーやフェンダー、リアディフューザーに黒やクロームの加飾を施したワイルド仕様だが、1.4Lであれば燃費もいいし2Lまでパワーは必要ないという人には朗報だ。
あらためて乗ると、ゴルフを思い出す。もちろんベースがそうなのだから当たり前だが、一つ前の6世代目をベースにしていることの古さなどは微塵も感じない。乗り心地は硬すぎず柔らかすぎず、ハンドリングも素直でとても扱いやすい。さらに最新世代のゴルフがやめてしまったオルガン式のアクセルペダルを採用しているのだ。
いい意味で見た目とのギャップが楽しい、とっても真面目な車なのだ。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:Design ■乗車定員:4名
■エンジン種類:直4SOHCターボ ■総排気量:1197cc
■最高出力:105/5000[ps/rpm]
■最大トルク:175/1500-4100[n・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6DCT
■全長x全幅x全高:4285x1815x1495(mm) ■ホイールベース:2535mm
■車両価格:269.9万円
あわせて読みたい
巨匠 ジウジアーロがデザインした中古で買える輸入車を5モデル選んでみた
【試乗】新型 アストンマーティン ヴァンキッシュ|V12を積んだ新たなFRフラッグシップは、リアルスポーツからGTまで劇的に変化する乗り味を得た!
【試乗】新型 ヒョンデ インスター ラウンジ|かわいい見た目に安心感を兼ね備えたコンパクトEV
6月は北イタリアでスポーツカー三昧! “モーターヴァレー”のスーパーカーブランドが一堂に会する一大イベントとミュージアムへの誘い【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
~その使命は感情を揺さぶる存在であり続けること~ スーパーカー論【カーセンサーEDGE 2025年7月号】
【試乗】新型 テスラ モデルY|もはや走りにも文句はなくなり全方位進化でBEV最強の1台へ!
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
【試乗】新型 ヒョンデ インスター|軽自動車の十八番を奪うBEV! 愛らしいスタイルでも快適性はクラス以上!
その存在意義を考えさせられた、古都を舞台としたコンクールデレガンス