【試乗】BMW 8シリーズグランクーペ M850i xドライブ│長距離は大得意! とにかくエレガントな4ドアクーペ
カテゴリー: BMWの試乗レポート
2020/04/28
▲昨年登場した8シリーズグランクーペに試乗する機会を得た。自動車テクノロジーライター・松本英雄がその様子をレポートするエレガントなスタイルに優雅なドライブを期待し西へ
2ドアクーペのM8と同様のスタイリングをもった、今回試乗する8シリーズグランクーペ M850i xドライブは、4ドアのM8グランクーペと比べると70馬力ほど出力が低い。といっても、530馬力もあるうえに最大トルクは約70kg・mとM8と変わりはない。スペックから見ても優雅に走れることが理解できる。
パワーは申し分なく、これほどエレガントで上品さを持ち合わせている4ドアクーペはBMW以外には見たことがない。
このようなモデルをお借りする機会もないので、1200kmほどのロングドライブを試してみた。コースは東京~京都~滋賀と歴史ある町を訪れた。
グランクーペは、のびやかなスタイリングでもわかるように長距離を速く、優雅に移動するだけのポテンシャルをもっている。
しかも、全天候型の駆動システムであるxDriveによって、いっそう安心して高速クルージングを楽しめるのである。



長距離をものともしない高いポテンシャル
東京を出発して東名高速を走る。乗り心地はとてもいい。路面のうねりにステアリングを取られることもない。
御殿場から新東名に入ると道路が新しく、輪をかけて乗り心地と静粛性は向上する。こういった道は車本来の素性がとてもよく分かる。
駿河湾の景色を見ながら優雅さを満喫する。途中、鈴鹿のパーキングエリアで鈴鹿の山々を見て雄大さを感じる。ここからは緩やかだが、長い上りの道だ。
トンネルの出入り口でも車体は一切振られない。アルプスの山々の超高速域で鍛えられただけはある。普通に高速道路を走る速度では、不安要素は全くない。
山脈を抜けて栗東から下り坂に差しかかる。左右の高速カーブも安定感は抜群だ。
次の日、京都から山中越えという信号がひとつもなしに、京都から滋賀に抜けるタイトな峠道から琵琶湖に向かう。
直線がほとんどない峠道をステアリングで道をトレースして、気持ちよさに浸る。絵の輪郭を一筆で描いているように正確なステアリングフィールだ。
比叡山のドライブウェイ付近には急な勾配もあるが、ぐいぐい上っていく。これから先500kmの道のりだが、気が楽になる。
「東京まではそれほど長くはないな」そう感じさせる高いポテンシャルが、このグランクーペにはある。
どこに行っても優雅に走ることができるこの車のステアリングをひとたび握れば、広い心と上品なドライビングを演出せずにいられなくなる。



【試乗車 諸元・スペック表】
●M850i xドライブ 4WD
| 型式 | 3BA-GV44 | 最小回転半径 | 5.5m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 5.09m×1.93m×1.41m |
| ドア数 | 4 | ホイールベース | 3.03m |
| ミッション | 8AT | 前トレッド/後トレッド | 1.63m/1.67m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | ◯ | 車両重量 | 2090kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 2365kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.12m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
アルピン・ホワイトIII |
||
| オプション色 |
ミネラル・ホワイトメタリック、ソニック・スピード・ブルーメタリック、サンセット・オレンジメタリック、ブラック・サファイアメタリック、ブリリアント・ホワイトメタリック、フローズン・ブリリアント・ホワイトM、ピュア・メタル・シルバーメタリック、フローズン・カシミヤ・シルバーメタリック、フローズン・ダーク・シルバーメタリック、フローズン・ブルー・ストーンメタリック、タンザナイト・ブルーメタリック、フローズン・アークティック・グレーM、フローズン・ダーク・ブラウンメタリック、ドラバイト・グレーメタリック、アルマンディン・ブラウンメタリック、アヴェンチュリン・レッドメタリック、バルセロナ・ブルーメタリック、カーボン・ブラックメタリック |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 3BA-GV44 |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 4 |
| ミッション | 8AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | ◯ |
| 標準色 | アルピン・ホワイトIII |
| オプション色 | ミネラル・ホワイトメタリック、ソニック・スピード・ブルーメタリック、サンセット・オレンジメタリック、ブラック・サファイアメタリック、ブリリアント・ホワイトメタリック、フローズン・ブリリアント・ホワイトM、ピュア・メタル・シルバーメタリック、フローズン・カシミヤ・シルバーメタリック、フローズン・ダーク・シルバーメタリック、フローズン・ブルー・ストーンメタリック、タンザナイト・ブルーメタリック、フローズン・アークティック・グレーM、フローズン・ダーク・ブラウンメタリック、ドラバイト・グレーメタリック、アルマンディン・ブラウンメタリック、アヴェンチュリン・レッドメタリック、バルセロナ・ブルーメタリック、カーボン・ブラックメタリック |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.5m |
| 全長×全幅× 全高 |
5.09m×1.93m×1.41m |
| ホイール ベース |
3.03m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.63m/1.67m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 2090kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 2365kg |
| 最低地上高 | 0.12m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | N63B44D | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | V型8気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 68リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 9km/L |
| 総排気量 | 4394cc | 燃費(WLTCモード) |
8.1km/L
└市街地:5.3km/L └郊外:8.6km/L └高速:10.1km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 530ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
750(76.5)/4500 |
| エンジン型式 | N63B44D |
|---|---|
| 種類 | V型8気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 4394cc |
| 最高出力 | 530ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
750(76.5)/4500 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 68リットル |
| 燃費(JC08モード) | 9km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 8.1km/L
└市街地:5.3km/L └郊外: 8.6km/L └高速: 10.1km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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