一層の軽やかさをまとった新型ポルシェ パナメーラ(海外試乗レポート)
カテゴリー: ポルシェの試乗レポート
タグ: ポルシェ / ハッチバック / 4WD / パナメーラ / EDGEが効いている
2017/01/08

究めた速さと快適さが、新しいライフスタイルを示す
初のフルモデルチェンジを受けた新型パナメーラ。まず視線が向かうのが、ルーフからリアエンドにかけてのラインを整え、サイドウインドウの形状も手直しすることで、より911に近づいたフォルムだ。リアビューも、いかにもポルシェ。このアピアランスだけで、成功は約束されたようなものとすら思えてくる。
車体もパワートレインも完全に刷新され、走りは一層の軽やかさをまとった。特にパナメーラ ターボは、先代が全域、膨大なパワーとトルクで突進するようだったとすると、新型は8速化されたPDKが、排気量を4Lに縮小した高効率なエンジンのパワーを無駄なく引き出し、サラッと、しかし猛烈に速いという感じ。フットワークも同様で、遮二無二タイヤを路面に押し付けるのではなく、しなやかにコーナーの連続を切り取っていく。
楽しいだけじゃない。新搭載のポルシェ・イノドライブは、目的地まで単なる道案内をするにとどまらず、最も効率的な運転パターンを計算し、標識なども認識しながら導くコ・パイロット機能。走りの快適さの面でも、新しい時代を切り拓いている。
一気に何百kmも移動して仕事をこなし、帰路には寄り道してワインディングロードを楽しんだりもする。新型パナメーラの向こうには、そんなライフスタイルが透けて見える。自分にとって現実味は乏しいが、乗っているとそんなオトコになれそうな気がするという意味で、どうにも惹かれるのだ。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:Panamera Turbo ■乗車定員:4名
■エンジン種類:V8DOHCターボ ■総排気量:3996cc
■最高出力:550/5750-6000[ps/rpm]
■最大トルク:770/1960-4500[n・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7DCT
■全長x全幅x全高:5049x1937x1427(mm) ■ホイールベース:2950mm
■車両価格:2327万円
あわせて読みたい
巨匠 ジウジアーロがデザインした中古で買える輸入車を5モデル選んでみた
【試乗】新型 アストンマーティン ヴァンキッシュ|V12を積んだ新たなFRフラッグシップは、リアルスポーツからGTまで劇的に変化する乗り味を得た!
【試乗】新型 ヒョンデ インスター ラウンジ|かわいい見た目に安心感を兼ね備えたコンパクトEV
6月は北イタリアでスポーツカー三昧! “モーターヴァレー”のスーパーカーブランドが一堂に会する一大イベントとミュージアムへの誘い【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
~その使命は感情を揺さぶる存在であり続けること~ スーパーカー論【カーセンサーEDGE 2025年7月号】
【試乗】新型 テスラ モデルY|もはや走りにも文句はなくなり全方位進化でBEV最強の1台へ!
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
【試乗】新型 ヒョンデ インスター|軽自動車の十八番を奪うBEV! 愛らしいスタイルでも快適性はクラス以上!
三菱 デリカD:5の新車価格がアップ……。だったら中古車も見てみませんか? 価格や流通台数、オススメを解説