ジャガー Fタイプ (石川真禧照)【海外試乗】
カテゴリー: ジャガーの試乗レポート
2013/06/17
トランクは男と女が1泊旅行にでかけるためのミニマムスペース。実用的でないかもしれないが、仕事も遊びも好きでスポーツカーを愛するなら、これ1台でビジネスまでこなしたい。ジャガースポーツはそういうタフさを備えている。まさにタフガイのための1台
紳士の国からやってきたスポーツカーの本性は
レーシングスポーツの血統
XKシリーズはラグジュアリースポーツの系譜。このFタイプはC/D/Eと1950年代から1970年代にかけて続いていたレーシングスポーツの血統になる。
実際にFタイプでのレース復帰計画は明らかにはされていないものの、スペインでのプレス試乗会で会ったジャガー関係者からは、否定的な発言はなかった。
そんなFタイプは、一見、ラグジュアリー系の2シーターオープンスポーツだが、開発陣のヤル気は十分。
その走りも英国紳士そのもの
例えば、5L V8には標準、3L V6にはオプションで用意されているアクティブエグゾーストシステム。排気系のリアセクションに電子制御式のバイパスバルブを用いたこのシステムは、サイレンサー内をストレート式にアレンジする。
試しにアクセルオンで3000回転をオーバーさせてみると、エグゾーストノートは爆音モード。峠の向こうからでもやってくるのがわかる。でもこういう仕掛けはアストンやマセラティもやっている。迫力はここから。コーナーが迫り、ブレーキングしようとアクセルから足を放す。と同時にまるでサーキットのレーシングカーのようなバックファイヤーがパンパンパンッと周囲に響くのだ。このサウンドを耳にすると、ドライバーはつい心もレーシングモードになってしまう。
もちろん標準モードならば、美しいデザインと軽いアルミボディの紳士的なスポーツカーだ。
紳士の国、英国は実は秘密クラブも多いという。昼間はジェントルマンで品の良い身のこなしの紳士も、夜になると仮面をつけるような秘密クラブで野獣のようなときを楽しむ。ジャガー Fタイプはそういう意味でも英国紳士そのものといえる。
SPECIFICATIONS
| グレード | F-TYPE V8 S | ||
| 駆動方式 | FR | ||
| トランスミッション | 8AT | ||
| 全長×全幅×全高(mm) | 4470×1925×1310 | ||
| ホイールベース(mm) | 2620 | ||
| 車両重量(kg) | 1810 | ||
| 乗車定員(人) | 2 | ||
| エンジン種類 | V8DOHCターボスーパーチャージド | ||
| 総排気量(cc) | 4999 | ||
| 最高出力[ps/rpm] | 495/6500 | ||
| 最大トルク[N・m/rpm] | 625/2500 | ||
| 車両本体価格(万円) | 1250 | ||
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