ベントレー コンチネンタルGTC 【海外試乗】
カテゴリー: ベントレーの試乗レポート
2011/10/28
チカラ持ちになって45㎏もダイエット
ハイトレザーシート17色、ウッドパネル7種の豊富な組み合わせを用意する。豪華絢爛な内装は伝統芸が生かされたハンドメイドによるもの
新型コンチネンタルGTCは、昨秋フルモデルチェンジされたコンチネンタルGTのソフトトップ・コンバーチブル版である。メカニズムの基本的な概要は、ほぼGTに準じたものとなっている。その心臓となる6LW12ツインターボエンジンは先代より15ps、50Nm増の最高出力575ps、最大トルク700Nmを発生し、変速スピードを速めた6速ATと組み合わされる。フルタイム4WDシステムは前後駆動力配分が50:50から40:60に変更された。車両重量は2495kgと、GTよりは175kg増加している。
しかし一方で、先代との比較では45kgの軽量化を達成しているのは見逃せない。オープン時の快適性を向上させるべく前席にシート内蔵のネックウォーマーが設定されたのもトピック。また、細かい部分だが、これもGTと同じくフロントシート形状の変更でリアの足元スペースが拡大したことも見逃せないところだろう。
ダッシュパネル中央に奢られたアナログ時計は、2003年にスポンサーシップ契約を結んだご存知スイスの高級時計ブランド「ブライトリング」
先代GT乗りも思わず欲する、まさに"宝石"!
最近のオープンカーはどれも押し並べて良く出来ているが、GTCはやはり別格。重厚でしなやかな乗り心地は、掛け値無しにGTと変わらない。何より効いているのはボディ剛性の際立った高さ。各部の熟成も進んでいるのだろう。ステアリングフィールや足さばきに、ミュルザンヌにも通じるしっとり感を見出せるのが何とも心地いい。トップを上げた時の好印象には、新設計の7ボウ3レイヤーのソフトトップや防音ガラスなどによる高い静粛性も貢献しているはず。そして当然、オープンにした時の爽快感は抜群。Aピラーが震える気配など皆無で、陽光を存分に楽しめる。
やや腰高感のあった先代よりロー&ワイドが強調されたスタイリングも宝石のような美しさ。先代GTに乗っている筆者自身、次もし買える機会が訪れたら絶対GTCにしたいと心に誓った次第だ。ま、さすがに無理だとは思いますが…。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | GTC | |
全長×全幅×全高(mm) | 4806×2227×1403 | |
車両重量(kg) | 2495 | |
エンジン種類 | W12DOHCターボ | |
総排気量(cc) | 5998 | |
最高出力[ps/rpm] | 575/6000 | |
最大トルク[kg-m/rpm] | 71.4/1700 | 車両本体価格 | 2640万円 |
ベントレー コンチネンタルGTC 【海外試乗】/試乗レポート
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