ボルボ V40クロスカントリー (大谷達也)【ニューモデル試乗】
2013/07/08

V40クロスカントリーは高い機能性とお買い得感を兼ね備えた優等生モデル。輸入車Cセグメントに5気筒2.0Lターボ・エンジンと4WD機構を搭載したモデルが追加された
どうしても4WDが欲しい人のためのV40
お買い得輸入車に4WDの選択肢が
「お買い得輸入車Cセグメントの最右翼」ボルボV40に、またまた我々を悩ませる魅力的なモデルが登場した。その名もV40クロスカントリー T5 AWD。ちょっと前までならプレミアム・コンパクトカーのエントリー価格だった359万円で売り出される。
にもかかわらず5気筒2.0Lターボ・エンジンと4WD機構を搭載。エンジンは同じでも、駆動系は4WDからFWDに“ダウングレード”されるV40 T5 Rデザインが399万円なのだから、そのお買い得感は一層際立つ。
もっとも、メーカーが決めた値付けにはちゃーんとしたワケがある。まず、Rデザインはレザーシートとナビゲーションが標準装備。これがクロスカントリーでは計40万円のオプションになるから、この時点で勝負は振り出しに戻る。しかも、Rデザインのレザーは、クロスカントリーにオプション装着されるものより格段にクオリティが高い。その違いは手で触れた瞬間にわかるほどだ。
雪道や雨の高速道路での安心感を求めるなら
でも、クロスカントリーには滑りやすい路面でも安心なAWDがある。
ちなみに、XC40ではなくV40クロスカントリーと呼ばれるのはオフロードへの比重に違いがあるからで、後者の方がオンロード比率は高い。いわば、アウディのクワトロ・モデルみたいなものだ。ただし、乗り心地の滑らかさ、ハンドリングのシャープさはRデザインの圧勝。クロスカントリーも悪くはないが、ちょっとずつ荒さが残る。
というわけで、オンロード性能にこだわるならRデザイン、雪道や雨の高速道路での安心感を求めるならクロスカントリーがオススメといえる。
SPECIFICATIONS
グレード | T5 AWD | ||
駆動方式 | 4WD | ||
トランスミッション | 6AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4370×1800×1470 | ||
ホイールベース(mm) | 2645 | ||
車両重量(kg) | 1580 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | 直5DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 1983 | ||
最高出力[ps/rpm] | 213/6000 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 300/2700-5000 | ||
車両本体価格(万円) | 359 |
あわせて読みたい
【試乗】新型 ヒョンデ インスター ラウンジ|かわいい見た目に安心感を兼ね備えたコンパクトEV
新型アウトバック発表だが日本市場スルーに絶望した人に贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
【試乗】新型 テスラ モデルY|もはや走りにも文句はなくなり全方位進化でBEV最強の1台へ!
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
三菱 デリカD:5の新車価格がアップ……。だったら中古車も見てみませんか? 価格や流通台数、オススメを解説
【試乗】新型 BMWアルピナ B4 GT|Dセグメントセダン最上! 良質なライドフィールを濃密に楽しめる“実用スーパーカー”
自由と絶景とハプニング! ルノー アルカナで行く神様が集まる「神津島」への旅
【試乗】トヨタ ランドクルーザー70(再々販モデル)|現代に蘇らせた意味を再考する
【試乗】新型 BYD シーライオン7|BEVの特性を生かした足回りでワインディングも器用に走る上級クロスオーバーSUV!
【試乗】新型 アウディ S5アバント|エンジンフィールが気持ちいい! マイルドハイブリッドを備えた新ネーミングの基幹モデル