ボルボ V40 T5 Rデザイン【試乗レポート】(藤野太一)
2015/01/15

速さと上質さ、その両方を同時に手に入れた
2015年モデルの特徴をひとことで表すとするならば、“洗練”だ。
先に60シリーズから導入された新世代パワートレイン「Drive-E」2L 4気筒ターボ「T5」エンジンを得た新型はすべてがスムーズになった。

これまでの「T5」は直列5気筒エンジンだった。それがボルボの特徴でもあったし、また特有の振動などをスポーティととらえることもできた。一方で新型は少々物足りないと感じてしまうくらいフラットだ。しかし、従来型比で32ps/50Nmも出力向上しながら、燃費は約14%も改善されている。新開発のアイシンAW製8速ATはパドルシフトを駆使してスポーツモードで行くも良し、車任せでエコモードでも行くも良し、あらためて多段ATの良さを感じるものだ。
従来モデルでは硬さが気になるという声もあった足回りにも変化があった。ボルボの広報担当によると部品などの変更はないというが、新しいパワートレインとのマッチングの良さか、製造工程における修練度の高まりか、明らかにマイルドになっている。
そしてボルボお得意の安全装備の10種盛り合わせを「インテリセーフ10」として標準装備する。特に全車速追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロールの効果は絶大で、個人的にはもはやこの機能なしでの長距離ドライブはご遠慮したいくらいだ。
「R-DESIGN」というグレード名を与えられており、その外観からもスポーティなものを想像するが、上質なレザーシートや洗練された乗り味などその実は、上級グレードの立ち位置にあると思っていいと思う。


【SPECIFICATIONS】
■グレード:T5 R-DESIGN ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1968cc
■最高出力:180(245)/5500[kW(ps)/rpm]
■最大トルク:350(35.7)/4800[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:4370×1800×1440(mm) ■ホイールベース:2645mm
■車両重量:1510kg
■JC08モード燃費:15.1km/L
■車両本体価格:436万円(税込)
【関連リンク】
あわせて読みたい
【悲報】日産 GT-R(R35型)が生産終了……今こそ中古車状況をチェック&賢い狙い方を考察!
BMWのMとは違う“絶妙”な味を堪能できるオススメの「BMWアルピナ」モデル5選【2025年最新版】
【悲報】新型カングーから樹脂バンパーが消滅! 絶望したあなたに贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
次期型トヨタ GRカローラが早くも動き出しか? 搭載エンジンを変更の可能性!
Cクラスはもはや大きすぎる……ならお得に買えるCLAクラスかAクラスセダンはどう? モデル比較、オススメの狙い方を解説
えっ、現行型ジムニーが100万円台前半から買える? 流通台数も4000台を突破した中古車状況、オススメの選び方を解説!
【試乗】新型 ランボルギーニ ウルスSE|普段使いはほぼモーター! スーパーカーの速さを備える800psのスーパーSUVはハンドリングも燃費も上々
憧れのベンツデビューなら、Eクラスワゴンを狙うべし! 中古車平均価格が1年で130万円下落中のプレミアムワゴン、オススメの選び方は?
新車に近いミニクーパーが200万円台後半で買えるが、それって買いなの!? 中古車状況やオススメの狙い方を解説!
ついに憧れのレクサス LXが買いやすくなってきた! 1年間で140万円近く下落した高級SUV、中古車状況やオススメの狙い方を解説!