ボルボ V60ポールスターは365日気持ちよく使えるバランスの良い車である
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
2016/02/10
▲価格はS60が829万円、V60が849万円。ガラスサンルーフも、ボルボお得意のインテリセーフ10もすべて標準装備。オプション設定になるのは色くらい。問題があるとするならば、掲載される頃にはもう売り切れているかもしれない、ということか
365日、気持ちがいい
メルセデスにおけるAMG、BMWにおけるM……。かつてのモータースポーツ部門が高性能市販モデルの開発を担うという手法は、いまやブランディングにおいてひとつの定石である。ボルボにとってのそれがポールスターだ。ポールスター社は、2015年よりレース部門をのぞいて、市販車両の開発およびチューニング部門が正式にボルボ傘下となった。
S60/V60ポールスターは、S60/V60 T6 AWD R-DESIGNをベースに同社が手がけた初のコンプリートモデルだ。昨年、日本を含む世界8ヵ国で販売。人気を博し今年も日本市場ではS60が10台、V60が40台の計50台が限定販売されることになった。
専用チューニングされた3L直6ターボT6エンジンは、最高出力350ps、最大トルク500N・mを発揮。サスペンションは、オーリンズ製ショックアブソーバーにベース比でレートを80%強化したスプリングを組み合わせる。さらに強化ブッシュやスタビライザー、カーボンファイバー製フロントストラットバーなどの専用部品を備える。エッジの利いたデザインの20インチの専用ホイールは、今年のモデルではスポーク部がブラックアウトされており、これが昨年モデルとの大きな識別点となっている。
そのスペックだけを見ると大仰なスポーツモデルを想像させるがさにあらず。昨年、インタビューした開発ドライバーも「気持ちよく、イージーに雨の日も雪の日も、365日毎日使えるバランスの良さを狙った」と話していたとおり、十分に日常使いできる懐の深さをもつ。ヌバックとレザーを組み合わせたソフトなタッチながらも体をしっかりと支えてくれるシートは秀逸。しかし、何よりもこの直6エンジンの気持ちよさがやみつきになる。
▲リアにより多くの駆動を配分するチューニングを施した、ハルデックス製AWDシステムを搭載
▲T6エンジンに専用のツインスクロールターボとインタークーラーを装着。プログラムも最適化された
▲リアゲートや透明なシフトノブの内側などに、さりげなくポールスターのロゴを配している【SPECIFICATIONS】
■グレード:V60 Polestar ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直6DOHCターボ ■総排気量:2953cc
■最高出力:350/5250[ps/rpm]
■最大トルク:500/3000-4750[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:6AT
■全長×全幅×全高:4635×1865×1480(mm) ■ホイールベース:2775mm
■車両価格:849万円
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