マイナーチェンジとは思えないような新しい乗り味のボルボ V40(ニューモデル試乗)
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
タグ: ボルボ / ハッチバック / FF / V40 / EDGEが効いている
2016/11/26
▲マイナーチェンジによりフロントマスクをはじめエクステリアを変更した、人気のコンパクトハッチバック。グレードも2つ増えて7モデルをラインナップ、さらに選択肢を広げているマイナーチェンジだが明らかに成熟は確認できた
マイナーチェンジはそのモデルの真価が問われる大切なお披露目である。欧州メーカーはイヤーモデルごとに細かい変更を実施しているのは紛れもない事実で、だからこそマイナーチェンジでは"進化"を感じ取れなければならない。それが次期モデルもチラチラと噂されればなおさらなのだ。
試乗したのは1.5LターボモデルT3モメンタム。外観の大きな変更点は、ヘッドライトがXC90同様のトールハンマーを模した横T字型のLEDとなりグリルも変更された。
内装に使われた人工表皮とファブリックのシートはとても良い。ボルボらしい派手さはないが素朴のデザイン力で表現した。ファブリックはレザーよりも体を落ち着かせて優しく包んでくれ、ストレッチジーンズをはいているかのように一体感があるのだ。
走り出すと驚くのが1.5Lターボはマナーの良いエンジンで、急激なトルク変動は皆無。アイシン製の6速ATとのマッチングも良く、スムーズで街中の狭い道でも軽やかにシフトを繰り返す。一方でちょっと踏み込めば、車の軽さとも相まって2L以上の加速を容易に味わえるのだ。
そして最も特出しているのが乗り心地と静粛性。マイナーチェンジとは思えないような新しい乗り味になっている。
ボルボの方向性を予感させる、懐の深い乗り心地を大いに感じることができた。
▲歩行者用エアバッグを標準装備。これは歩行者との衝突時に、エアバッグが緩衝材としてボンネットを持ち上げつつ、フロントウインドウに向け展開するという安全装備
▲2014年のジュネーブショーに登場したコンセプト・エステートからテイストを受け継いだ、テキスタイルシート「シティ・ウィーブ」を新採用。3種類のアルミパネルも新たに用意された
▲XC90より採用された、北欧神話に由来する「トールハンマー」をイメージしたT字型LEDを標準装備。フロントグリルも新しいデザインに【SPECIFICATIONS】
■グレード:T3 Momentum ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1497cc
■最高出力:152/5000[ps/rpm]
■最大トルク:250/1700-4000[n・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6AT
■全長x全幅x全高:4370x1800x1440(mm) ■ホイールベース:2645mm
■車両価格:384万円
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