新時代到来! EVのホットハッチ『日産 リーフNISMO』登場
2018/08/09
▲モータースポーツで培われたエッセンスを導入したEV(電気自動車)“リーフNISMO”が登場した。標準車のリーフも空力特性が非常に良好なボディであるが、リーフNISMOはさらに安定感を持たせるべく、ボディの上から下へ押さえつけるダウンフォースを高めた専用エアロパーツをまとっているのが特徴だ専用エアロによる空力特性で走りを変えた!?

(左)リーフNISMOと(右)リーフ標準車を並べるとエアロパーツによるエクステリアの造形の違いがわかるフロントバンパーは、空気を抵抗なくサイドに流しやすくした。またラヘッドライト下の形状までも、ダウンフォースが発生しやすい形に変更し安定性を向上しているという。
空気が乱れにくいような形状に設計された専用ホイールの装着によって、フロントからサイドに流した空気は、きれいにリアへと流す。加えて、ボディ下部で巻き込んだ空気が乱れ浮力を生まないよう、ロッカーパネルに装着したエアロパーツでリアバンパーへと流す。
リアバンパーの左右の形状を見るとオリジナルではラウンドしているのに対して空気をサイドにきれいに流すべくスパッと切ったような形状になっているのが特徴だ。バンパーエンドにインバースの形状入れたGT-Rのエッセンスを入れているようにもうかがえる。
標準車よりもアクセルレスポンスの鋭さが際立つ
専用エアロパーツをまとったことで標準車とはどのような違いが生まれたのか、日産の追浜にあるテストコースで走らせてみた。車内はエアコンを効かせてあるので快適だ。EVの特徴の1つはエアコンなどのアメニティの類いが安定して作動することだろう。
リーフの加速性能はEV特有のトルク特性によって滑らかで力強い加速が胸をすく。しかしリーフNISMOはさらに気持ち良い加速を味わえるチューニングを施している。中でもBレンジをセレクトすることで最大のパフォーマンスを発揮する。
停車時からの出だしはいたって普通であるが、アクセルを少し深めに踏み込むと標準車のリーフに比べ早送りしたかのような加速を始める。また減速時の電動制動機構も専用品となっており、一気に減速するような鋭いレスポンスが味わえる。
心得のある方ならば、アクセルペダルの使い方だけでタイトなワインディングをスイスイと走らせることができるだろう。それほどに使いやすいのだ。
安心感あるコーナーのフィーリングに進化を感じる
サスペンションはずいぶん締まったセッティングだ。
タイヤも燃費とパフォーマンスを鑑みた専用の“ContiSportContact5”225/45R18というスポーティなモデルを装着。運動性能を向上させようとする意図が伝わってくる。一般道ではわからないが、少なくともテストコースではロードノイズは少なく感じた。
時速40kmのタイトなコーナーのフィーリングはピタリと地に足が着いたような安心感。コーナリング中に細かなアクセル操作をしてもレスポンス良く反応をする。クリッピングポイントからのコーナーの脱出速度は速い。重心が低いリーフならではの運動性能と言える。
ステアリングの反応も向上させているようで操舵レスポンスは良い。ちょっとしたステアリング操作にも車が反応する雰囲気が、スポーティさを演出している。
ホットハッチとしての味付けは良好も弱点も露呈した
しかし弱点がないわけでもない。バッテリーを搭載した絶対的な重量を支えたうえで、パフォーマンスを発揮させるシャシーの負担は大きい。試乗で感じたのはリアの剛性不足だ。この部分が向上するともっと良い車になる。
ただ、これだけ運動性能を高めてしまえば路面からの突き上げ時にボディにかかるストレスは相当なものとなる。それを覚悟でリーフNISMOは加速とコーナリングのパフォーマンス優先で向上させたのだろう。
普通乗用車ながらEVの特性をさらに充実させ、他にはない加減速と不気味なほど速いコーナリングスピードは、人によっては流れる景色が変わるように思えるかもしれない。
専用ステアリングやホールド性に優れたスポーツシートが装着され、スポーティさを高めたインテリア【SPECIFICATIONS】※試乗車
■グレード:NISMO ■乗車定員:5名
■エンジン種類:モーター
■最高出力:110(150)3283-9795 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:320(32.6)/0-3283[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:2WD
■全長x全幅x全高:4510 x 1790 x 1550(mm) ■ホイールベース:2700mm
■JC08モード航続可能距離:350(㎞)
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