【試乗】新型 日産 ノート|市販モデルではプロトタイプのネガ部分が消え、スタビリティの高さが際立った
2021/06/15
▲2020年12月に発売された新型・3代目 ノート。今回は市販モデルを公道にて試乗する機会を得た。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏による試乗の様子をお届けしよう街中で見る機会が増えた新型ノート。市販モデルの実力は?
すでに街中でよく見かけるようになった、新型・3代目 ノート e–Power。聞くところによると、販売は好調のようだ。
これは今までのノートユーザーからの乗り替えなのか、もしくは新たな顧客獲得なのか、詳細はわからない。
新型ノートは街中で見かけると、新しい方向性の日産デザインだということがよくわかる。
今後出てくる日産のモデルは、血統的に同じ方向性なので、シャープでクリーンな装いになる。
以前、プロトタイプを見たときには、バンパーとボディの組み立て精度が低いと感じたが、今回試乗する市販モデルは、だいぶ気を使った組み立てになっている。生産台数が増えるに従って、さらに精度が上がりキレイなパーティングとなることを期待したい。
公道では目に見えない部分の進化が際立つ

前置きが長くなったが、公道での印象はいかがだろうか。横浜の日産本社を出発して、みなとみらいかいわいの一般道を走らせる。
モードはノーマル、エコ、スポーツと3種類あるが、デフォルトのノーマルモードで走らせることにする。
先代よりも回生ブレーキによる減速が弱いが、普通のガソリン車のようで個人的には乗りやすい。
時速40km前後で走る。テストコースではリアからの風切り音や振動が気になったのだが、そういった類の音や振動は思った以上に伝わってこない。
また、ステアリングのフィールが重厚になり、先代よりも随分と大人の雰囲気になったように感じる。

続いて、首都高速へと入るため、緩やかなカーブの上り坂を加速してみる。
EVとは違い、バッテリー容量が少ないこともあって、負荷を大きくするとエンジンが始動する。
しかし、テストコースほど深くアクセルを踏み込まないせいか、3気筒ながら先代よりも高音が抑えられた重厚感のあるエンジン音である。
さらに加速すると、3気筒特有の音を奏で、スーッと背中が後押しされるようだ。この感覚は新しい。
時速60km前後で加減速しながら、第三京浜へ向かうが、とてもスムーズで乗りやすい。
クリーンなデザインのエクステリアとマッチした新しい制御のe-POWERの加速は、公道だと一層際立つ。
高速での加速中も路面としっかりコンタクトしており、プラットフォームが良くなると目に見えない部分がぐっと上質になるということがわかる。
ただし、ボトム時に発生する後部からの音と振動は少々気になった。
プロパイロットは小型車ながらいい働きだ。加減速なく一定速度で走れる高速道路では、運転者のストレスと疲れを低減するに違いない。
軽くステアリングを握っていれば、コントロールはかなり心地いい。先行車との車間距離を長めの設定にした方が、ブレーキコントロールがリニアで不愉快にはならない。
まだこれから成熟するであろうノートだが、プロトタイプほどのネガティブな部分は出てこなかった。むしろ、思った以上によく走り、スタビリティの高い質感になったと感じた。
【試乗車 諸元・スペック表】
●1.2 X
| 型式 | 6AA-E13 | 最小回転半径 | 4.9m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.05m×1.7m×1.52m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.58m |
| ミッション | その他AT | 前トレッド/後トレッド | 1.49m/1.49m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 2.03m×1.45m×1.24m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1220kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1495kg |
| ミッション位置 | 不明 | 最低地上高 | 0.12m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
スーパーブラック、ブリリアントシルバー、ダークメタルグレーメタリック、バーガンディ―パールメタリック、オペラモーブメタリック、オリーブグリーンチタンメタリック |
||
| オプション色 |
ピュアホワイトパール3コートパール、ガーネットレッドカラークリアパール、オーロラフレアブルーパール2コートパール、プレミアムホライズンオレンジパールM、ビビッドブルーM/スーパーブラック、オペラモーブM/スーパーブラック2トーン |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 6AA-E13 |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | その他AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | スーパーブラック、ブリリアントシルバー、ダークメタルグレーメタリック、バーガンディ―パールメタリック、オペラモーブメタリック、オリーブグリーンチタンメタリック |
| オプション色 | ピュアホワイトパール3コートパール、ガーネットレッドカラークリアパール、オーロラフレアブルーパール2コートパール、プレミアムホライズンオレンジパールM、ビビッドブルーM/スーパーブラック、オペラモーブM/スーパーブラック2トーン |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
不明 |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 4.9m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.05m×1.7m×1.52m |
| ホイール ベース |
2.58m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.49m/1.49m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 2.03m×1.45m×1.24m |
| 車両重量 | 1220kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1495kg |
| 最低地上高 | 0.12m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | HR12DE | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
| 過給器 | - | 燃料タンク容量 | 36リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 34.8km/L |
| 総排気量 | 1198cc | 燃費(WLTCモード) |
28.4km/L
└市街地:28km/L └郊外:30.7km/L └高速:27.2km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 82ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
103(10.5)/4800 |
| エンジン型式 | HR12DE |
|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC |
| 過給器 | - |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1198cc |
| 最高出力 | 82ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
103(10.5)/4800 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
| 使用燃料 | レギュラー |
| 燃料タンク容量 | 36リットル |
| 燃費(JC08モード) | 34.8km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 28.4km/L
└市街地:28km/L └郊外: 30.7km/L └高速: 27.2km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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