【試乗】日産 ノートオーラ 4WD|公道でもその実力は衰えず! だからこそ4WDのNISMO仕様登場を熱望したい
2022/04/29
▲2021年8月に販売され、日本・カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022も受賞した日産 ノートオーラ。今回、公道で試乗する機会を得たため、自動車テクノロジーライターの松本英雄氏によるインプレッションをお届けする評価の高いノートオーラを公道で試す
日産 ノートオーラは、最近の日産自動車が放ったモデルの中でも際立って良質なハッチバックであることは、すでに記した。
シャシーとサスペンションのマッチングがとても良いので、上質さを感じる乗り心地なのだ。
プレミアムカーでは数年前より使われているテキスタイルを採用し、インテリアの雰囲気は何度試乗しても落ち着いた気持ちにさせてくれる。
ノートオーラは、ノートと基本的に同様なものだと思っている方もいるだろう。しかし、改めて言おう。これらは、似て非なる乗り味なのだ。
前回は、クローズドコースでの試乗だったが、今回は公道にて試乗する機会を得た。
試乗するモデルは、ノートオーラの4WD。インプレッションをお届けしよう。
とにかく路面とのコンタクトが素晴らしい!
ノートオーラ4WDのリアには、補助的に後押しするようなモーターが搭載されるのではなく、68psもの出力を発生するハイパワーなモーターが搭載されている。
ゆっくりと走り出すと、すぐに扱いやすくスムーズな動きをすることがわかる。
そして、ダンピングが優しいため、細かなアンジュレーションでも適切にダンパーが作用する。
2WD(FF)モデルよりもわずかに重さを感じるが、この重みが重厚な印象を与えている。
試乗した道路の路面状態が良好だったこともあるが、全く不愉快になることはない。
ぐっと踏み込んで加速すると、フロントの接地感がFF以上に良好となり安定感の良さを発揮する。
山間部のタイト道もスイスイと楽しく走ることができ、ブレーキのセッティングもとてもいい。

一般道から高速に入る。上り坂の右コーナーで軽やかに加速しつつステアリングを切る。明らかにFFとは違い安定感が増している。
ぐっとアクセルを踏み込み、モーターのみのEV走行状態からエンジンも始動する状態へと移行させる。
ややエンジン音と振動が気になるが、それもこれもEV走行時の静粛性の高さゆえ。「比べると気になる」という程度だ。
走行時にはリアサイドとクオーターパネルあたりからロードノイズが聞こえるが、まぁこんなものだろう。極端に静粛性が高いとは言えないが、決して不愉快になるレベルではない。
そして、そんなことを忘れてしまうくらい、中速コーナーの路面とのコンタクトが良い! アクセルを踏み込んでも、吸い付くようにコーナーを切り抜けるのだ。
スタビリティや空力特性も非常に良く、アクセルのON、OFF問わずしっかり感があり、スポーツハッチバックのイノベーションすら感じる。この4WDの素性には、とてもポテンシャルがあると感じる。

一方で、やや気になる点もあった。
連続した凸凹の状況下で、前後の動きが路面と追従できなくなったときにボディにバイブレーションを感じるため、乗り心地はFFよりも硬派だ。
頻繁にあるシチュエーションではないが、同じような状況下でも、FFモデル、特にノートオーラNISMOではこのようなことはなかった。
そんなこともあり、まだラインナップにはない「4WDのNISMO仕様」を期待せずにはいられない。そう感じる試乗であった。
【試乗車 諸元・スペック表】
●1.2 G FOUR レザーエディション 4WD
| 型式 | 6AA-FSNE13 | 最小回転半径 | 5.2m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.05m×1.74m×1.53m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.58m |
| ミッション | その他AT | 前トレッド/後トレッド | 1.51m/1.51m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 2.03m×1.45m×1.24m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1370kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1645kg |
| ミッション位置 | 不明 | 最低地上高 | 0.13m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
ブリリアントシルバーメタリック、ダークメタルグレーメタリック、バーガンディ―パールメタリック、オリーブグリーンチタンメタリック |
||
| オプション色 |
ガーネットレッドCCP/ブラック2トーン、ミッドナイトブラックP/Sカッパー2トーン、ビビッドブルーM/スーパーブラック2トーン、ピュアホワイトP/スーパーブラック2トーン、オペラモーブM/スーパーブラック2トーン、ピュアホワイトパール3コートパール、ミッドナイトブラックパール、オーロラフレアブルーパール2コートパール、ステルスグレーパール、プレミアムホライズンオレンジパールM |
||
| 掲載コメント |
※2030(R12)年度燃費基準90%達成車 |
||
| 型式 | 6AA-FSNE13 |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | その他AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | ブリリアントシルバーメタリック、ダークメタルグレーメタリック、バーガンディ―パールメタリック、オリーブグリーンチタンメタリック |
| オプション色 | ガーネットレッドCCP/ブラック2トーン、ミッドナイトブラックP/Sカッパー2トーン、ビビッドブルーM/スーパーブラック2トーン、ピュアホワイトP/スーパーブラック2トーン、オペラモーブM/スーパーブラック2トーン、ピュアホワイトパール3コートパール、ミッドナイトブラックパール、オーロラフレアブルーパール2コートパール、ステルスグレーパール、プレミアムホライズンオレンジパールM |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
不明 |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 5.2m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.05m×1.74m×1.53m |
| ホイール ベース |
2.58m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.51m/1.51m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 2.03m×1.45m×1.24m |
| 車両重量 | 1370kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1645kg |
| 最低地上高 | 0.13m |
| 掲載用コメント | ※2030(R12)年度燃費基準90%達成車 |
| エンジン型式 | HR12DE | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
| 過給器 | - | 燃料タンク容量 | 36リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 27km/L |
| 総排気量 | 1198cc | 燃費(WLTCモード) |
22.7km/L
└市街地:21.8km/L └郊外:24.9km/L └高速:21.8km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 82ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
103(10.5)/4800 |
| エンジン型式 | HR12DE |
|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC |
| 過給器 | - |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1198cc |
| 最高出力 | 82ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
103(10.5)/4800 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
| 使用燃料 | レギュラー |
| 燃料タンク容量 | 36リットル |
| 燃費(JC08モード) | 27km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 22.7km/L
└市街地:21.8km/L └郊外: 24.9km/L └高速: 21.8km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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