【試乗】スバル フォレスター スポーツ |成熟したボディ&シャシーに最新のターボエンジン。これはバリュー高すぎなハイレベルモデルだ!
カテゴリー: スバルの試乗レポート
2021/09/09
▲2020年10月に登場したスバル フォレスター スポーツ。少し時間が経った今、改めて自動車テクノロジーライター・松本英雄氏による公道試乗を行った1.8L ターボを搭載した「スポーツ」
すでにご存じの方も多いだろうが、2020年10月に現行型スバル フォレスターにターボモデルの「スポーツ」が追加された。
これは、新型レヴォーグにも搭載された1.8Lターボユニットを搭載しているモデルである。
スバルのターボモデルではお決まりの「ボンネット上のエアインテーク」が、レヴォーグにはあるが、このフォレスターにはない。
これは、とてもスマートでジェントルに見えると個人的に感じている。先代モデルからこの方式を採用しており、その工夫に好感をもっていた。
しかも、この“スポーツ”という新たなグレードは、サスペンションにも違いがあるという。
登場から1年ほど経過し、少しずつではあるが中古車も登場しているこのタイミングで、改めて試乗インプレッションをお届けしたい。
▲2020年10月に追加された「スポーツ」に搭載される1.8L 水平対向4気筒 ターボエンジン
▲スバルのターボ車の大きな特徴であるボンネット上のエアインテークが、フォレスター スポーツにはない
今のスバルの中で最も良い車と言える
フォレスターの魅力は、何といってもガッチリとした強健なボディだろう。
そして装飾的でない部分も、本質を追求するスバルならではのDNAを表している。
運転席でドライビングポジションを合わせると、スバルらしい見切りの良さが際立つ。
これはあくまでも個人的な感想だが、新型レヴォーグよりも視線が高いだけではなく、オーバーハングしている部分のイメージがつかみやすい。
1.8L DOHC 直噴ターボエンジンを始動すると、独特なバイブレーションはあるものの、NAユニットよりも抑えられている印象である。
Dレンジに入れると、スバルのCVT特有のクリープとともに動き出す。アクセルをパーシャルにして40km/h程度まで加速する。極めてスムーズな立ち上がりだ。
このCVTは、連続的に最適なギア比をチョイスするので、燃費や効率の面で有利だ。
ストップ&ゴーの街中でもリニアなトルクで扱いやすいが、極端に加減速が増えるとギア比のセレクトによるギクシャク感をわずかに感じた。
CVTの特性上小気味のいいシフトとはならないが、パワーバンドのホールド感によってカーブでのコントロールがしやすく、ワインディングがとても楽しい。

次に乗り心地だが、ボディ剛性に適合したスポーティなサスペンションは、少々固めでありつつも、しなやかに、そして機敏に動く。
つい、2代目のフォレスター STIを思い出してしまった。それよりも大人のどっしりとしたハンドリングだが、それだけ乗り心地に影響なくキビキビとした動きが可能だということである。

高速に移ってもとても気持ちがよい。ACC(車速追従機能付きクルーズコントロール)を使い 一定速度で走行するが、直進安定性も静粛性も申し分ない。
ルーフレールの風切り音は若干気になったが、キャビンの静粛性が高いからこそ目立ったのかもしれない。
成熟したシャシーとボディを使い、そして高いレベルでのサスペンションセッティングと最新のユニットによるチューニングは、良い車を作るうえでの王道ともいえる手法だ。
私が考えるに、スバルのモデルの中で今現在最もベストと思われる。
価格と性能を鑑みると、とてもバリューが高い商品だといえるだろう。
【試乗車 諸元・スペック表】
●1.8 スポーツ 4WD
| 型式 | 4BA-SK5 | 最小回転半径 | 5.4m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.63m×1.82m×1.72m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.67m |
| ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.57m/1.57m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 2.1m×1.55m×1.27m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1570kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1845kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.22m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
ホライゾンブルー・パール、ダークブルー・パール、セピアブロンズ・メタリック、ジャスパーグリーン・メタリック、クリスタルブラック・シリカ、アイスシルバー・メタリック、マグネタイトグレー・メタリック |
||
| オプション色 |
クリムゾンレッド・パール、クリスタルホワイト・パール |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 4BA-SK5 |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | CVT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | ホライゾンブルー・パール、ダークブルー・パール、セピアブロンズ・メタリック、ジャスパーグリーン・メタリック、クリスタルブラック・シリカ、アイスシルバー・メタリック、マグネタイトグレー・メタリック |
| オプション色 | クリムゾンレッド・パール、クリスタルホワイト・パール |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.4m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.63m×1.82m×1.72m |
| ホイール ベース |
2.67m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.57m/1.57m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 2.1m×1.55m×1.27m |
| 車両重量 | 1570kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1845kg |
| 最低地上高 | 0.22m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | CB18 | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 水平方向4気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 63リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 16.5km/L |
| 総排気量 | 1795cc | 燃費(WLTCモード) |
13.6km/L
└市街地:10.3km/L └郊外:14.3km/L └高速:15.2km/L |
| 燃費基準達成 | R02年度燃費基準 達成車 |
||
| 最高出力 | 177ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
300(30.6)/3600 |
| エンジン型式 | CB18 |
|---|---|
| 種類 | 水平方向4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1795cc |
| 最高出力 | 177ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
300(30.6)/3600 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
| 使用燃料 | レギュラー |
| 燃料タンク容量 | 63リットル |
| 燃費(JC08モード) | 16.5km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 13.6km/L
└市街地:10.3km/L └郊外: 14.3km/L └高速: 15.2km/L |
| 燃費基準達成 | R02年度燃費基準 達成車 |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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