ついに憧れのレクサス LXが買いやすくなってきた! 1年間で140万円近く下落した高級SUV、中古車状況やオススメの狙い方を解説!
2025/08/18

プレ値が落ち着き総額1200万円台で狙える物件も
SUVという車によって圧倒的なまでの存在感とステイタスを感じたいと思うなら、2代目(グローバルでは4代目)レクサス LXこそが最高の選択肢でしょう。オンロードでもオフロードでも最高クラスの走りが堪能できると同時に、堂々たる体躯と堅牢感による優越感のようなものを感じることができ、最上級のしつらえによって極上のラグジュアリー性をドライバーとパッセンジャーに与えてくれるからです。

そんな2代目レクサス LXの中古車支払総額平均は、この1年間で138.5万円以上ダウンしており、中には総額1200万円台で狙える物件も流通しはじめています。
もちろんまだまだ絶賛高額車種であることに変わりはありませんが、この価格ダウンは少なからずうれしい! ということで、もしも2代目レクサス LXの中古車を買うのであれば、どのグレードをどのように狙うべきかについて、考えてみることにしましょう。
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レクサス LX(2代目)モデル概要:すべての面でランクルをも超えるラグジュアリーSUV
2代目レクサス LXは、レクサスブランドの最上級SUV。北米で1996年に誕生した初代から数える場合は4代目にあたり、過去のLXと同様に、基本メカニズムの多くを同世代のトヨタ ランドクルーザーと共有。そのうえで、レクサスならではのデザインや走りが追求されているという1台です。
ボディサイズは全長5100mm×全幅1990mm×全高1885mmで、車両構造はボディ・オン・フレーム方式としつつ、現行型ランドクルーザーと共通の「GA-Fプラットフォーム」を採用しています



当初用意されたパワートレインは最高出力415ps/最大トルク650N・mの3.5L V6ツインターボエンジン+10段ATで、駆動方式は副変速機付きのフルタイム4WD。2025年3月には、3.5L V6ツインターボエンジンと10速ATの間にクラッチ付きのモータージェネレーターを搭載する、システム最高出力457psのハイブリッドシステムも追加されました。
グレードはLX 600(3.4L V6ツインターボ)とLX 700h(ハイブリッド)の2種類に大きく分かれる。そして、それぞれに「スタンダード(標準車)」を設定する他、悪路走破性能を高めた「オフロード」と、内外装のアウトドアテイストを強調した「オーバートレイル」も設定。
また車内のシート配列は3列・7人乗りまたは2列・5人乗りを基本としつつ、後席を独立型として快適性を高めた4座仕様「エグゼクティブ」も用意されています。エグゼクティブの後席は最大48度のリクライニングが可能で、最大1000mmのレッグスペースをつくり出せる他、専用の読書灯やオーディオシステム、シャワー空調機能なども備わっています。


中古車状況:延べ掲載台数は100台を超え、平均支払総額も順調にダウン
冒頭付近で申し上げたとおり、2代目レクサスの中古車支払総額は2024年8月から2025年7月までの間に138.5万円のダウンを記録し、1562.8万円となっています。カーセンサーnetの物件一覧を見てみると、中には1200万円台から狙える物件も流通中。中古車流通開始から2024年まではプレミア価格の個体も多く流通していたことを考えると、かなり買いやすくなってきている印象です。

中古車の延べ掲載台数は微増ではありますが、それでもまもなく200台越えも見えてきています。高価格帯の車種としてはそれなりに流通してきていると言っていいでしょう。

それでは次章以降、2代目レクサス LXの具体的な狙い方について検討を開始します。
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レクサス LX(2代目)狙い方①:価格重視でいくなら総額1200万~1300万円台のベースグレード
価格重視で、つまりなるべくお安く2代目レクサス LXの入手を図りたい場合、狙い目となるのは総額1200万円台から1300万円台の600 4WD、つまり3.5L V6ツインターボを搭載するベースグレードです。


600 4WDであれば総額1200万円台でも検討可能ではあるのですが、1200万円台の物件数はきわめて少なく、また走行距離も、この種の超高級車としてはやや多いといえる3万km台が中心になります。そのため「総額1200万円台で!」と限定してしまうと、様々な面で無理も生じてきますので、ここは「総額1300万円台まで可とする」という予算感で臨むべきでしょう。
総額1200万円台では若干の無理もありましたが、1300万円台であれば、走行数千kmから1万km台ぐらいの低走行物件を見つけることができ、なおかつお好み次第でモデリスタエアロが装着されている物件を選ぶことも可能になります。また流通台数はやや少なめとなりますが、硬派なビジュアルがカッコいい600 オフロード 4WDを見つけることもできるでしょう。
さすがに4座仕様の「エグゼクティブ」をこの価格帯で見つけることはできないのですが、そこさえ良しとすれば、総額1200万円台から1300万円台の2代目レクサス LXは「十分に素敵な選択肢である」と判断できます。
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LX(2代目) × 600 4WD × 総額1400万円未満狙い方②:「エグゼクイティブ」は1500万円台~1700万円台で狙う
ベンチシートタイプではなく独立型のリアシートを採用し、最大48度のリクライニングが可能になる他、専用の読書灯やオーディオシステム等々も備わった「エグゼクティブ」を狙いたい場合は、総額1500万円台から1700万円台の予算感で600 エグゼクティブ 4WDを探すことになります。


本来であればハイブリッド車である700h エグゼクティブ 4WDも気になるところですが、700h系はそもそも流通台数が0台であるため必然的に検討不可能となり、狙うは600 エグゼクティブ 4WDの一択になります。
そして600 エグゼクティブ 4WD全体の中古車価格は総額1400万~1900万円といったところですが、その範囲内に2つあるボリュームゾーンのひとつが「総額1500万円台」で、もうひとつのボリュームゾーンが「総額1600万~1700万円台」なのです。
どちらの価格帯を選んでも基本的には、何らコンディション上の問題はないナイスな1台が見つかるはずですが、おおむね傾向としては、下記のような価格帯ごとの特徴があります。
・総額1500万円台:走行1万kmから2万km台ぐらい
・総額1600万~1700万円台:走行数千kmから1万km台ぐらい
どちらを選ぶかは考え方とご予算次第ですが、あまり距離を延ばさない使い方を想定しているのであれば、やや高額ですが走行数千kmレベルの中古車を買い、それを1万km台のうちに売却すれば、なかなかのリセール額になる可能性は高いでしょう。もっとも、お仕事などで今後ガンガン距離が延びる予定がある場合は、走行1万kmから2万km台ぐらいの物件を相対的にお安く買ってもいいのかもしれません。

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LX(2代目) × 600 エグゼクティブ 4WD × 総額1600万円未満▼検索条件
LX(2代目) × 600 エグゼクティブ 4WD × 総額1600万~1800万円未満ハイブリッドはもう少し待つ必要あり
2025年3月の大幅改良時に追加されたハイブリッド車「LX 700h」は、モーターならではの効率性とドライバビリティが魅力となる、かなり素敵な選択肢。オフローダーゆえ、耐久性と信頼性を重視した新しいパラレル方式を開発して採用したという点にもシビれます。

しかし前述のとおり、2025年8月上旬現在シビれるハイブリッドシステムを搭載したLX700h系各グレードの中古車流通台数は見事に0台。それゆえ誠に遺憾ながら、LX700h系を中古車として購入するのは不可能な状況です。
もちろん断言はできませんが、LX700h系の中古車が市場の登場するのは、早くても2025年末から2026年初頭ぐらいにかけて……と思われます。

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LX(2代目) × 700h系いずれにせよ今、2代目レクサス LXの中古車は――もちろん相対的には、ですが――まずまず買いやすい状況になっています。以前から実はLXに興味があったという人には、ぜひこの機会に数々の中古車をチェックしてみることをオススメいたします。
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レクサス LX(2代目)
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。