プラットフォーム刷新の好影響が随所に見られる、ホンダ フリード/フリード+
カテゴリー: ホンダの試乗レポート
2016/11/16

ガソリン車でも意外な静粛性を発揮
モビリオの後継車として“ちょうどいい”をキーワードに登場したコンパクトな3列シートミニバン。初代登場から8年が経過し、新型へバトンタッチした。ガソリン車(3列シートのフリード)とハイブリッド車(3列シートのフリードと2列シート5人乗りのフリード+)に試乗した模様をお伝えしよう。


まずは、ガソリン車の3列シートのフリードから。驚いたのはアイドリング時の静粛性の高さ。振動は皆無でハイブリッド車かと見まちがうほどだ。エンジンは1.5LのNAながらスイスイ走れる。負荷がかかる上り坂でも、エンジンのノイズと振動が気にならない。
また、先代より直進安定性がすこぶる高い。強風下の高速道路でも不安なく真っすぐ走れる。ロードノイズも低くとてもコンフォートだ。パワーステアリングのマナーも良く、唐突な動きがない。シャシー剛性が向上した恩恵で、サスペンションの動きの精度が上がった。その結果として安定感につながっている。
続いてハイブリッド車。3列シートのフリード、2列シートのフリード+ともに、エンジンのスポーティさが際立っている印象を受けた。7速ツインクラッチシステム(DCT)のスポーティなシフトスケジュールと相まって、ドライブする楽しみが増す。
ステアリングフィールは、コーナー出口での戻り具合にやや唐突感があるのが気になった。また、ホイールの違いにも注目。アルミホイールを装着したフリード+より、スチール製だったフリードの方が静粛性と乗り心地は良い印象を受けたのだ。
新型フリードは車作りの根幹であるプラットフォームの剛性を高め、路面から入る力を正確無比にサスペンションで捉えることで、コンパクトだが乗り心地と安定感ある接地性をドライバーと同乗者に伝えることに成功したと言えるだろう。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:フリードB ■乗車定員:6名
■エンジン種類:直4DOHC ■総排気量:1496cc
■最高出力:96(131)/6600 [ kW(ps)/rpm]
■最大トルク:155(15.8)/4600 [N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:2WD(FF) ■トランスミッション:CVT
■全長×全幅×全高:4265×1695×1710(mm) ■ホイールベース:2740mm
■車両重量:1340kg
■JC08モード燃費:19.0(㎞/L)
■車両価格:188万円(税込)~
■グレード:フリードプラス ハイブリッドG ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHC ■総排気量:1496cc
■最高出力:81(110)/6000 [ kW(ps)/rpm]
■最大トルク:134(13.7)/5000 [N・m(kgf・m)/rpm]
■モーター最高出力:22(29.5)[kW(ps)]
■モーター最大トルク:160(16.3)[N・m(kgf-m)]
■駆動方式:2WD(FF) ■トランスミッション:7AT
■全長×全幅×全高:4295×1695×1710(mm) ■ホイールベース:2740mm
■車両重量:1420kg
■JC08モード燃費:27.2(㎞/L)
■車両価格:251.6万円(税込)~
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