スズキ Kei 【プレイバック試乗】
カテゴリー: スズキの試乗レポート
2009/11/06
コンセプト
利便性や快適性を向上し環境、安全性能も充実
使いやすさと乗りやすさを追求した新ジャンルの軽自動車として1998年に登場したKei。そのKeiが磨きをかけるべく、室内を中心に日常での利便性、快適性を一層向上させて登場した。環境面では低排気ガス車認定制度で、「優-低排出ガス」認定を受けている。安全面でも64km/hオフセット前面衝突に対応したボディ「テクト(TECT)」の採用など、安全・環境性能も充実させている。
また、スポーツには「VST」をオプション設定した。これは横滑り制御、トラクションコントロールシステム、ABSの機能を兼ね備え、横滑りなどを起こしそうになると、自動的にブレーキや駆動力をコントロール、車の姿勢を制御するもの。これで安全にスポーツドライビングを楽しめる。
室内&荷室空間
シートの改良により長時間のドライブも快適
シートに座ったときに体がしっくり収まるというのが、まず快適なドライブの第一条件となる。今回、運転席にシートリフターが装備された。これは正しいドライビングポジションが取りやすく、前方視界を確保できるうれしい装備だ。さらにシートはゆったりした座りごこちでありながら、左右の動きに対しては適度なサポート感がある形状となっている。これなら長時間のドライブでも疲れにくい。ちなみに、シートとドアトリムの表皮も変更されている。
室内ではほかにも、インストルメントパネルのデザインが一新されている。特にオーディオスペースがインパネ上方に移動したことで、視線を落とすことなく操作ができる。操作性に優れ、安全性にも寄与しているのはありがたい。
ドライブフィール
ステアリング操作に自然な追従性を見せる
試乗したターボモデルのスポーツは、ターボが利いたときの瞬発力がすごく、インパクトのある俊足ぶりをみせる。ただし、ラフなアクセル操作をするとターボがピーキーになり、車の動きがギクシャクしてしまう。装着されている15インチタイヤは一見オーバーサイズでは、と思えたものの、実際に走って見ると違和感はなく、むしろ足元のしっかり感が出ている。
それに加えて、サスペンションストロークもしっかりあるので、背が高い割には不安定なロール感もなく、ステアリング操作に対して自然な追従性を見せる。
ただし、ステアリングフィールはもっとダイレクト感があるほうが、スポーティなドライビングがより楽しめるだろう。
こんな人にオススメ
日常の使い勝手に優れるスポーツもいいが、一方、スポーツをベースとしたスポーツRを追加し、ワンメイクレースも今年から開催。これはナンバー付きのため、自走でサーキットに行ってレースに参加できるお手軽さ。買い物からレースまで、欲張りな人にはスポーツRをオススメ!SPECIFICATIONS
グレード | スポーツ |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 3395 x 1475 x 1530 |
ホイールベース(mm) | 2360 |
車両重量(kg) | 780 |
乗車定員 | 4人 |
エンジン種類 | 直3DOHCターボ |
総排気量(cc) | 658 |
最高出力 | 47kW(64ps)/6500rpm |
最大トルク | 106N・m(10.8kg-m)/3500rpm |
車両本体価格 | 127.8万円 |
スズキ Kei 【プレイバック試乗】/試乗レポート
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