BMW アクティブ ハイブリッド3 【海外試乗】
カテゴリー: BMWの試乗レポート
2012/09/14
開発当初から予定され、高い完成度に
他グレード同様、ベーシックモデルに加え内外装の異なるスポーツ/モダン/ラグジュアリー/Mスポーツをラインナップする
アクティブハイブリッド3(AH3)に積まれるシステムは、基本的にアクティブハイブリッド5(AH5)と同一である。3L直噴直6シングルターボエンジンに、モーター内蔵型のZF製8ATを組み合わせたフルハイブリッド車だ。専用リチウムイオンバッテリーがトランクルーム床下に押し込むように積まれているため、AH5よりもトランク容量が上回った。40:20:40の分割可倒式リアシート/トランクスルーも採用されており、機能性でもAH5に優る。システムスペックもAH5と全く同じで、340ps/450Nm(エンジン単体では306ps/400Nm)。EV走行レンジは、AH5よりも車体が軽いため許容速度が上がって時速75km/hまで、距離は変わらず3~4kmだ。
また、ECO PROモードで80~160km/hの高速走行中にコースティング状態と入ると、諸条件を満たしたうえでエンジンが完全に切り離される。
モーター+バッテリーがただ同然
走行特性をコンフォート、スポーツ、スポーツプラス、ECO PROから選択できるドライビング・パフォーマンス・コントロールを標準装備
旧型335iセダンに比べて、たったの13万円アップ。モデルチェンジしたことを考えあわせれば、モーター+バッテリーがただも同然じゃないか! と、感心しつつECO PROモードで走り出す。しばらくは当然、EV。カタログスペックにある3~4km、時速75km/hにはなかなか届かないものの、速度制限が低く厳しいヨーロッパの小さな街を抜ける間くらい、静かに走れて都合がいい。郊外路で速度を上げる。AH5では明らかに車体の前後の遠い場所に重い荷物を積んでいる印象があったが、AH3は違った。重量物がまとまっていて、車の反応は変わらず自然でダイレクトだ。ノーマルより確かに重厚な乗り味だけれど、がんばって走り出せばいかにも3シリーズらしい、バランスの良さが保たれていた。
スポーツ+にすれば、eブーストが働いて、ひと昔前の4LV8自然吸気並みの加速をみせる。335iよりも、はるかに強烈。日本で、Mスポーツサス仕様に、早く乗ってみたいものだ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | ActiveHybrid3 | |
全長×全幅×全高(mm) | 4625×1800×1440 | |
車両重量(kg) | 1740 | |
エンジン種類 | 直6DOHCターボ+モーター | |
総排気量(cc) | 2979 | |
最高出力[ps/rpm](システム合計) | 306/5800 (340) | |
最大トルク[Nm/rpm](システム合計) | 400/1200-5000 (450) | 車両本体価格 | 699万円 |
BMW アクティブ ハイブリッド3 【海外試乗】/試乗レポート
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