マセラティ 3200GT(4AT) 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: マセラティの試乗レポート
2008/03/12
※この記事はカーセンサー関東版6号2000年2月24日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■4速ATの登場で簡単になったアクセルワーク。怒濤のトルクをコントロール


↑フェラーリがマセラティを傘下に入れた最初のモデル(左)特徴的なテールランプはLEDを使用。全長はなんとプレリュードより短い(右)
フェラーリがマセラティを傘下に入れたのが'90年代半ばのことだった。以来、フェラーリはマセラティの工場に最新設備を投入し、マセラティの従業員をフェラーリ主催のオリエンテーションに参加させた。この新体制のマセラティから生まれた最初のモデルが3200GTになる。フェラーリは今後すべての車種を2シーター化するといわれているので、リアシートのあるモデルはマセラティブランドにするつもりなのだろう。3200GTはもちろんリアにシートを備えたクーペだ。マセラティのクーペというとギブリがあった。ゆえにその後継モデルということになるだろう。ギブリのデザインはカウンタックでお馴染みのガンディーニだったが、3200GTはジウジアーロが指名された。
■0→100mを5秒台で走り抜ける抜群の加速力


↑殺風景だが必要なものはすべて揃っている。ステアリングはフェラーリ456と共用だ(左)とてつもないトルクを秘めているV8エンジン。エンジン音も勇ましい(右)
日本へのデビューは'99 年。まず6速MTが上陸し、そのあとに4速ATモデルがやって来た。エンジンはV8DOHC3.2Lをツインターボで武装することにより370ps/50.0kg-mというパワー&トルクを得ている。車両重量はAT車で1660kgなので、動力性能は0→100mを5秒台で走り抜ける加速力だ。V8エンジンはアクセルペダルにちょっと触れるだけで、どの回転域からでもダッシュ!!脳みそが後ろへ飛んでいくような感覚と勇ましいエグゾーストノートが耳を楽しませてくれる。
サスペンションはかなり硬めのセッティング。コーナーでのロールはほとんどなく、重めのパワーステアリングと戦わなければならない。しかし、このスタイルと怪し気なインテリアに魅せられた人には、この戦いも楽しいものだ。
主要諸元のグレード | マセラティ3200GT(4AT) |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4510×1822×1305 |
ホイールベース(mm) | 2660 |
車両重量(kg) | 1660 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | V8DOHC ツインターボチャージャー付き |
総排気量(cc) | 3216 |
最高出力[ps/rpm] | 370ps/6250rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 50.0kg-m/4500rpm |
10・15モード燃費(km/L) | - |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/90 |
車両本体価格 | 1150.0万円 |
コンセプト | 3点 |
フィニッシュ | 4点 |
前席居住性 | 4点 |
後席居住性 | 3点 |
内装の質感 | 4点 |
取り回し | 3点 |
操作系の使い勝手 | 3点 |
ラゲージルーム | 3点 |
パワー感 | 5点 |
トルク感 | 5点 |
加速性能 | 5点 |
乗り心地 | 2点 |
操縦安定性 | 4点 |
高速安定性 | 4点 |
しっかり感 | 3点 |
ブレーキ性能 | 3点 |
環境対策 | 2点 |
燃費 | 3点 |
ステータス | 4点 |
コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 70/100 |
マセラティ 3200GT(4AT) 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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