ベントレー フライングスパー (島下泰久)【海外試乗】
カテゴリー: ベントレーの試乗レポート
2013/07/01
フライングスパーのオーナー層はビジネスで成功された方が大半。趣味じゃなく実用車として距離もガンガン重ねている人ばかりだ。だからこそ内外装のチョイスなどもこだわる。ブランドに引かれるのもいいが、そんな風に車を愛するエリートに乗ってほしい
期待を完璧なまでに満たす超「正常進化」
名前から「コンチネンタル」が外れた
名前から「コンチネンタル」が外れた。それはデザインにも表れていて、4灯式ライトはコンチネンタルGTと違って外側が大きく内側が小さくなり、ラジエターグリルの角度も起こされている。より流麗なフェンダーラインや滑らかに垂れ下がっていくトランクリッドもラグジュアリーな雰囲気は上々。特に斜め後方から眺めた姿には、うまいなあとホレボレさせられてしまった。
後席の居心地の良さも絶品
625psを発生する6L W12ツインターボは、従来より50kg軽い車重に対しては十分過ぎるほどの余裕があり、まるで瞬間移動のような加速感を味わえる。おとなしめのサウンドは後席乗員への配慮。ステアリングを握ってもいいが、快適な乗り心地、磨き上げられた静粛性と相まって、後席の居心地の良さも絶品だ。
実はそのサスペンションは制御が見直され、バネ定数、アンチロールバーの剛性は10%以上、レバーブッシュに至っては25%以上も柔らかくされているだけに、それも納得なのだが、うれしいことに走りは決して犠牲になっていない。まあ、ベントレーならばそれも当然だろう。
新型といっても奇をてらったところはないが、大半のユーザーにとって、フライングスパーとは趣味の対象ではなく高品質な実用車なのだと考えればそれも納得できる。この車には目新しさよりも、移動の時間を速く心地良いものに演出することこそ何より求められているのだから。その意味で今回のフルモデルチェンジは、間違いなく期待に完璧に応えるものだと言えるはずである。
SPECIFICATIONS
| グレード | FLYING SPUR | ||
| 駆動方式 | 4WD | ||
| トランスミッション | 8AT | ||
| 全長×全幅×全高(mm) | 5295×1976×1488 | ||
| ホイールベース(mm) | 3065 | ||
| 車両重量(kg) | 2475 | ||
| 乗車定員(人) | 5(4) | ||
| エンジン種類 | W12DOHCターボ | ||
| 総排気量(cc) | 5998 | ||
| 最高出力[ps/rpm] | 625/6000 | ||
| 最大トルク[N・m/rpm] | 800/2000 | ||
| 車両本体価格(万円) | 2280 | ||
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