【試乗】新型 ルノー キャプチャー│ドイツ車さながらの質感とフランス車らしい乗り心地をもったクロスオーバーSUV
カテゴリー: ルノーの試乗レポート
タグ: ルノー / クロスオーバーSUV / キャプチャー
2021/07/03
▲2021年2月に登場した2代目のルノー キャプチャーに試乗する機会を得た。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏によるレポートをお届けする以前よりクオリティが高くなっているルノーのクロスオーバーSUV
ルノー キャプチャーと聞いて、パッと頭に浮かぶ方は、輸入車を含めた車好きに違ないない。
ルノーは、日産とアライアンスを組んで22年が経過し、以前のルノーに比べクオリティが高くなっている。その一例として、クロスオーバーSUVであるルノー キャプチャーがある。
今回は、さらに進化した2代目キャプチャーの試乗だ。
メインの骨格は、日産とルノーが初めて共同開発したプラットフォームの進化版、CMF-Bと呼ばれるFFモデルをメインにしたものだ。
エンジンは、1.3L 4気筒ターボユニットが搭載されている。同エンジンのハッチバックモデル、ルノー ルーテシアよりも、出力を増した仕様となっている。
まず外観であるが、デザインはオーガニックな造形を多用した、ルノーらしいコンセプトに基づいたユニークな形である。
▲直4 1.3Lターボユニットは154psを発揮
▲テールも初代より複雑なデザインに変更されている先代から比べると、基本的にはキープコンセプトであるが、曲面を多用し、柔らかくそして重厚な雰囲気を取り入れた。
しかも、作りが非常にいい。ハイクオリティで名高いドイツのフォルクスワーゲングループよりも、このクラスとしては、コストの高いモールディングを使っている。これは、ディテールにこだわった、ルノーらしい一面だ。
乗り込むと、ドイツ車のような高品質を感じさせながら、柔らかな雰囲気を再現している。これぞルノー、といったテイストであろう。
▲デザインや素材、どれをとっても品質の高さがうかがえる共同開発の日産をしのぐ仕上がりの良さ
エンジンを始動すると、静粛性がとても高い。
走り出しは、EDCと呼ばれる7速のツインクラッチ式のATのおかげで、他社のツインクラッチ式よりもスムーズな発進で扱いやすい。
低速でのステアリング操作も、軽さの中に節度があるしっかり感が欧州車の雰囲気を伝えてくれる。
横浜の市街地を数km走ったが、乗り心地はすこぶるいい。ドイツ車のテイストに流されない、フランス車らしい柔らかな感触で、優しさを感じる乗り心地だ。
▲1.3Lエンジンながら街中を軽快に走ることができる一般道から首都高速に入る。ゲートをくぐりグッと加速するが、ちゅうちょなく、そして心地よくシフトがステップアップする。
ダイレクトなトランスミッションだけに、加速はキビキビとしてスイスイ走る。
第三京浜に入り、日産テクノロジーが導入された先進運転支援システム(ADAS)を試す。
レーンキープは、ほんのりとそして確実にカーブに追従する。日産のプロパイロットと基本は同様だが、確実に違いがあるように感じられる。ルノー独自のスパイスを注入して仕上げたようだ。
これならば、高速で300kmくらいの距離をノンストップでもいけそうな乗り心地で疲れにくい。
強いてネガティブな部分を挙げるとすれば、ホールドモードで停止から発進のときに、スムーズさを欠くことである。ツインクラッチモデルのATは、ルノーに限らず起こるのだ。
しかも、アイドリングストップ機能と併用すると、発進のときのスムーズさはさらに少なくなる。
気になる部分があったことも事実だが、日産と共同で作り上げた骨格を、日産以上に仕上げた、ルノーの質のこだわりを感じるクロスオーバーのモデルである。
▲コンパクトなモデルながら荷室の奥行きはなかなか【試乗車 諸元・スペック表】
●インテンス テックパック
| 型式 | 7BA-HJBH5H | 最小回転半径 | 5.4m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.23m×1.8m×1.59m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.64m |
| ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | 1.56m/1.54m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1310kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.17m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
ブルーマリンフュメ/ノワールエトワールM |
||
| オプション色 |
ブランナクレM/ノワールエトワールM、オランジュアタカマM/ノワールエトワールM、ブルーアイロンM/ノワールエトワールM、ルージュフラムM/ノワールエトワールM、ノワールエトワールM/ブランアルバトル |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 7BA-HJBH5H |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 7AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | ブルーマリンフュメ/ノワールエトワールM |
| オプション色 | ブランナクレM/ノワールエトワールM、オランジュアタカマM/ノワールエトワールM、ブルーアイロンM/ノワールエトワールM、ルージュフラムM/ノワールエトワールM、ノワールエトワールM/ブランアルバトル |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.4m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.23m×1.8m×1.59m |
| ホイール ベース |
2.64m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.56m/1.54m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1310kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.17m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | H5H | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 48リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 1333cc | 燃費(WLTCモード) |
17km/L
└市街地:12.9km/L └郊外:17.2km/L └高速:19.5km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 154ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
270(27.5)/1800 |
| エンジン型式 | H5H |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1333cc |
| 最高出力 | 154ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
270(27.5)/1800 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 48リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 17km/L
└市街地:12.9km/L └郊外: 17.2km/L └高速: 19.5km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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