最新型レクサス NXの中古車価格約650万円に絶望した人に贈る「半額で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
カテゴリー: 特選車
タグ: レクサス / マツダ / スバル / ポルシェ / プジョー / SUV / CX-8 / カイエン / 5008 / NX / CX-60 / レヴォーグレイバック / 伊達軍曹
2025/02/10
▲登場から3年以上たっているにもかかわらず、新車価格以上の中古車平均価格となっている現行型レクサス NX。さすがにちょっと高すぎるかもということで、その半額で買える「現行型NXの代わり」を探してみることにしましょう!秀逸なSUVだけに中古車価格は下がらず
2021年10月に登場した現行型レクサス NX。それは端的に言ってしまえば「かなり素晴らしいSUV」です。日本の道路で使用する分にはジャストなサイズの中にレクサスの世界観と上質さが詰まっており、最新世代の改良型GA-Kプラットフォームと洗練されたパワーユニットがもたらす走りも秀逸。そして内外装の造形と質感も秀逸であるといっていいでしょう。
しかし秀逸なだけあって、中古車の平均価格はなかなか下がりません。
▲相変わらずの高値が続いている現行型レクサス NXのインテリア発売から3年以上が経過した現行型レクサス NXですが、本稿執筆時点(2025年1月30日)での中古車平均総額は約650万円。新車よりも断然高い中古車価格に“絶望”を感じている人もいるかもしれません。
しかし人間、絶望ばかりしていては身体に毒です。そこで、現行型NXよりもリーズナブルな価格で、具体的には中古車平均総額の約半額である「総額330万円」以下で狙えて、なおかつ現行型レクサス NXに近い満足度を得られそうなモデルを、真剣に探してみることにしましょう!
▲レクサス NX公道試乗時の様子▼検索条件
レクサス NX(現行型・2代目) × 全国現行型レクサス NXの代わり①|マツダ CX-60(現行型・初代)
→想定予算:総額300万~340万円
マツダの「ラージ商品群」の第1弾として2022年9月に登場したCX-60は、全長4740mm×全幅1890mm×全高1685mmという、レクサス NX以上の堂々たる体格を誇る5人乗りSUV。そしてエクステリアデザインも個性的で素敵なのですが、特にインテリアはデザインも質感もかなり素敵です。
▲こちらがマツダ CX-60
▲最廉価グレードの新車価格は326.7万円だが、そのインテリアの世界観と質感は、まさか300万円台スタートの車には絶対に見えないつまり「ブランド」としてはレクサスには若干かなわないマツダのSUVではあるのですが、「サイズ感」でもって現行型レクサス NXを凌駕し、なおかつ「インテリアのデザインと質感」によってNXに対抗しようじゃないか――というのがこの作戦の趣旨です。
またパワーユニットに関しても、現行型レクサス NXの「比較的安く買えるグレード」であるNX250が搭載しているのはごく普通の2.5L直4自然吸気エンジンですが、マツダ CX-60であれば総額300万円ちょいの予算で、最大トルク500N・mの3.3L直6ディーゼルターボを選ぶことができます。
このディーゼルターボエンジンはビッグトルクであるのもさることながら、WLTCモード燃費が18.4~19.7km/Lと優秀であることも魅力的。そして、足回りやトルコンレスATには若干のクセもあるのですが、「速度を上げてワインディングを疾走する際の身のこなしはほぼスポーツカー!」という部分も、運転が好きな人にとってはたまらないはずです。
そんなマツダ CX-60 XD系の中古車は、走行1万km台までの物件であっても総額300万~340万円程度で見つけることが可能です。
▼検索条件
マツダ CX-60(現行型) × 全国現行型レクサス NXの代わり②|プジョー 5008(現行型・2代目)
→想定予算:総額280万~330万円
今の時代、「国産車よりも欧州車の方が優れている」とは一概にはいえませんが、なんだかんだで「欧州車の方がブランド品っぽいイメージがある」というのは事実としてあるでしょう。そんな欧州車のイメージをによって、レクサスのブランド感に対抗しようというのがこの作戦です。
そしてこの場合、選ばれるべきSUVはフランスの「現行型プジョー 5008」でしょう。
▲こちらが現行型プジョー 5008。写真は前期型現行型プジョー 5008は、2017年9月に上陸した3列シート/7人乗りの中型SUV。ボディサイズは全長4640mm×全幅1840mm×全高1685mmですので、現行型レクサス NXより微妙に小さいものの、実質的にはほぼ同寸です。
パワーユニットは1.6L直4ガソリンターボと2L直4ディーゼルターボの2種類がありますが、力強さと経済性の点で、400N・mのビッグトルクと17.3km/LのWLTCモード燃費を誇るディーゼルターボエンジンがオススメとなります。
また、ディーゼルターボを搭載する「GT BlueHDi」は5008の上級グレードにあたりますので、アルカンターラ&テップレザーのコンビシートが標準装備。さらに中古車では、電動調整機構やマルチポイントランバーサポート、シートヒーターを備えたオプションのナッパレザーシートやパノラミックサンルーフなどが装着されている物件を見つけることもできるでしょう。
▲メーターはフル液晶の「ヘッドアップインストルメントパネル」。センターコンソールには路面状況に応じて駆動輪へのトルク配分とブレーキを制御する「アドバンスドグリップコントロール」の操作ダイヤルが備わっている本当はデザイン変更を受けた2021年1月以降の物件がベストではありますが、そちらは総額400万円を超えてしまう場合が大半。そのため、総額310万円前後で低走行な前期型を探してみるのが高コスパな選択となるはずです。
▼検索条件
プジョー 5008(現行型) × 全国現行型レクサス NXの代わり③|マツダ CX-8(初代)
→想定予算:総額280万~330万円
ブランドとしての格式では負けているかもしれませんが、「車内の広さ」によって、現行型レクサス NXとはまた別の大いなる満足感を与えてくれそうなのが、2023年いっぱいで生産終了となった「マツダ CX-8」です。
▲3列シートSUVの傑作としてロングセラーとなったマツダ CX-8マツダ CX-8は、2017年から2024年3月まで販売されたマツダの3列シートSUV。世の中の3列シートSUVは「いちおう3列目シートは付いているが、成人がそこに座るのは難しい」というような作りである場合がほとんどです。しかし、マツダ CX-8は全長4925mm×全幅1845mm×全高1730mmという十分なサイズを生かすことで、「大人が普通に座れる3列目シート」を実現させた稀有なSUVです。
そして広い3列目をたたんでしまえば即座に「広い荷室」になりますし、ホイールベースが長いゆえに、2列目の足元空間にはかなりの余裕があります。このあたりは、全長4660mmの中型SUVである現行型レクサス NXではなかなか真似できない部分だといえるでしょう。
▲3列目シートも余裕は十分であり、そもそも2列目の足元空間も非常に広い!そして、もちろんCX-8は「走り」の部分でも定評がある車ですので、総合力では現行型レクサス NXにもぜんぜん負けていない――と考えることもできます。
惜しまれつつ販売終了となったマツダ CX-8ですが、その走行2万km台までの中古車は、ガソリン車であれば総額240万円付近から、ディーゼルターボ車は総額260万円付近から検討可能。「現行型レクサス NXの半額で狙えるSUV」としては、かなり良い選択肢です。
▼検索条件
マツダ CX-8(初代) × 全国現行型レクサス NXの代わり④|ポルシェ カイエン(2代目)
→想定予算:総額310万~370万円
ここまで3車種の「半額で買える現行型レクサス NXの代わり」を挙げてきました。しかし、もしかしたら筆者が述べてきた細かい話は割とどうでもよくて、もっとこう「レクサスに対抗できるぐらいの強烈なブランド感!」みたいな部分の方が重要なのかも……と思えてきました。
もしもそうであるならば、問答無用のブランドである「ポルシェ」でどうでしょうか? ポルシェ製SUVである「カイエン」の2代目モデルを、現行型レクサス NXの対抗馬としてぶつけてみるのです。
▲こちらがポルシェのフラッグシップSUVである「ポルシェ カイエン」の2代目モデルご承知のとおりポルシェ カイエンは、ポルシェが「新しい形のスポーツカー」として提案したプレミアムSUV。ここでご紹介する2代目カイエンは2010年3月から2017年11月まで販売された世代です。
ボディサイズは全長4845mm×全幅1940mm×全高1710mmという堂々たるものですが、走行フィールと身のこなしは「ほぼスポーツカー」といったニュアンス。パワーユニットは何種類も用意されましたが、総額300万円台半ば付近で狙えるベースグレードは最高出力300ps/最大トルク400N・mの3.6L V6自然吸気です。
▲上質な世界観の中に、ポルシェらしいスポーティなイメージも確実に息づいているインテリアもちろんバリバリの新世代モデルである現行型レクサス NXと比べれば「ピカピカ感」のような部分では勝負になりませんが、「ブランドイメージ」の部分では十分勝負できるのが、この選択肢です。やはり、なんだかんだで「ポルシェ」には十分なインパクトがあるものです。
そして、しっかりメンテナンスされてきた個体であれば、ドライビングプレジャーの部分においても――レクサス NXのそれとは種類が異なりますが、ある意味同等レベルの満足を覚えることができるでしょう。
▼検索条件
ポルシェ カイエン(2代目) × 全国現行型レクサス NXの代わり⑤|スバル レヴォーグレイバック(現行型・初代)
→想定予算:総額370万~400万円
現行型レクサス NXには素晴らしい美点がたくさんあります。それは「ブランド性が高い」「装備がいい」「インテリアの質感が高い」「乗り心地が良い」等々なわけですが、これらすべての美点を「半額のお金で手に入れたい」というのは、そもそも無理がある話です。
しかし、数ある美点の中の「どれか一つ」に集中して考えるのであれば、十分に勝機は生まれます。
例えば現行型レクサス NXの「乗り心地」に特化して考えるのであれば、「スバル レヴォーグレイバック」というクロスオーバーSUVは、実は現行型NXに勝るとも劣らない実力を備えています。
▲現行型スバル レヴォーグのクロスオーバー版である「スバル レヴォーグレイバック」スバル レヴォーグレイバックは、2023年10月に発売された全長4770mm×全幅1820mm×全高1570mmのSUV。要するに現行型スバル レヴォーグの最低地上高を上げたクロスオーバーモデルです(※もちろんただ最低地上高を上げただけではなく、その他にも様々な調整が施されていますが)。
パワーユニットは最高出力177psの1.8L水平対向4気筒ターボで、駆動方式はスバル得意のフルタイム4WD。アイサイトXも付いていますし、ハーマンカードンのサウンドシステムも標準装備となる、スバル車としては高級な部類に入る1台です。
▲アッシュの内装色とカッパーステッチが目を引くインテリア。メーターには12.3インチ、センターディスプレイには縦型の11.6インチ液晶パネルが組み込まれているとはいえそれは「スバル車としては」ですので、さすがにインテリアで使われている部材やその質感などに関してはレクサス NXの方が上ですし、パワーユニットの出力にも大きな差があります。
しかし、レヴォーグレイバックというクロスオーバーSUVの乗り心地は異様なまでに良好なのです。
複雑な電子制御ダンパーを使っているわけではないのですが、細部と全体の詰めが徹底的に行われた結果、レイバックは「……ロールスロイスやベントレーに近いかも?」と感じてしまうほど、ソフトでありながらフラットな乗り心地が実現されています。冗談に聞こえるかもしれませんが、本当の話です。
「ブランド感」みたいな部分では勝負にならないスバル レヴォーグレイバックですが、こと「乗り心地」に関してだけは、NXにも決して負けていません。そして1.8Lターボですので絶対的な速さは大したことがありませんが、「全体としての走行フィールの良さ」は相当なモノです。
レクサス的なブランド感を求める人にはまったく不向きな車ですが、もしもそこをさほど重視しないのであれば――予算的には「現行型NXの半額」を若干超えてしまいますが、ぜひ一度チェックしてみることをオススメいたします。
▼検索条件
スバル レヴォーグレイバック(現行型・初代) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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