メルセデス・ベンツCクラス【海外試乗】(西川淳)
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
2014/05/19
ラグジュアリーをこのサイズで実現した、という点にオーナーの我儘はあるだろうけれども、基本的にはすべての大人を満足させる車という点で、ことさらに我儘な点はないと思われる。まぁ、Cクラスの我儘の度が過ぎるとクーペやカブリオレの存在理由がなくなるし。
しばらくはEクラスがいらないほどヤバい完成度
確信犯的にラグジュアリー度を上げてきた
うなるしかなかった。
AMGラインのC250ガソリンターボを駆って走り出してみること、しばらく。車全体の完成度の高さもさることながら、特に、新しくなったフロント4リンクとエアサスの組み合わせの妙に感服した。
否、その前から、うなってはいたのだ。なぜなら、インテリアの見栄えや質感が素晴らしかったからだ。車体幅を広げた恩恵は、運転席から見晴らすダッシュボードのデザインにまで及んでいる。Sクラス級とまではさすがに言えないまでも、現行Eクラスなら完全に上回った。このあたりを開発責任者に問うてみると、「新型Eクラスが出るまでの辛抱」的な回答だったから、メルセデスとしても確信犯的にCクラスのラグジュアリー度を上げてきた、ということだろう。
今、間違いなくセグメントリーダー
いやぁ、マイッタマイッタ。あえて言うならば、19インチランフラットタイヤを完全には履きこなせていないこと=ちょっと乗り心地が硬い、と、そのせいかどうかは分からないけれども、60~70km/h前後で電動パワーステアリングのフィールにツッカカリが出る、くらいのもの。それだって、しばらく乗っているうちに慣れちゃうほどの程度感だから、アラサガシの結果というわけ。
Eクラスより上等な雰囲気、ということは、ライバルの3シリーズやA4じゃ太刀打ちできない、ということで、乗る前から勝負あった感バリバリである。
実際、2L直噴ガソリンターボによる走りの力強さも一級品で、しかも防音仕様が利いており、とても静かに快適に速く加速する。スーッと空間だけが移動するような感覚は、完璧にトップ・オブ・ラグジュアリーの世界だ。
このハイスタンダード感は、今、間違いなくセグメントリーダーであり、ほとんどすべてのEセグモデルだって見下ろしている。ニューリーダーの誕生だ。
SPECIFICATIONS
グレード | C250 | ||
駆動方式 | FR | ||
トランスミッション | 7DCT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4686×1810×1442 | ||
ホイールベース(mm) | 2840 | ||
車両重量(kg) | 1480 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 1991 | ||
最高出力[ps/rpm] | 211/5500 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 350/1200-4000 | ||
あわせて読みたい
BMWのMとは違う“絶妙”な味を堪能できるオススメの「BMWアルピナ」モデル5選【2025年最新版】
Cクラスはもはや大きすぎる……ならお得に買えるCLAクラスかAクラスセダンはどう? モデル比較、オススメの狙い方を解説
Aクラスセダンの販売終了アナウンスに絶望したあなたに贈る「代わりにこのイケてるセダン、どうですか」5選
こんなに素敵な北欧セダン ボルボ S60が総額200万円台から購入可能! どんな選び方がオススメ?
こんなに素敵なブリティッシュセダン ジャガー XEが総額100万円台半ばから購入できる! どんな選び方がオススメ?
最新型トヨタ クラウンの中古車価格が半年で60万円以上ダウン! 流通台数も増えた人気国産セダン、今オススメの狙い方は?
6代目 BMW 7シリーズ が200万円台から買えるけど大丈夫か? ラグジュアリーセダンの買い方を解説!
ベンツの最上級セダン 先代Sクラスが総額200万円台から買えるというのは本当か? オススメの選び方をご紹介!
スバル STI S210の抽選販売に落選した人へ贈る「今すぐ買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
現行型Aクラスが総額100万円台後半から狙えるが買いなのか!? オススメの選び方を考えてみた