レクサス NX【海外試乗】(島下泰久)
カテゴリー: レクサスの試乗レポート
2014/08/01
輸入車を中心に数多くのモデルが存在しているプレミアムSUV市場において、まったく見劣りしない完成度の高さ、そして個性の強さは、それこそジャーマンプレミアム勢を退けてでも選ぶ意味をしっかり備えている。特にその走りには、驚く人も多いのでは?
高い完成度と強い個性。レクサスの本気を見た
照明だらけのショー会場より陽光の下でこそ断然映える。それがカナダ・ウィスラーの大自然の中で見たレクサスの新型車、NXの第一印象である。その存在感は、RXより短い4630mmの全長ということがにわかに信じられないほどだ。
AVSは30段階の減衰力調整を可能とした。IS同様、レクサス最新のフロントマスクを採用
インテリアも同様。一見、装飾多めに見えるものの乗り込んでみると意外に整然とした印象で上質感も高い。ヘッドアップディスプレイやナビなどの操作に用いるタッチパッド、ワンタッチで折り畳むこともできる後席のパワーリクライニングシート等々、プレミアムカーらしく装備も豊富に用意されている。
室内はクラス最大級の広さを誇る。Fスポーツには専用メーターやスポーツシートを採用
走り出しても期待が裏切られることはない。いや、きっと驚きすらもたらすことになるはずだ。特に印象的だったのはコーナリングの姿勢の良さで、ステアリング操作に対してしなやかにサスペンションがストロークして、背の高さを意識させることなく、いかにも安定した姿勢で曲がっていく気持ち良さは、ポルシェ マカンにだって負けていないとすら感じられた。
パワートレインはNX300hに定評ある2.5Lエンジン+電気モーターのハイブリッドを、NX200tに新開発の2L直噴ターボエンジンを積む。前者は力強く滑らかな走行感覚が、そして後者は低回転域からの頼もしいトルクのおかげで力強い、そして大排気量NAでは得られない今っぽい走りを満喫できる。
レクサス初の2Lターボを搭載。再始動時のレスポンスに優れたアイドリングストップ機構も備える
個性と存在感のある内外装に、思わず目を見張る走り、そして数々の先進安全デバイスを含む充実した装備が揃い、活況のミディアムサイズSUV市場で大いに存在感を示しそうな仕上がりだと実感させたNX。これは間違いなく売れそう。レクサスの本気を感じさせる1台である。
【SPECIFICATIONS】
■グレード:NX200t ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1998cc
■最高出力:238/4800-5600[ps/rpm] ■最大トルク:350/1650-4000[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:6 Super ECT
■全長×全幅×全高:4630×1845×1645(mm) ■ホイールベース:2660mm
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