【試乗】光岡自動車 ロックスター|ベースのロードスターと異なりゆったりとしたドライブが似合う
カテゴリー: 光岡自動車の試乗レポート
2020/01/07
▲アメリカンな雰囲気が漂うロックスターに自動車テクノロジーライターの松本英雄氏が試乗したマツダ ロードスターにかの名車のエッセンスを加えた1台
光岡自動車をご存じだろうか。個性的なモデルを造っている自動車メーカーだ。
このメーカーの車は英国車にそっくりのモデルが主流だが、壊れにくくクラシカルな雰囲気を味わうことができ、様々な人から支持されてきた。
その光岡自動車が創立50周年記念モデルとして、2018年の11月に200台限定の新型モデルを発表した。それが今回試乗する“ロックスター”である。
光岡の車は、往年の名車の佇まいを既存の車で表現する手法を得意とする。
このロックスターのベースは、マツダ ロードスター(ND型)。“往年のアメリカ車”がデザインテーマだ。具体的には、1963年から67年まで製造されたシボレー コルベット(C2型)がモチーフだと思われる。
▲写真右の車がベースとなった現行型のマツダ ロードスターだ
▲フロントまわりのみならず、リアフェンダーやテールランプなどにもコルベットの要素が含まれている外観を見た限りクオリティが驚くほど高い。さすがハンドメイドで造られているだけはある。
ベースのロードスターよりもフェンダーのアーチの処理のかたちが薄くできていて良い。
ボディ全体がボリュームがアップしたにも関わらず、車重はベースのロードスターから80kgのみの増加で済んでいる。
▲搭載されるエンジンはロードスターと同様の1.5Lの4気筒ユニットだ
▲内装を見てみると、シートには光岡オリジナルの装飾がされている座った感じはロードスターそのものであるが、フロントフェンダーの膨らみがいい感じに見えて幅感がつかみやすい
走り出して気づいたのは、乗り心地がしっとりとして落ち着いていること。恐らく重くなった車重のせいだろう。
だがその乗り心地は、頑張って走らせる感が強いロードスターに反し、ゆったりとクルージングを楽しむゆとりをもたらせてくれる。
ファイバー製のボディにも関わらず、ギシギシしたり変な振動がすることも今回の試乗では感じられず、考えていた以上に造りが良かった。
残念ながらロックスターはすでに完売しているが、後々中古車で出てくるとすれば、注目したい1台だ。



【試乗車 諸元・スペック表】
●1.5 S スペシャル パッケージ
| 型式 | 5BA-ND5RC改 | 最小回転半径 | 4.7m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FR | 全長×全幅×全高 | 4.35m×1.77m×1.24m |
| ドア数 | 2 | ホイールベース | 2.31m |
| ミッション | 6MT | 前トレッド/後トレッド | 1.5m/1.51m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 0.94m×1.43m×1.06m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1100kg |
| シート列数 | 1 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 2名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.14m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
ロサンゼルスブルー、ニューヨークブラック、シスコオレンジ |
||
| オプション色 |
シカゴレッド、ワシントンホワイト、アリゾナイエロー |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 5BA-ND5RC改 |
|---|---|
| 駆動方式 | FR |
| ドア数 | 2 |
| ミッション | 6MT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | ロサンゼルスブルー、ニューヨークブラック、シスコオレンジ |
| オプション色 | シカゴレッド、ワシントンホワイト、アリゾナイエロー |
| シート列数 | 1 |
| 乗車定員 | 2名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 4.7m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.35m×1.77m×1.24m |
| ホイール ベース |
2.31m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.5m/1.51m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 0.94m×1.43m×1.06m |
| 車両重量 | 1100kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.14m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | P5-VP | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | - | 燃料タンク容量 | 40リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 1496cc | 燃費(WLTCモード) | - |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 132ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
152(15.5)/4500 |
| エンジン型式 | P5-VP |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | - |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1496cc |
| 最高出力 | 132ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
152(15.5)/4500 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 40リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | -km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
【関連リンク】
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