「こじゃれた実力派コンパクト」を100万円以下で探すなら、やっぱり現行シトロエン C3前期!
カテゴリー: 特選車
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2015/12/29
▲高額な予算を投入すればステキな選択肢はいくらでもあるが、限られた予算で「こじゃれた実力派」を狙う場合の正解は少ない。が、少ない正解のひとつがこの現行シトロエン C3前期型だ「新車のデミオ」が買えれば問題はほぼ解決するが……
輸入中古車評論家を自称するわたしだが、自慢じゃないがカネはない。いや日々の食事に困窮するほど貧乏しているわけではないが、生活費は1円単位まで自作のエクセル家計簿にちまちまと入力管理し、できる限りの節約に努めながらニッポンの中流ド真ん中を生きている。
さて、そんなわたくしが最近欲しいと思っている輸入車が「ちょっとしゃれてる実力派コンパクト」だ。まぁコンパクトカーではなく「ちょっとしゃれてる実力派フルサイズセダン」でもいいのだが、最近は老眼が進んだため物事の細部がよく見えず、また運動機能も衰えたせいか草野球でもエラーを連発する始末。それゆえ車も、できれば比較的コンパクトなモデルの方が事故なく運転できるのではないかと思うに至ったのだ。
わたしのように老眼問題&運動機能問題で悩んでいる中高年諸兄も多いだろうし、また「自宅駐車場にアクセスする道路が極めて狭いためコンパクトカーを選ぶほかない」という人や、「単純に吾輩はコンパクトカーが大好きなのだ」という理由でそれを選ぶ人もいるだろう。
で、そういった背景に基づき「ちょっとしゃれてる実力派コンパクトカー」を探す場合、最近では輸入車にこだわる必要も特にはない。一例だが現行マツダ デミオは、大の輸入車びいきである筆者でも一目置かざるを得ない超絶実力派だ。内外装のデザインも非常に素晴らしい。
しかし現行デミオを新車で買うとなると、ディーゼルのXD(2WD・6AT)で車両価格178万2000円、総額で200万円弱ぐらいだろうか。ガソリンエンジンの売れ筋である13S(2WD・6AT)でも車両145万8000円となり、総額で160万円前後か。……自慢じゃないがカネはない筆者にとってはなかなかの出費であり、中古車でそれらを狙うにしても、2015年12月半ば時点の相場は「新車より少々安い程度」であるため、なかなかの出費であることに変わりはない。
▲欧州車マニアをも唸らせる現行マツダ デミオ。デザインも走りも本気で素晴らしい、中古車でもなかなかのお値段だ
「では100万円以下の中古車で探すか」となると今度は、極めて私的な見解ではあるが「しゃれてる実力派」がなかなか見当たらないのだ。さて困った……となったとき、唐突に思い出されたのが1台のフレンチコンパクトだった。
現行シトロエン C3の前期型である。
▲コレが現行シトロエン C3。写真は10年5月から13年6月までの前期型凝った後期型よりシンプルで安価な前期の方が実はステキ?
現行C3は10年5月に登場した日本におけるシトロエンのエントリーモデルで、緩やかなアーチを描くサイドビューや丸みを帯びたリアセクションなど、従来のシトロエン的フォルムを継承しつつ、ゼニス(頂上)フロントウインドウを新たに採用。巨大なフロントガラスがドライバーの頭上後方までを覆っている小粋なフレンチコンパクトだ。パワートレインは前期型が1.6Lの自然吸気エンジン+ごく普通の4速ATで、14年2月以降の後期型が3気筒の1.2L+ETG5(シングルクラッチ式の5速セミAT)となる。
で、その「フツーの1.6L+フツーのAT」となる前期型C3が実に素晴らしいのだ。
エンジン、トランスミッションともに特筆すべき点もないコンベンショナルな(伝統的な)タイプなのだが、C3という車と妙に相性が良いのか何なのか、とにかくひたすら気持ち良く(人間の生理に合ったニュアンスで)この車を加速させるのである。
▲普通のコンパクトカーといえばそれまでのデザインではあるのだが、曲線の具合や面構成、細部のあしらいなどにより、なぜかひと味違うたたずまいに。こういうのを「センス」というのだろう
▲これがドライバーの頭上までガッと広がる「ゼニスウインドウ」
私見だが、同時期の同門であるシトロエン DS3スポーツシック(1.6L直噴ターボ+6MTのスポーティグレード)よりも、パッと見ショボいエンジン+ショボいATの前期シトロエン C3の方が、少なくとも筆者には「スポーティ」であると感じられる。「筋力はあんまりないけど、全身のバランスがなかなか良いためそれなりの好プレーを連発する町の草野球選手」みたいと言えば良いだろうか。またトランスミッション自体も、個人的な好みの問題でもあるが、ややクセのあるETG5よりも伝統的なトルコン式ATの方が、こののんびり系コンパクトには合っているのではないかと思う。
そして内外装のデザインも(シトロエンの伝統にのっとり)パリっぽくこじゃれた感じでありながらも変態的な部分が垣間見え、筆者のような自動車変態にとっては好ましいものだ。で、それが今、車両価格100万円以下でも十分狙える相場状況になっているのだ。それも走行10万kmを超えたような過走行車ではなく、せいぜい2万km台から5万km台程度のまあまあ好条件な物件が、である。
▲ほんの少々のクセと、けっこうな上質感とがある内装。写真は前期エクスクルーシブ
フランス車というと「しょっちゅう壊れる」というイメージをお持ちの方もいるかもしれないが、最近のモデルであれば噂ほど壊れやすいわけでは決してない。歴代オーナーに丁寧に扱われ、そしてディーラーなどでちゃんと定期点検/整備を受けてきた内外装キレイめな個体さえ選べば、さしたる問題は発生しない可能性の方が高い。
また、この車の前期型に搭載されているAL4というATについて不安に思う人も世の中には比較的多いが、ある時期のポルシェの「インターミディエイトシャフト」と同じで、すべての個体のそこがブチ壊れるわけでは決してないのだ。それでも不安なら、「業界随一の保証内容」と言っても過言ではないカーセンサーアフター保証を付帯させるという手もある。
ということで100万円以下の現行シトロエン C3、ある種の人からすると非常に魅力的な選択肢かと思うのだが、いかがだろうか。
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