リーフ▲新たに発表された3代目。スタイリッシュなルックスに心躍るが、発売時期は未定

新型が気になるけれど中古車で出回るのはまだまだ先……

世界に先駆けて量産電気自動車として2010年12月に登場した日産 リーフ。気づけば初代からは15年が経過する歴史を誇るモデルになっています。

2025年6月には3代目となる新型が発表され、年内に販売を開始するとアナウンスされました。

この3代目リーフは新たなプラットフォームやパワートレインを採用しただけでなく、クロスオーバースタイルをもつモデルに一新されており、新しいルックスとなったことで登場に期待している人も多いことでしょう。

リーフ▲新型リーフのルックス。洗練されたデザインで、2代目のリーフとはイメージを刷新している

とはいえ、日本での発売は「2025年内」というざっくりとしたもので、中古車として流通するのはまだまだ先のことだと想定されます。

そんなリーフを「待ちきれない!」「今すぐ乗りたい」という人もいるかもしれません。

そこで今回は3代目リーフが中古車として流通するまでの間、「代わりにこれ乗ってみたらどうですか?」というモデルを5台、独断と偏見でピックアップします!

 

オススメ1:日産 リーフ(2代目)

リーフ▲初めての電気自動車デビューならまずは先代にチャレンジするのもアリ!?

この記事を読んでいる方の中には電気自動車デビューがまだという方もいるかもしれません。

新型リーフを待っている間に、まずは電気自動車とはどういうものなのか、を実際に体感して新型リーフに備えるという選択はいかがでしょうか。

新型リーフと2代目リーフの違いはいくつかありますが、バッテリー容量が向上したおかげで、航続距離が延びたという点があります。

詳細は2025年半ばに発表ということですが、発表によると新型リーフの航続距離は600kmを超えるそう。さすがにそれには及ばないとはいえ、2代目リーフにも、大容量バッテリーのモデルが存在します。

通常、2代目リーフの航続距離は、40kWhバッテリー搭載モデルはカタログ上で322km(WLTCモード)。大容量バッテリーの「e+」系であれば、450kmとなります。充電する機会が少ない人や、ロングドライブを楽しみたい人などにオススメです。

リーフ▲こちらはe+系の外装。専用のパーツが装飾されている

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日産 リーフ(2代目)× e+グレード

他にも、グリルやホイールのデザインを一新した2022年4月の改良後モデルの上級グレードである「G」が多く流通しています。Gグレードは運転支援システムのプロパイロットを含む先進装備もすべて標準となるので装備の面でも充実しているのが特徴です。

こちらは、安全装備などが最初から付いているモデルなので、「選び方とか分からないけど装備が一通り付いているとうれしい」というような人でも安心して選べるかと思います。

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日産 リーフ(2代目)× Gグレード

さらに、これらは充実した保証やサービスを受けることができる、ディーラー系中古車店で販売されている物件もあるため、初めての方は安心かもしれません。

ちなみに、こちらの2代目リーフと新型リーフは見て分かるとおり、デザインが大きく変化しています。猫もしゃくしもSUV、という時代だからこそあえてハッチバックがいいんだ! という硬派(?)な方にも推したいモデルです。

紹介した両モデルは総額300万円を切る価格で手に入るのもうれしいポイント。電気自動車デビューにはもってこいの1台かもしれません。

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日産 リーフ(2代目)
 

オススメ2:日産 ノートオーラ(初代)

リーフ▲ノートのプレミアムモデルであるオーラ。ノートよりもボディサイズが大きくなっている

先述したとおり、新型リーフの航続距離は600km超えを実現しているとのこと。

長距離が走れて、電気自動車の走りも堪能できるなら、ということで新型リーフを心待ちにしている人もいるのではないでしょうか。

そんな人にオススメしたいのが、モーター駆動の走りを楽しむことができるのに、距離を気にせずガソリンで走ることができる「e-POWER」を搭載したノートオーラです。

ノートオーラは、日産のコンパクトカーであるノートをベースに、プレミアム感をプラスしたモデル。

伸びやかな3ナンバーサイズのボディやパワフルなモーター、そして上質なマテリアルを用いた内装など、所有欲も満たしてくれます。

オプション設定とはなりますが、プロパイロットなどの運転支援システムも用意されています。

リーフ▲シート素材には、ツイード調織物と合皮のコンビシートと、クッション材を多用した上質な本革シートの2種類が用意されている

そんなノートオーラの中古車は、内外装の変更などが実施された2024年6月のマイナーチェンジ以降のモデルで、プロパイロットを搭載した仕様でも総額250万円前後で見つけることが可能なのです。

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日産 ノートオーラ(初代)×2024年6月以降

さらにスポーティなNISMOであっても総額300万円ほど、4WDモデルの「NISMO tuned e-POWER 4WD」でも総額350万円ほどでプロパイロット付きの走行距離5000km未満の試乗車上がりの物件なども射程圏内となります。

リーフ▲NISMOタイプの外観はこちら。専用の装飾が用意されている

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日産 ノートオーラ(初代)×NISMOグレード

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日産 ノートオーラ(初代)
 

オススメ3:BYD ATTO 3(初代)

リーフ▲中国の自動車メーカーBYDによる電気自動車。初代となる現行型は2023年1月に登場した

クロスオーバーSUVタイプの電気自動車に変貌した3代目リーフ。こちらの形に引かれて「待ちきれない!」となっている人も多いのでは?

実はバッテリーを搭載するスペースを確保しやすいSUVスタイルの電気自動車はポピュラーな存在! 多くのメーカーから同様のモデルがリリースされています。

そんな群雄割拠のクロスオーバーSUVスタイルの電気自動車の中でも、周囲との差をつけつつ、電気自動車としての走りのうまみも楽しみたいならBYD ATTO 3をオススメします。

なんとデザインコンセプトは「フィットネスジム&ミュージック」」というユニークなもの。ドアノブは円筒状でスピーカーと一体になっていたり、エアコンの通風口もダンベルをモチーフとしているなどややクセがありますが、そのエンタメ性は唯一無二。

安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載し、カタログ上の航続距離は485km(デビュー時)。インパネセンターには大型のタブレットタイプのモニターが備わるのも近代的です。

リーフ▲空気清浄機が設備されていたりと快適装備も搭載

それでいて初期型の2023年式であれば、走行距離1万km未満の認定中古車でも総額250万円ほどとお値打ち価格。

海外メーカーながらディーラーネットワークも拡幅中なのでメンテナンスの面でも安心感が高くなっています。

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BYD ATTO 3(初代)
 

オススメ4:トヨタ MIRAI(2代目)

リーフ▲スタイリッシュなセダンタイプの水素自動車「MIRAI」

モーターで走る車は電気自動車やエンジンで発電するモデルだけではなく、燃料電池自動車というものも存在します。

中でも、水素燃料電池自動車は充塡した水素と酸素を化学反応させることで発電し、その電力でモーターを駆動させるもので、その代表格と言えるのがトヨタ MIRAIです。

MIRAIは2014年に初代モデルが登場し、2020年12月には現行型となる2代目が登場。この2代目モデルはレクサスLSなどと共通するプラットフォームを使用しており、フラッグシップモデルとしてのキャラクターも併せもつもので、新車時価格は700万円台から800万円台後半となっています。

リーフ▲インテリアは12.3インチのセンターディスプレイとメーターパネルを組み合わせることで一体感を表現しているコックピットデザイン

しかし、中古車では総額200万円台前半から見つけることができ、上級グレードのZ エグゼクティブパッケージなどの走行距離1万km前後の物件でも総額400万円を切るのです。

また、満充塡で航続距離は850km(Gグレードのカタログ値・WLTCモード)。水素の充塡時間も1回あたり3分程度(!)と電気自動車を充電するよりも圧倒的に短いので、近くに水素ステーションがある環境の人であれば検討の価値はあるのではないでしょうか。

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トヨタ MIRAI(2代目)
 

オススメ5:フィアット 500eオープン

リーフ▲大人気コンパクトの500が電気自動車に! さらにオープンで開放感も◎

せっかく排出ガスのない電気自動車なのだから、開放感たっぷりのオープンエアモータリングを楽しんでみるというのもオススメです。

新型リーフには開放感あふれる調光パノラミックガラスルーフが設定されますが、リーフを待っている間、せっかくならオープンモデルに乗ってみるのも楽しいかもしれません。

そこでオススメしたいのが、フィアット 500eオープンです。

リーフ▲こちらは新型リーフのガラスルーフ。見晴らしのいい大きな窓が設定されている

ベースとなっているのはキュートで丸みを帯びたデザインが特徴のイタリアンコンパクト、フィアット500。

電気自動車となってもそのかわいらしさは不変。キャンバストップのルーフは、トランク部分に折りたたまれて収納されるスタイルもガソリンモデルと同様のスタイルとなっています。

リーフ▲従来の500のイメージのまま、モダンな印象が追加された

航続距離は335km、最高出力は87kW/220N・mとスペックはマイルドですが、例えば普段の買い物などでの利用には十分。そしてなんといっても、屋根が開くという点だけで細かな部分は気にならなくなる魅力があります。

さらに価格も安いものでは総額200万円台、走行距離1万km前後の低走行車でも総額350万円前後で狙うことができるというのもかなりの高ポイントです。

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フィアット 500eオープン(初代)
小鮒康一、写真/日産、トヨタ、フィアット、BYD

※記事内の情報は2025年7月9日時点のものです

小鮒康一(こぶなこういち)

自動車ライター

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。