新型ダイハツ ムーヴもついにスライドドアに……。あえて“非スライド”を選びたい人にオススメの5選
2025/07/08

ついにスライドドアを採用した新型 ダイハツ ムーヴ
先日、ついにフルモデルチェンジを果たしたダイハツ ムーヴ。1995年に初代モデルが登場したムーヴは、パッケージングの優れたトールワゴンとして瞬く間に人気車種となり、ダイハツを代表する1台となりました。
そんなムーヴも今回のモデルチェンジでついにスライドドアを備えるモデルとなり、より利便性が高まったのに加え、スライドドアを備える軽乗用車の中で最安値となる135万8500円からという価格も相まって、人気車種となることは間違いなしとなっています。

ただ、確かにスライドドアがあると便利なシーンが多いことは間違いありませんが、中にはそこまでスライドドアに必要性を感じない人もいらっしゃるのでは?
現在はスライドドア車の人気が高いということもあり、非スライドドア車は高年式でも比較的買い得感のある価格というのも魅力となっています。
そこで今回は、あえてスライドドアをもたないヒンジドアの軽トールワゴンのオススメ5台をピックアップしてご紹介したいと思います。
1.ダイハツ ムーヴ(6代目)
価格帯:20万~180万円

フルモデルチェンジを果たしたムーヴではありますが、先代モデルも2023年夏まで販売されていたということもあって、まだまだ高年式低走行な物件が多く存在、もちろん先代型はヒンジドアを備えたスタンダードなスタイルです。
先代型のムーヴはそれまでの歴代モデルと同じく標準モデルとエアロパーツなどを備えたカスタムモデルの2本立てとなっていますが、同等グレード同士であれば装備面ではほとんど差がなく、標準モデルにもターボ仕様が存在(Xターボ系)するので、価格を重視するのであれば標準モデルが狙い目。


また、運転支援システムの「スマートアシスト(SA)」が設定されていましたが、2015年4月に「スマートアシストII(SA II)」に、2017年8月に「スマートアシストIII(SA III)」へと進化を果たしているので、できればSA IIIを搭載しているモデルを狙いたいところです。
価格帯は14.8万~168万円、台数は2500台弱と幅広くなっていますが、標準モデルのターボ、SA III付きで、走行距離5万km未満でも総額80万円前後から見つけることができるので、意外と狙い目かもしれません。
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ダイハツ ムーヴ(6代目)2.ホンダ N-WGN(2代目)
価格帯:50万~200万円

N-BOXが圧倒的な人気を誇っているホンダのNシリーズにおいて、やや目立たない存在となっているN-WGNですが、2019年8月に登場した現行型は充実した装備が非常に魅力的な1台です。
中でも運転支援システムの「Honda SENSING」が全車に標準装備となり(当初はレスオプションも存在)、衝突被害軽減ブレーキも軽乗用車では初となる横断自転車の検知も可能となっています。
さらに、全車に電動パーキングブレーキも標準装備となり(Honda SENSINGレス車を除く)オートブレーキホールド機能や、全車速対応のアダプティブクルーズコントロールも備わっているのです。


このように充実した装備をもつN-WGNですが、若干目立たない存在ということもあって中古車の価格は比較的リーズナブルで、総額50万円台から見つけることができます。
走行距離3万km前後の修復歴なしの物件でも総額80万円前後で複数見つけることができ、バリューフォーマネーなモデルといってよいでしょう。
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ホンダ N-WGN(2代目)3.スズキ ワゴンR(6代目)
価格帯:30万~220万円

歴代ムーヴのライバルで、切磋琢磨してきたモデルがスズキ ワゴンR。2021年にはスライドドアを搭載して派生モデルのワゴンRスマイルが登場しましたが、ヒンジドアタイプの“素のワゴンR”も引き続き販売されています。
2017年2月に登場した現行型は、通常モデルとドレスアップ仕様のスティングレーの2本立てで登場し、通常のガソリンモデルの他、マイルドハイブリッド仕様もラインナップ(スティングレーにはターボのマイルドハイブリッドもラインナップ)している点が大きな特徴。
2022年8月には、フロントまわりを中心にスポーティな装いの「カスタムZ」も追加。現在は3種類がラインナップされています。

また、最もベーシックなグレードには3ペダルの5速MTも用意(2017年8月追加)され、MT派ユーザーの受け皿を残しているのもスズキの良心と言えるでしょう。
そんな現行型ワゴンRの中古車は24.8万円から213.8万円と幅広く、台数も3000台超と多め。ただ、標準モデルのマイルドハイブリッド仕様で走行距離3万km台でも総額50万円前後から見つけることができ、コスパは非常に高くなっています。
なお、MT車についてはおよそ3200台の物件中わずか98台しか掲載がなく、近い条件のAT車よりもやや高めのプライスが付けられているので、MTに絞って探す場合は若干予算を多めに見ておきたいところです。
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スズキ ワゴンR(6代目)4.三菱 eKクロス(初代)
価格帯:60万~190万円

三菱の軽乗用車であるeKシリーズは2001年10月に初めてのモデルが登場していますが、2013年6月に登場したeKワゴンからは、三菱と日産の合弁会社であるNMKVにて開発し、日産 デイズとの兄弟車となりました。
そして、このeKクロスも引き続き日産 デイズと兄弟車関係を継続していますが、それまで存在していたエアロ仕様のeKカスタムを廃止し、代わりにクロスオーバーテイストを備えたeKクロスが登場。日産のデイズとは全く異なる力強くワイルドな「ダイナミックシールド」と呼ばれるフロントマスクが与えられたのでした。
そのため、スタイルとしては軽自動車の中でも唯一無二のものとなっていますが、基本的なメカニズムはデイズと共通であるため、本格的なSUVのような扱いにくさは皆無。運転支援システムのマイパイロット(日産のプロパイロットと同一)も用意されています。

中古車の掲載台数は300台ほどとそこまで多くはありません。
しかし、ターボモデルのマイパイロット付きという最上級グレードの組み合わせで、走行距離5万km台前後という欲張りな仕様でも総額100万円以下のものもチラホラ見つけることができるため、ワイルドな雰囲気の軽に乗りたいという人にはオススメの1台です。
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三菱 eKクロス(初代)5.日産 サクラ(初代)
価格帯:120万~300万円

日常のアシとして使われることが多い軽自動車は、毎日乗るけれど1日の走行距離はそこまでではないという使い方をされることがほとんど。となればコストパフォーマンスの高さとモーター駆動による胸のすくような加速が味わえる、電気自動車のサクラという選択肢もアリではないでしょうか。
サクラの航続距離はカタログ値で180kmとなっているため、日常的に遠乗りをする人でなければ十分とも言えるもの。
3kWの自宅普通充電でバッテリー残量警告灯が点灯した時点から満充電まで約8時間であるため、夜間に充電しておけば毎朝満充電で出発できる計算になるのです。

また、エンジンがないためオイル交換という概念がなく(トランスミッションオイルやブレーキフルードなどはありますが)、駆動用のバッテリーの信頼性(劣化のしにくさ)も高まっているので、充電のコストも含めランニングコストが非常に低いというのも魅力。
そして中古車のサクラは走行距離1万km前後のディーラー系中古車店の物件であっても、総額120万円前後とかなりリーズナブルになっており、環境さえ許せば非常にコスパの良いモデルと言えるでしょう。
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日産 サクラ(初代)※記事内の情報は2025年6月25日時点のものです。

自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、シビックタイプRに17系クラウンなど雑多な車種を所有中。
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