ルノー ルーテシアはまさに「俺のフレンチ」だ
カテゴリー: ルノーの試乗レポート
2015/02/16
▲MTという時点で我儘な選択だが、ヒルスタートアシスト機能でややリスク減。カングーでは頭上余りすぎのお母さんを「燃費がいいから」と説得したい。そろそろ子供がカングーから巣立ちそうなお父さんお母さんにも◎。仮想敵はプジョー 208よりマツダ デミオのディーゼルあたりか
ある意味R.S.より満たされる「俺のフレンチ」
長らくATや快適装備付きでないと売れなかった日本市場で「本国ありのまま仕様」が入ってきたのだから、素直に喜ぶべきだろう。絶好調の現行ルノー ルーテシアに、最新の3気筒0.9LターボTCeユニット+5速MT仕様が加わった。
内装はゼンで、タイヤも1.2Lのゼンと同じ195/55R16を履くエントリーモデルだ。
我らが通貨、円の購買力低下を感じなくもないが、「素のグレードが旨い」とは昔からフランス車の金科玉条。日本でMT車はもはやマニア仕様だが、MT比率がいまだ8割超えの本国では、社用車やおばちゃんのアシまでカバーする、ベーシック仕様だ。
とはいえ装備に手抜きはない。エアコンは手動だがドアミラーは電動格納式で、ストップ&スタート機能も備わる。
▲16インチホイールやドアミラーなどのパーツをブリリアントブラックで統一、シャープなスタイルに
内装の質感や着座姿勢に難がないことを確認して走り出すと、直噴でなくポート噴射の3気筒ターボの加速は意外に静かでスムーズ。街で流れをリードすることすら可能だ。上り坂の信号ダッシュで、1速で一気に踏みすぎると過給がやや遅れるのか、一瞬トルク抜けを感じることもあった。
でも峠で力に任せて上り坂を攻めるタイプではないし、むしろフル乗車&フル積載の条件もこなす実用グルマなのだから、このローギアードぶりは妥当だ。
ちなみにヒルスタートアシスト機能は奥様の坂道発進にもココロ強い。
▲室内はブラックでまとめられ、シートはグレーのファブリックを採用。7インチタッチスクリーンも標準装備
一番の美点は鼻先の軽さと足のしなやかさを感じつつ、キビキビと走らせられる感覚。
この自由さと操っている感は、フレンチMT車ならでは。人によってはルーテシアR.S.より腹いっぱいな、まさに「俺のフレンチ」なのだ。
▲最大トルクの90%を1650回転までに発生させ、街中などで扱いやすいコンパクトな3気筒エンジン
【SPECIFICATIONS】
■グレード:ゼン 0.9L ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直3DOHCターボ ■総排気量:897cc
■最高出力:66(90)/5250[kW(ps)/rpm]
■最大トルク:135(13.8)/2500[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:5MT
■全長×全幅×全高:4095×1750×1445(mm) ■ホイールベース:2600mm
■車両重量:1130kg
■車両本体価格:208万円(税込)
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