【高そうに見えて意外と安い?】旧型ミニは走行5万km未満の物件だって総額60万円からイケるのです!
カテゴリー: 特選車
タグ: ミニ / ミニ / 高そうに見えて意外と安い? / 伊達軍曹
2018/12/24

1つ前の世代でもOKなら、その相場は思いのほか手頃
筆者の場合は中古輸入車の専門記者をかれこれ20年以上もやっているため、街を行く輸入車を見れば1.7秒ほどで、そのおおむねの中古車相場が脳裏に浮かぶという特殊技能をもっている。
だが世の大半の人は当然だがそんな技能をもっていないため、しばしば輸入車の価格を見誤る。
それも「高い方向」へと見誤る場合が多い。
例えばミニである。
2002年登場の初代BMW製ミニは、さすがに今や少々の激安オーラを発し始めた。
だが2007年から2014年まで販売された第2世代のミニについては、「あれって中古でも150万円ぐらいはするんでしょ?」みたいなことを知人から言われることがある。
150万円なんて、そんなとんでもない。
あの世代のミニでよければ今や総額60万円ぐらいから買えるんですよ、意外と安いんですよ――と筆者は言うのだが、知人は信じてくれない。
信じてくれないだけならまだいいが、「仮にそういう値段のがあったとしても、オンボロの過走行車に違いない」とか、「そんなの買ってもどうせすぐに壊れて“安物買いの銭失い”になるに決まってる」などと、ネガティブなことばかり言う。
や、さすがに新車同然みたいなブツは買えませんが、走行5万km未満ぐらいの中古車なら探せますよと言っても、なかなか聞く耳をもってもらえない。
……仕方ない、順を追って詳しく説明することにしよう。

候補となるのは前期型のワンまたはクーパー
筆者が言っている「総額60万円ぐらいから、走行5万km未満のやつが買えますよ」というのは旧型(第2世代)ミニの3ドアハッチバック版である。
R56という型式名で呼ばれることも多い旧型ミニ ハッチバックは、前述のとおり2007年から2014年まで販売されていた。グレードは、大ざっぱに分けるなら下記の4種類だ。
●ワン|廉価でシンプルなグレード
●クーパー|中間グレード
●クーパーS|ターボ付きの上級グレード
●ジョン・クーパー・ワークス|かなり活発なスポーツグレード
このうちクーパーSは今なお少々お高めで、ジョン・クーパー・ワークスは割とお高い。
それゆえ、総額60万円や70万円あたりから探せるのはシンプルな「ワン」か、中間グレードの「クーパー」ということになる。



で、第2世代のミニは途中で2回のマイナーチェンジも行っている。
そのタイミングと主な内容は下記のとおりだ。
●2010年4月
・ワンの排気量が1.4Lから1.6Lに
・バルブトロニック(可変バルブシステム)を採用
・「ブレーキ・エネルギー回生システム」を搭載
・エンジン・オートマチック・スタート・ストップ機能を搭載(MT車のみ)
●2010年10月
・主にデザイン上の小変更を実施
総額60万円付近から探せるのは上記マイナーチェンジが行われる前の年式、すなわち07~09年式あたりが中心となっている。
以上を踏まえて、狙い目グレードについて考えてみよう。
推しはクーパーだが、場合によってはワンも悪くない
前章でわかったとおり、総額60万円とか70万円あたりの予算感から探せるのは以下の2グレード。
●07~09年式のワン(廉価シンプルグレード)
●07~09年式のクーパー(なかなか活発な中間グレード)
その他、希に10年式の後期ワン(1.6Lになったやつ)がお手頃価格で出ている場合もあるが、基本的にはレアケースだと思っていい。
最上級グレードであるクーパーSも、この価格帯ではレア物扱いだ。
ということは前期ワンまたは前期クーパーの完全二択となるわけで、貴殿がもしもそのどちらかを買うとしたら、どちらにするべきなのだろうか?
これはもう「基本的にはクーパー推し」としたい。
なぜならば、1.4Lノンターボの前期ワンはさすがにやや非力と感じる側面もある。
またボディとルーフのカラーが同色であるためデザイン的に少々寂しい。
ホイールがアルミではなく「鉄ちん」であるため、これまた少々寂しい。
――などのネガティブポイントもあるからだ。


だが、もしもそのあたりが気にならないのなら――つまり「あまり飛ばさないから1.4Lでも十分だし、ホイールとかどうでもいいし」と思うなら、前期ワンも意外とオススメではある。
中古車というのは、仮にまったく同じ予算で探すなら、より低いグレード(新車価格が安かったグレード)の方が、よりコンディション良好な個体が見つかる確率が高いからだ。
その意味で、もしもあなたが飛ばし屋さんでないならば、あえてワンを探してみるのも悪くない。
……というような話を、「まぁもちろん、念のため多少の整備予算は手元に用意しておくべきですけどね」というコメントとともに、知人に伝えた。
知人は納得したようなしてないような、微妙な表情ではあった。
だがお手頃ミニという選択肢に、多少の興味はもってくれたようだった。
▼検索条件
ミニワン・ミニクーパー(2代目)×5万㎞未満×修復歴なし×総額表示あり▼検索条件
ミニワン・ミニクーパー(2代目前期)×5万㎞未満×修復歴なし×総額表示ありこの記事で紹介している物件
あわせて読みたい
スバル STI S210の抽選販売に落選した人へ贈る「今すぐ買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
現行型Aクラスが総額100万円台後半から狙えるが買いなのか!? オススメの選び方を考えてみた
初めてのポルシェ 911はコレを! モダンクラシックな「996型」と「997型」の魅力と現状と真実を専門店に聞いてきた
新型フィアット 600ハイブリッドにときめいた人必見!まだある、かわいいコンパクトSUV5選|あなたの推しは!?
ポルシェ カイエン(3代目)の中古車平均価格が遂に1000万円を切った! 1年で約90万円ダウンしている今が狙い目!? オススメの買い方・選び方は?
新型日産 マイクラが待ちきれない人に贈る「今すぐ買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
新型クラウンエステート発売の裏でクラウンクロスオーバーの中古車価格が400万円台に! 最高級クロスオーバーSUVの中古車状況やオススメの狙い方を解説
ID.Buzzの新車乗り出し約1000万円に絶望した人に贈る「半額以下で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
新型クラウンエステート発売の裏でクラウンスポーツの中古車価格が最安値に! 最高級クロスオーバーSUVの市場状況やオススメの狙い方を解説
“新型ワーゲンバス” ID.Buzzが発表されたけど元祖タイプ2の中古車状況は? フォルクスワーゲン往年の人気車の狙い方や、購入時の注意点を解説!