レクサスES ▲ルーフからトランクリッドに至る流麗なシルエットで従来モデルとは異なる雰囲気に仕上がった新型ES。6ライトキャビンが採用されボディ下部のガーニッシュはブラック仕立てで厚底のパッケージングを感じさせない処理が施されている

※当記事はムックハウス社の発行する雑誌「マガジンX」編集部より寄稿いただたものです。内容は雑誌の内容をWEB用に一部再編成しています。マガジンXの詳細は記事末のリンクをご確認ください

HEVとBEVが上海に登場

古くはウィンダムとして国内でも販売されたFFラージ4ドアのレクサス ESが世代交代を迎える。セダン市場が大きい中国でアンベールされた新型の秘密に迫る。

上海モーターショーで初お披露目された新型ESはHEVとBEVの両方に対応したプラットフォームを採用。レクサス UXやBMW各車と同じく同一車種でありながら内燃機関の有無が選べる車に仕上がっている。

HEVには2.5L直4が搭載されシステム出力が異なる「ES300h(201ps)」と「ES350h(247ps)」がラインナップされる。

一方のBEV版は前輪駆動の「ES350e(342ps)」と4WDの「ES500e(342ps)」を用意。後者は航続距離685km(カタログ値)をマークする見込みだ。

この新型ESは国内で2026年春に発売が予定されているが生産は早ければ25年夏にも始まって海外で先行販売される見通しだ。
 

レクサスES▲上方から眺めると前後ドアに刻まれた黒いアクセントが外側に張り出していることがわかる
レクサスES▲レクサス初期のモデルを連想させるモダンな印象のコックピット。ドアトリムとインパネ中段にはバンブーをモチーフにしたガーニッシュが備わる。写真は新色のアオタケ

PHEVもラインナップ

上記のとおりHEVとBEVの2タイプが発表されたわけだが、新型にはもうひとつ秘密のパワートレインが用意される。HEVとBEVのいいとこ取りをしたPHEVが準備されているのだ。

2.5L直4ハイブリッドをベースにバッテリー容量が増やされ燃料を使わずに電気だけで一定距離走ることが可能。EV航続距離は80kmから100km程度か。

こちらは2026年から生産される予定でそれに先がけて25年下半期にも発表されるかもしれない。

外観デザインは2023年のスタディモデルが暗示

新型ESの外観デザインは2023年のジャパンモビリティショーに出品されたLF-ZCにインスパイアされたという。

LF-ZCは次世代BEVのコンセプトモデルで、シャシーを3分割にしたモジュール構造でギガキャストを取り入れる想定だったがこの部分はESには反映されていない。

ただし、スタディモデル同様フロントマスクから始まる「スピンドルボディ」で構成される。

こちらは2026年バンパー下部に台形グリルが配されエンジンが搭載されるHEVにはスリット状のインテークがナンバープレート上方に設けられる。

※2025年5月26日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2026年4月
■全長×全幅×全高:5140×1920×1555(mm)
■搭載エンジン:2.5L 直4+モーター 他
 

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、トヨタ