若い世代を中心に運転を楽しみたい層が増加! 果たしてMT車人気は復活するか!?
2021/11/22
▲自動車・カーライフに関する調査研究機関「リクルート自動車総研」の膨大な統計データを基に、ユーザーの購買行動や世の傾向を勝手に予想したり解説したりするコラムおよそ3台に1台がMT車! 新型シビック現象に注目
シリーズ11代目となる新型ホンダ シビックが2021年9月に登場した。同社のニュースリリースによると、発売からおよそ1ヵ月間の累計受注台数は3000台を超え、月間販売計画台数の3倍以上となるそうだ。
また、購入者の年齢層では20代が23.9%と最も多く、それに50代が22.2%で続くという。新車価格300万円超のモデルながら、若い世代から支持されているのは、ちょっとしたニュースだろう。
さらに驚くのは、累計受注台数におけるトランスミッション別構成比だ。新型シビックにはCVT車と6MT車の2タイプあるが、なんと同期間で受注したシビックの35.1%、およそ3台に1台が6MT車だったというのだ。
この数字、かなりインパクトがあったのか、ネットニュースを中心に多くのメディアの注目を集めていた。

グラフ①は、2021年10月末現在でカーセンサーnetに掲載された中古車のAT・CVT車とMT車の比率を示したものだ。MT車の割合はわずか8%。さらに対象物件から商用車・バンを除くと、MT車率は5%に下がる。
こうした中古車市場の状況は、過去の新車販売の結果であると考えると、現在進行形ではあるが新型シビックのMT車率35.1%が、いかに驚異的かがわかる。
ちなみに、新型シビックと車格的に近いトヨタ カローラスポーツとマツダ MAZDA3ファストバックの中古車掲載台数におけるMT車率は、いずれも5%だった。

新型シビックのMT車率が高い理由は、今後の検証を待つしかないが、ひとつ興味深いデータを見つけた。グラフ②が示すとおり、20歳代、30歳代の運転することを楽しめる車への興味・関心が年々高まっているのだ。
運転を楽しめる=MTという公式が成り立つかはわからないが、少なくともMT車は他に比べて自分で操る感覚が高いのは確かだ。
新型シビックで起きている現象が、グラフ②の示す傾向を少なからず反映しているなら、この先MT車の人気が高まる可能性は無きにしも非ずだ。
運転を楽しめる車へのニーズが引き続き高まり、次なるシビックのようなモデルの供給を上回るようなら、中古のMT車にも目が向くに違いない。そうなれば、近い将来、MT車の中古車相場が上がるかも。
相場が上がるかも!? 中古車でゲットしたい注目MT車3選
1:スズキ スイフト(現行型)
▲中古車掲載台数におけるMT車率が21%と高い現行型。それをけん引しているのが1.4Lエンジン搭載のスイフト スポーツだ。予算150万円で低走行車が狙える今が買い時!2:トヨタ ヴィッツ 1.5 RS(3代目)
▲MT仕様は1.5 RSのみ。中古車掲載台数におけるMT車率はわずか4%と激レア級だ。予算100万円で狙える物件もあり、羊の皮を被った狼的なモデルが好きなら要注目3:ホンダ CR-Z(初代)
▲まるで漫画に出てきそうなヘタウマ風なルックスが、今となってはどことなく未来的に見える軽自動車。2人乗りのマイクロボディでトコトコ走れば、街の人気モノになれるかも【関連リンク】
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