手間もお金もかけず唯一無二の“味”を出す、ナチュラルエイジングのブームが来るか!?
カテゴリー: トレンド
タグ: 日産 / ホンダ / フィアット / クルマを選び始めた人向け / ザッツ / 500(チンクエチェント) / エクストレイル / 自動車総研コラム
2021/12/20
▲自動車・カーライフに関する調査研究機関「リクルート自動車総研」の膨大な統計データを基に、ユーザーの購買行動や世の傾向を勝手に予想したり解説したりするコラム汚れや傷を気にしないと20歳代の半数以上が回答
早速だがグラフ①をご覧いただこう。
中古車なら、多少の汚れや傷をつけてしまっても気にならないと思う人の割合が若い人に多く、年齢が上がるほど減っている。

確かに、取材で出会う若い中古車ユーザーから、傷や凹みを直さず、洗車もめったにしないという声を聞くことが近ごろ増えた。ピカピカの状態はストレスなのだそうだ。
車やオートバイのカスタムのひとつに、「ラットスタイル」というジャンルがある。アメリカで誕生したこのスタイルは、あえて外装を錆びつかせたり凹ませたりして、ドブネズミ(ラット)がすみ着いていそうなくらいボロボロに“演出”するのが特徴。
そんな見た目の車が街中をさっそうと走っていれば、二度見は必至だ。ジーンズや革製品など、ファッションの世界でもダメージ加工やエイジング加工を施し、使い込まれた感を演出するスタイルが市民権を得ている。
傷や凹み、色あせなど、新品ではありえない状態をポジティブに捉えて、個性や“味”として取り入れる価値観は、もはや珍しいものではない。
ズボラか否かは別として、新品状態に固執せず、逆に「ピカピカなのがストレスになる」という感性が、若い世代に内在化しているとしても不思議ではないだろう。

また、グラフ②にあるとり、20歳代の若い世代では誰とも被らない自分だけの車に乗りたいと思う人の割合に、顕著な増加傾向が見られる。
取材で出会った若者たちが愛車の汚れや傷を放置するのは、ピカピカではない使い込まれた風合いを、誰とも被らない自分らしさの表現のひとつと捉えているからなのかもしれない。
「ラットスタイル」ほどのインパクトはないものの、自分のライフスタイルが傷や凹み、汚れとなって年輪のように刻まれた愛車の姿は、まさに唯一無二。人為的なエイジング加工と異なり、“味”が出るまで時間がかかるかもしれないが、放っておくだけなので手間もお金もかからない。
時間を短縮したいなら、古めの中古車を選べばOK。しかも、外装の状態を気にしなければ、相場より安く手に入れることも十分可能だ。
そんな手間もお金もかけずに誰とも被らない“味”が出るナチュラルエイジングが、もしかしたらこれから流行るかも。
ナチュラルエイジングで“良い味”が出そうなモデル3選
1:ホンダ ザッツ(初代)
▲生産終了から14年以上経過したザッツ。シンプルな面で構成された四角いボディは、今見ると新鮮。中古車流通量は少ないが、そのほとんどが予算50万円圏内というのも◎2:フィアット 500(現行型)
▲手頃な価格で手に入るおしゃれ自慢な輸入車の代表格。1950年代に一世を風靡した大衆車の復刻版ゆえに、“下駄代わり”風にガンガン使い倒されたスタイルも似合うはず3:日産 エクストレイル(2代目)
▲使い倒せる道具感で大ヒットした初代のフォルムを引き継いだシリーズ2代目。「タフギア」のキャッチコピー通り、ピカピカより泥だらけの方が様になるモデルだ【関連リンク】
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