第88回 マツダ ビアンテ(現行型) 【おいしい中古車】
2009/07/24
■登場から1年でおいしくなったビアンテ
ミニバン人気も一段落などと言われますが、それでも新車販売台数トップ10の半分近くを占めているのはミニバンです。それだけにこのコーナーで新しいモデルを紹介する機会は少ないのですが、今回は登場から約1年しかたっていないピチピチモデル、マツダビアンテをご紹介します。ビアンテが登場したのは、2008年の7月。マツダとしては久々の登場となったミドルサイズの箱型ミニバンです。開発のコンセプトは「見て、乗って、夢が拡がるZoom-Zoom Tall(ズームズームトール)」。これだとなんのこっちゃサッパリわかりませんが、ポイントは、広くて扱いやすくクリーンな室内空間、躍動感のある個性的なスタイリング、乗員に安心感(=楽しさ)を与える優れた走行性能などが特徴のようです。
↑スタイルはマツダの新しいデザインテーマ“Nagare(流れ)”を表現。フロントからサイド、リアへと連続した流れを感じさせるデザインとなっている(左右)
エンジンは直4の2Lと2.3Lの2種類。2.3Lがパワフルなのは確かですが、燃料がハイオクになってしまうので、経済面を重視するなら2Lのほうがいいかもしれません。10・15モード燃費は2Lモデル(2WD)が12.8km/L、2.3Lモデルが11.6km/Lとなっています。ちなみに、2009年6月のマイナーチェンジで、20Sにはアイドリングストップ機構「i-stop」が採用されましたが、こちらの燃費は13.6km/L。ミッションは2WDモデルが5AT、4WDモデルが4AT、2.3Lの2WDモデルにはMTモードも付いているので、スポーティな運転も楽しめます。
肝心の室内空間においては、クラス最大級の広さを誇ります。全幅が1770mmと幅広いため、横方向のゆとりもたっぷり。さらに3列目を使わない時は、まるでVIP待遇のような気分になれる「リビングモード」も備えています。これは2列目の足元が前後長863mmにもなる機能で、普段は2列目までしか使わない人にとってはかなり重宝するでしょう。広い空間は子供も喜ぶでしょうし、世話もしやすくなるってものです。
↑やや運転席寄りのメーターは視認性が高い(左) リビングモードにすれば、2列目は超快適(中) 両側スライドドアの開口部は780mmとクラストップレベル(右)
■修復歴アリで100万円以上安い物件も
子供といえば、空気などの車内環境も気になるところですが、ビアンテは心得たものです。除菌、脱臭、花粉などのアレル物質抑制に効果がある「nanoe(ナノイー)イオン発生装置」や、アレル物質やウィルスを補促する「アレルバスター搭載フィルター」を搭載。さらにタバコの臭いやホルムアルデヒドなどの成分を吸着して分解・消臭する「消臭天井」のほか、汚れがつきにくく拭き取りやすいよう加工された「クリーナブルシート」なども採用されています。かなり至れり尽くせり感のあるビアンテですが、最大の特徴ともいえるフロントマスクが個性的すぎたのか、実はとても狙いやすい価格で売られています。例えば、新車時価格が240万円の20S。修復歴こそありますが、走行0.3万kmの物件が129.5万円です。まだ登場からたったの1年。それなのに100万円以上安いんです。
修復歴なしでも、走行0.2万kmの物件が149.8万円で売られているなど、おトク感が非常に高い車です。これには顔が個性的すぎたという点は否めないと思いますが、車としてはご紹介したとおり、とてもいい車です。ミニバンをお探しのみなさん、どうしても顔がイヤというのでなければ、メチャメチャオトクな一台ですよ。
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第88回 マツダ ビアンテ(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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