プジョー 406 シリーズ 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: プジョーの試乗レポート
2008/07/11
※この記事はカーセンサー関東版16号2000年4月27日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
プジョーらしさを走りとスタイルに感じられる上質のファミリーカー
↑リファインで、ハンドリング、乗り味も好ましい方向に変わった(左)ワゴンも含め、2Lのアルミホイールは新デザイン。モールのメッキも新しい(右)
いわゆる“マイナーチェンジ&フェイスリフト” ながら、プジョー406は、より魅力度をアップさせて登場した。その主要因となっているのは、エンジン。新搭載されることになった2L DOHC16バルブは、アルミ合金ブロックをもち、VTC(可変吸気バルブタイミング)も採用。しかも性能向上、軽量&ローフリクション化といいことずくめだが、それが能書きに終わらず、ちゃんと走りに表れているのがいい。組み合わせられるのが、学習機能付きの4 速ATということもあり、日本の道路事情でも、低回転から高速領域まで、実に軽快にストレスなく回ってくれる。なので「このエンジンでも十分!! 」と納得してしまうほどだ。
1999年の夏前、ヨーロッパで5速MTの試乗の機会があったが、ATで、しかも日本で走っても、これほどイメージが変わらない例は珍しい。新エンジンは、室内で聞こえるエンジン音も、メカニカルで“心地いい系”だ。
均整のとれたプロポーションは、相変わらずキレイ!
↑「EW10J4型」と呼ばれる新2Lエンジン。約29kgの軽量化を果たした(左)ハザードスイッチの位置の変更など機能性アップが主眼の手直しを実施(右)
他方、エンジンの軽量化をはじめとしたリファインで、ハンドリング、乗り味も好ましい方向に変わった。プジョーのセダンらしい、しなやかさが再び戻ってきたように感じる。ちょっと上質なファミリーカーを求めるなら、オススメ。特にセダンは、300万円を切った価格設定がされており注目だ。大型クリアレンズを採用したヘッドライトの新しい顔つきも、見慣れてくると悪くない。均整のとれたプロポーションは、相変わらずキレイ。室内も操作系の変更の他、ベロア地のシート表皮が、指紋の拡大図みたいだったものが無難な柄に変わるなど、快適性、機能性をグッと向上させている。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | セダン 2.0 |
駆動方式 | 2WD(FF) |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4600×1780×1430 |
ホイールベース(mm) | 2700 |
車両重量(kg) | 1350 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1997 |
最高出力[ps/rpm] | 135ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 19.0kg-m/4100rpm |
10・15モード燃費(km/L) | ー |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/70 |
車両本体価格 | 299.6万円 |
島崎 七生人の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 5点 | ブレーキ性能 | 5点 |
フィニッシュ | 5点 | 操作系の使い勝手 | 5点 | 乗り心地 | 5点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 5点 | ラゲージルーム | 5点 | 操縦安定性 | 5点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 5点 | パワー感 | 5点 | 高速安定性 | 5点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 5点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 5点 | コストパフォーマンス | 5点 |
得点合計 | 96/100 |
プジョー 406 シリーズ 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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