日本が“上”を見ていた時代に生まれた日産 ローレルには「宝くじ」的期待が抱ける?
2014/08/04

高度成長期の日本で生まれた「ハイオーナーカー」
原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車をご紹介します。今回、2014年7月29日に発見したのは「日産 ローレル」です。何が凄いって8代続いて絶版となったローレルの初代、しかも2ドアハードトップモデル……。つまりはクーペを見つけたんです! スカイラインほどの人気はなかったですし、これだけ古いモデルの現存台数は相当に少ないと思われます。
初代ローレルが登場した頃、つまりは1960年代後半、日本の自動車市場は営業車、法人車両に替わって、自家用車が急激にマーケットシェアを伸ばしていました。いわゆる“マイカーブーム”の始まりです。
当時は「ラグジュアリーカー」という呼び方ではなく「ハイオーナーカー」と呼ばれていました。後の「ハイソカー」(ハイソサエティ:上流階級)のように上流の「上」の部分に注目したのでしょう。

日産の最高級モデルであるプレジデント同様、ローレルは日産モータース店が取り扱いました。同時期に日産とプリンスが合併しており、そのためかローレルは日産が開発していたものにプリンスのエンジンを搭載、スカイラインはプリンスが開発していたものに日産のエンジンを搭載、という互いへの“配慮”みたいなものを感じさせます。
このローレルは日本が高度成長期の波に乗りはじめ、社会全体が豊かさを求めて“上”を見ていた時代のパーソナルクーペです。エアコンの普及もままならなかった時代の車ですから、クーラーが備わっているだけでも立派で高級。誰がどう見てもクラシックカーですから、速さも見栄もへったくれもありません。格好が気に入ったら、とにかく要チェックです。

当該車両は、走行距離不明、修復歴アリという中古車としては敬遠されがちな条件となっています。しかし、写真を見るかぎりでは43年前の車にしては大事に乗られてきた雰囲気です。見て、触って、乗って、納得できたら選択肢としてアリじゃないでしょうか?
最近、日本のクラシックカー相場の値上がりが一部で見られますから、ローレル2ドアハードトップでも“宝くじ”的期待が抱けるかもしれませんよ。
■本体価格(税込):125.0万円■支払総額(税込):---万円
■走行距離:不明 ■年式:1971(S46)
■車検:2015(H27)年1月 ■整備:付 ■保証:無
■地域:愛知
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
BMWのMとは違う“絶妙”な味を堪能できるオススメの「BMWアルピナ」モデル5選【2025年最新版】
Cクラスはもはや大きすぎる……ならお得に買えるCLAクラスかAクラスセダンはどう? モデル比較、オススメの狙い方を解説
Aクラスセダンの販売終了アナウンスに絶望したあなたに贈る「代わりにこのイケてるセダン、どうですか」5選
こんなに素敵な北欧セダン ボルボ S60が総額200万円台から購入可能! どんな選び方がオススメ?
こんなに素敵なブリティッシュセダン ジャガー XEが総額100万円台半ばから購入できる! どんな選び方がオススメ?
最新型トヨタ クラウンの中古車価格が半年で60万円以上ダウン! 流通台数も増えた人気国産セダン、今オススメの狙い方は?
6代目 BMW 7シリーズ が200万円台から買えるけど大丈夫か? ラグジュアリーセダンの買い方を解説!
ベンツの最上級セダン 先代Sクラスが総額200万円台から買えるというのは本当か? オススメの選び方をご紹介!
スバル STI S210の抽選販売に落選した人へ贈る「今すぐ買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
現行型Aクラスが総額100万円台後半から狙えるが買いなのか!? オススメの選び方を考えてみた